FIFA Ultimate Teamのカードは "ギャンブルではない "と裁判所が判断
※この記事はeスポーツウェブメディア「dexerto.comの記事」を参考に日本語訳をお伝えしているものです。
オランダの最高裁判所は、FIFA Ultimate Teamのパックはギャンブルであるとした以前の判決を覆し、EA Sportsに科された巨額の罰金も取り除いています。
2020年10月にオランダのハーグ裁判所は、FUTカードパックはギャンブルの一形態であるという判決を下し、EAにFIFAから削除するよう命じました。
1週間応じないごとに50万ユーロが加算され、最高額は1000万ユーロ(約1090万円)の罰金になるというものです。
今回、オランダの行政管轄部門は、FUTパックの開封はそれ自体では「独立したゲーム」ではなく、従ってギャンブルには当たらないという判決を下しています。
FIFA Ultimate Teamのパックはギャンブルではない
2022年3月9日の判決で、オランダの裁判所は、FUTパックはアルティメットチームに偶然の要素を加えるとし、そのランダム性がゲーム内で実際の機能を果たしているとEAに同意しています。
「EAが説明するように、FUTモードのパックは多目的な機能を果たしている」と裁判所は述べています。「チームを編成する際に、実際のサッカーの世界でも発生する不確実性をシミュレートしています。」
また、パックは完全にアルティメットチーム内に収められており、各アカウント以外の実際のブラックマーケットは存在しないと裁判所は続けています。
「パックの大半は、ゲームに参加するために入手され、使用されています。」「ブラックマーケットにおけるパックの取引可能性は相対的なものです。ブラックマーケットは、個々のパックやその内容物ではなく、アカウント全体の取引に主に焦点を当てています。」
今回の判決により、EAスポーツはオランダでFUTパックの販売を継続する許可を得ただけでなく、当初の1000万ユーロの罰金も支払う必要がないことになりました。
EAはこの判決を賞賛し、Polygonに「FIFAやFIFA Ultimate Teamのいかなる側面も、オランダの法律ではギャンブルとは見なされないという我々の信念を確認するものだ」と述べています。