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ドル稼ぎの落とし穴!手数料に要注意!

今回は「外貨を稼ぐ際に発生する手数料」についてお話しします。

なお、2024年10月のサービス手数料調査の結果に基づいており、100ドルで計算してみましたが、不明確なため間違いがある可能性があることをご留意いただければと思います。

オンラインでの仕事を通じて外貨を稼ぐ際には、プラットフォームや支払いプロセスに伴う手数料に気をつけなければ、せっかくの収入が大きく目減りしてしまうことがあります。

今回はその手数料の種類と対策についてまとめていきます。

プラットフォーム手数料は避けられない

まず最初に注目したいのが、プラットフォーム手数料です。

外貨を稼ぐための一般的な手段として、仕事を請け負うプラットフォームに登録することがあります。

たとえば「Freelancer.com」や「upwork」といった大手のフリーランス向けプラットフォームがありますが、これらでは案件を獲得し報酬を受け取る際に、一定の手数料が差し引かれる仕組みです。

手数料がかかることは日本のフリーランスプラットフォームと一緒ですが、それを確認するために、日本のクラウドワークスを例に見てみましょう。

クラウドワークスのシステム手数料

クラウドワークスの場合、報酬に応じてシステム利用料が段階的に設定されています。

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クラウドワークスの手数料\\  \begin{array}{|c|c|} \hline 報酬金額 & システム手数料 \\ \hline 10万円以下 & 20\% \\ \hline 10万円~20万円 & 10\% \\ \hline 20万円以上 & 5\% \\ \hline タスク形式 & 20\% \\ \hline \end{array}
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10万円以下の案件だと20%、10万円から20万円の部分は10%、20万円以上は5%の手数料がかかります。しかし、タスク形式だと20%です。

ここで案件の多いタスク形式で計算してみましょう。1,000円の案件では、税込1,100円の報酬から20%の手数料が引かれ、実際に手元に入るのは880円程度です。

次に、upworkやFreelancer.comの手数料についても見てみましょう。

upworkとFreelancer.comのサービス手数料

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upworkとFreelancer.comのサービス手数料\\
 \begin{array}{|c|c|c|c|} \hline プラットフォーム & 固定プロジェクト手数料 & 時給プロジェクト手数料 & クライアント手数料 \\ \hline Upwork & 10\% & 10\% & 10\% \\ \hline Freelancer.com & 10\% または 5ドル & 10\% & 3ドル または 3\% \\ \hline \end{array}
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Freelancer.comでは、固定プロジェクトの場合、手数料は10%または5ドルのいずれか大きい方が適用されます。時給プロジェクトでは10%となっており、クライアント側は3ドルまたは3%の手数料を負担します。

この点で見ると、upworkの方が引かれる手数料が少なくて魅力的です。Freelancer.comであれば、10ドルの案件をしても5ドルしか手元に残りません

出金手数料と為替手数料にも注意

案件を完了して報酬を受け取った後も、出金手数料が発生します。

クラウドワークスの出金手数料
まずは比較のために、日本国内のクラウドワークスの出金手数料を見てみましょう。

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クラウドワークスの出金手数料\\
\begin{array}{|c|c|} \hline 銀行 & 振込手数料 \\ \hline 楽天銀行 & 100円 \\ \hline その他の銀行 & 500円 \\ \hline \end{array}
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クラウドワークスでは、楽天銀行への振込手数料は100円、他の銀行では500円がかかります。

また、外貨を日本円に両替する際には為替手数料もかかります。例えば、PaypalやPayoneer、Wiseなどがよく使われますが、それぞれのサービスに手数料が発生します。

Paypal、Payoneer、Wiseの為替手数料と出金手数料
それぞれの金融サービスを使った時の手数料は以下です。

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Paypal、Payoneer、Wiseの為替手数料と出金手数料 \\
\begin{array}{|c|c|c|} \hline サービス & 為替手数料 & 出金手数料 \\ \hline Paypal & 3\%〜4\% & 250円(5万円未満) \\ \hline Payoneer & 最大2\% & 2\%程度  \\ \hline Wise & ほぼ公式レートと同じ & 2.60ドル(100ドルで計算) \\ \hline \end{array}
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それぞれのサービスでは、ドルを日本円に両替する時の手数料、そして日本円を銀行口座に出金する時の手数料の2つを見る必要があります。

こうやって比較してみると、二重に手数料を取られて、日本の銀行口座に入金できる時にはかなり減っています。大きな金額になればなるほど、手数料だけで数千円引かれてしまいます。

できればwiseを使いたいところですが、プラットフォームによっては非対応です。そこで次で紹介する合わせ技を使うことで手数料を減らすことは可能です。

Paypal、PayoneerとWiseの組み合わせで手数料を抑える方法

PaypalやPayoneerをWiseと組み合わせて使用することで、手数料を抑えることができます。ただし、それぞれの手数料を考慮する必要があります。

Paypal、PayoneerとWiseの組み合わせによる手数料

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Wiseを組み合わせた手数料削減方法(100ドルで計算) \\
\begin{array}{|c|c|c|} \hline 組み合わせ & 手数料 & 合計コスト \\ \hline Paypal \rightarrow Wise & 3\%(Paypalの送金手数料) + Wiseの出金手数料 & 3\% + 2.60ドル \\ \hline Payoneer \rightarrow Wise & 2\%程度(Payoneerの送金手数料) + Wiseの出金手数料 & 2\% + 2.60ドル \\ \hline \end{array}
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各プラットフォームやサービスの手数料をしっかり把握しておくことが大切ですが、手数料は変わるのであくまで一例なので詳しくチェックされることをおすすめします。

まとめ

外貨を稼ぐ際に避けられない手数料は、しっかり把握しておくことが重要です。プラットフォームや金融サービスの手数料は少額であっても積み重なると大きな金額になります。

Wiseなどのサービスを活用することで、手数料を抑えつつ、効率的に外貨を運用していくことが可能です。皆さんも、自分に合った方法を見つけ、手数料に気をつけながら賢く外貨を稼いでいきましょう。

ぜひこの記事を参考にしていただければ幸いです。それでは、次回の記事でお会いしましょう!

詳細な情報は以下の書籍でまとめてあるのでぜひ、ご覧ください。

参考文献

https://support.upwork.com/hc/en-us/articles/211060918-Manage-how-you-get-paid