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リモート出稼ぎをしたら仕事をクビになった話

今回の記事は、こちらのPodcastの書き起こしです。

こんにちは。今日は急遽、私の経験についてシェアしたいと思います。

結論から言えば、リモートワークの仕事でクビになってしまいました。この経験を通じて感じたことや学んだことをお伝えします。


リモート出稼ぎって知ってる?

みなさん、外資系のリモートワークや海外リモートで稼ぐという話を耳にしたことはありますか?

最近は、AbemaTVなどで取り上げられ、SNSでも大きな話題となっています。

2023年に進行した円安が、2024年も続いており、一時期は1ドル160円台にまで達しました。現在は140円台に落ち着いていますが、それでも依然として円安トレンドが続いている状況です。

この円安により多くの人が外貨、特にドルを稼ごうとしています。リモートワークの形で、日本国内からでも稼げるという点が注目されています。


AIトレーニングの仕事に挑戦

自分は、外資系リモートワークの中でも特に注目されている「AIトレーニング」の仕事に応募し、採用されました。

仕事内容は、AIが生成した文章をチェックし、事実関係の誤りや文法ミス、誤字脱字を修正するというものです。簡単に言えば、AI版の編集長のような役割です。

しかし、結果的にこの仕事でクビになってしまったのです。その理由を後ほど詳しく説明しますが、この経験から多くの学びを得ました。


破格の高時給は本当?

AbemaTVで取り上げられているように、リモートワークの時給は非常に高いです。詐欺広告かと思うくらいの時給5000円ほどになることもありました。

これは、円安の影響で為替レートが有利に働いたためです。アメリカの普通の
バイトの時給だったとして、12ドルで飲食バイトしたとしても1700円程度
になる可能性もあります。

アメリカに行かずしてこれだけ稼げるという点で、SNSでも怪しい「1週間で何十万稼ごう」といった広告が出てくるわけです。

しかし、実際にはそれほど簡単な話ではありません。私もこのような高時給のリモートワークに挑戦しましたが、結果的にクビになってしまいました。


栄光からの転落

私が担当していたプロジェクトでは、最初の1〜2か月は順調に進んでいました。

しかし、突然プロジェクトが終了し、別のプロジェクトに移ることになりました。

新しいプロジェクトでは、全て英語で進行していました。マニュアルやインストラクションも全て英語で、私にとっては非常に大きなハードルとなりました。

結果的に、英語力が不足しており、マニュアルの一部を正確に理解できなかったことが原因でクオリティに達せず、クビになったのです。英語力の壁は非常に大きいと痛感しました。


アメリカ企業文化に驚いたこと

また、アメリカの企業文化も私にとっては驚きの連続でした。特に印象的だったのは、解雇が非常に簡単に行われることです。一定の基準に達しなければ、すぐにプロジェクトからリムーブされるのが当たり前です。

日本の企業文化とは全く異なり、常に緊張感を持って仕事に取り組まなければなりません。

そして、プロジェクトの進行中に問題が発生すれば、その都度修正を加えながら進行していくスタイルも新鮮でした。日本では、完璧なスタートを切ることが求められる一方で、アメリカでは常に変化に対応していく柔軟性が重要です。

常に最新情報をキャッチアップする必要がある点では24時間気を抜けません。


自分で稼いだ給料なのに、取られる手数料

もう一つの問題点は、外貨を受け取る際の手数料です。ドルで支払われた給料を日本円に換金するには、どう頑張っても3〜4%の手数料がかかります。

Paypalなどで給料を受け取り出金する手数料、ドルから円に両替する手数料、
そしてプラットフォームによりますが、プラットフォーム自体が手数料を
とります。

例えば、1000円稼いだ場合、そのうち最低でも30〜40円が手数料として引かれるわけです。この手数料の存在は、稼ぎを減少させる要因となります。

日本円だとプラットフォームに取られても換金手数料はあり得ませんからね。


学んだこと

今回のリモートワークの経験を通じて、私が学んだ一番のことは、英語力の壁の大きさです。

ビジネス文書を正確に理解し、なおかつそれを実務に活かすためには、相当な英語力が必要です。また、アメリカの企業文化に適応するためには、柔軟な思考や変化に対応する力が求められます。


まとめ

リモートワークで高時給を稼ぐことは魅力的ですが、英語力や企業文化への適応が求められるため、決して簡単なことではありません。

今回の私の経験が、これからリモートワークを検討している方の参考になれば幸いです。