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ネットショップで今すぐ使える!改善アドバイス
④情報量について 5月24日更新
今回はページに役立つ情報量について書きたいと思います。
面白い記事を見つけたので引用してみたいと思います。
皆さまは、これまでに商品を購入するときに、
色や味など規格の選択肢が多くある時よりも、選択肢が少ない時のほうが、
結果的に購入したという経験はございませんでしょうか。
それは、「ジャムの法則」が関連しているかもしれません。
本日は、「ジャムの法則」についてお伝えしていきたいと思います。
”ジャムの法則”とは?
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まず初めに、ジャムの法則とは、どのような法則でしょうか。
これはアメリカの心理学者シーナ・アイエンガーが実験により
下記の法則です。
この法則は、下記のような定義がされています。
選択肢が多すぎると、選べなくなってしまう心理現象
のことです。
「決定回避の法則」とも呼ばれています。
シーナ・アイエンガーは、次のような実験を行いました。
被験者を2つのグループに分け、試食販売を行いました。
この試食販売時に、グループごとにジャムの品揃え
(味を6種類、24種類など)を異なるものにし、
購入の傾向を調査いたしました。
結果として、味の種類が少ない「6種類」のグループのほうが
「24種類」のグループより売れた
という結果になりました。
この実験により、「選択肢が多くなれば多くなるほど、購入率が低下する」
という説を立証しました。
以上から、選択肢が多いことは、良いことと考えられていましたが、
選択肢が多すぎることは、一概に良いとは言えないことが、分かりました。
つまり、場合によっては、選択肢が多すぎることは、
お店側にとって不利益になる場合がございます。
このようになった原因はいくつか考えられますが、
大きく二つが考えられています。
・脳への負担の高さ
・決心を鈍らせてしまうこと
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1.脳への負担の高さ
選択肢が多いということは、「選択・決心」するという決定する行為が
要求されます。
この「選択・決心」という行為は人間にとって
脳のエネルギーを多く使用します。
そのため、選択肢が多い場合、
脳が無意識に負担がかからないようにするため、
適切な検討がしづらくなり、
決められなくなったことが一つの原因だと考えられています。
2.決心を鈍らせてしまうこと
人間は「損したくない」と考える傾向があります。
そのため、選択肢が多い場合は、「もっと良いものがあるかもしれない」と
いう心理に陥りやすく、購入する「選択(決心)」を鈍らせてしまいます。
以上、二つの原因より、結果として、選択肢が多いことが、
購入率の低下に繋がったと考えられました。
活用場所
本記事の「ジャムの法則」は、ジャム売り場だけにしか
活用できないかといいますと、そうではないと考えます。
「ジャムの法則」は、マーケティング、webサイトの構成(UI)に
大いに活用できると思われます。
ECサイトでは、商品一覧などで、一ページにたくさん
商品情報を伝えようとしてしまう傾向があります。
しかし、この「ジャムの法則」に基づいて、
表示する選択肢を適切にコントロールすることで、
より効果的なサイトを構築できるようになります。
そして、より良いサイトを作ることは、売り上げUP↑に繋がります!
注意点
上記をお伝えすると
「では、情報量を少なくしよう!」と思われるかもしれません。
しかし、どの商材でも表示を少なくすれば良いかというと、
そうではありません。
商材の特性やニーズによっても差がございます。
例えば、自販機で15種類のドリンクから一つ選び購入する場合と、
15種類の保険を選び、そこから一つ契約をする場面を
イメージしていただけると分かりやすいかもしれません。
以上から、より良いECサイトにするためには
商材の特性とユーザーニーズを合わせて検討し、
このジャムの法則を意識したUIの工夫が必要となります。
サイトの特性にあったものを採用することで、より、
サイトの売上UPに繋がると思います。
ジャムの法則とは、選択肢が多すぎると、
選べなくなってしまう心理現象のこと
実験では、選択肢が多すぎると購入率が下がることを証明した。
商材の特性とユーザーニーズを合わせて
ジャムの法則を意識したUIの工夫が必要。
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なるほど!!心理的な事がかなり影響するのがわかりますね。
もう一つ記事を書きたいと思います!
売りたいものも、伝えたい思いもたくさんあるので、
SEOの観点からも、情報量が多いことは間違っていません。
しかし、一つのページに何もかも詰め込むのはおすすめできません。
一度に与えられる情報量が多いと脳に負荷がかかり、
ネットショップの離脱率が高くなってしまうためです。
ひと目で見ることができる範囲については
一つのメッセージにすることを心がけましょう。
情報量が少なすぎるのも、よくない。
ショッピングカート機能を使ってネットショップを制作した場合、
初期設定のままだとトップページに商品情報が表示されず、
お客様自身で探してもらわないと商品ページに
たどり着かないことがあります。
販促を開始する前に、トップページからお客様に買っていただきたい
商品にたどり着けるように、しっかり確認をしておきましょう。
また、ショッピングカートの多くのテンプレートには
「About」という項目があります。
こちらも初期設定のままにせず、ネットショップの
コンセプトや商品へのこだわりを記載して、
お客様に安心感を伝えましょう。
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ネットショップ制作のうえで、統一性は重視しましょう。
例えば、トップ画像は飼い犬の写真、
売っている商品は野菜といったネットショップでは、
統一性がなくお客様を混乱させてしまいます。
見ていて混乱するネットショップは、
イコール、信用できないネットショップと判断されてしまいます。
制作する上で、売りたい商品のイメージに合うように
ネットショップのデザインを選びましょう。
まとめ
ネットショップの売上アップの根源は「お客様目線」を意識する!
ネットショップ制作は「自分目線」だけになってしまいがちです。
「お客様目線」を忘れずに運営しましょう。
レビューや口コミもたくさんみましょう!