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ECモールと自社サイトのメリット・デメリット①

ECモールと自社サイトとは何か 3月7日更新予定


そもそも自社サイトとECモールとは何か?


ネットショップのはじめ方には、まず2つの選択肢が存在します。

1つ目が、自社ECサイトを立ち上げる方法。

そして2つ目が、ECモールに出店する方法です。

自社ECサイトとはその名の通り、

自社でECサイト・ネットショップの運営をするということ。

オリジナルのドメインを持ちます。

一方のECモールとは、オンライン上のショッピングモールのような

イメージ。複数のショップがひとつの大きなモールサイトの中に

出店したり、商品を出品したりします。

国内で有名なところでいえば、楽天市場やAmazon、

Yahoo!ショッピングなど。

ドメインは、出店するすべてのショップがモールサイトのものを

使用します。



ECモールとは?

ECモールとは、複数のショップが集まって1つの大きなショップを

形成しているECサイトのことを指します。

インターネット上の百貨店やショッピングモールと

考えればわかりやすいかもしれません。

日本における代表的なECモールを概観してみましょう。

ECモールのメリット



メリット1:集客力がある

ECモールの最大のメリットは、モール自体に集客力があることです。

Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのECモールには

月間利用者が数千万人単位で存在します。

すでに人が集まっている場所で商売を始められるので、

自社でECサイトを立ち上げる場合に比べて集客にかかる負担は

はるかに軽減されます。



メリット2:信頼度が高い



サイバー犯罪の増加やセキュリティ意識の高まりから、

聞いたこともないショップに個人情報を登録したり

商品を注文したりすることに抵抗を示す人が増えています。

ECモールでは、ショップ自体の知名度が低くても「Amazon」や

「楽天」、「Yahoo!」といったブランド力がお客様を安心させて

購入しやすい環境をつくります。

メリット3:初心者でも簡単に始められる


ECモールでは既存のプラットフォームを活用できるため、

独自ドメインを取得したりECサイトのデザインを考えたりする手間が

省けます。また、基本的なアクセス解析機能が付いている場合もあり、

専門的な知識がなくてもECサイトを分析しながら

売上を伸ばすことができます。

ECモールのデメリット



デメリット1:出店料や手数料がかかる

一般的に、モールの規模が大きくなればなるほど、

費用が高額になる傾向にあります。

テナント料を始めとして、運営コスト、広告料、

売上に応じたロイヤルティなど、さまざまな費用が発生します。

デメリット2:商品の価格競争が起きやすい

同業他社が類似商品を取り扱うECモールでは、

値下げ合戦が起きやすくなります。

ライバルが多ければ多いほど価格競争が激化しやすく、

利益率が低下するので要注意です。


デメリット3:ショップのブランディングが難しい

ECモールで買い物をしたお客様に「その商品、どこで買ったの?」と

聞くと、「Amazonで買った」「楽天で買った」という答えが

返ってくることがほとんどです。

ショップの認知度を上げるためには、

既存のプラットフォームの制約内で店舗ページの

見せ方を工夫しなければなりません。


デメリット4:顧客情報が取れない


ECモールでは顧客情報はモール側の所有物となり、

各ショップが顧客リストにアクセスすることは基本的にはできません。

顧客情報をもとにマーケティングを行いたい場合には、

ECモールはあまり向いていないでしょう。


自社ECサイトのメリット



メリット1:利益率が高い

自社でECサイトを運営する場合には、出店料や売上に対する手数料などの

コストは発生しません。ASPやオープンソースを利用すれば

初期費用を抑えることができ、ECサイトを立ち上げた後は

基本的にはシステムの保守費のみで運営することが可能です。

また、ECモールのように値下げ合戦に陥る可能性も低く、

総合的に高い利益を確保できます。


メリット2:ショップのブランディングができる

自社ECサイトでは、サイトのデザインに制限がありません。

商品ページのレイアウトや注文画面、マイページなどを自社の

テイストに沿って自由に構築すれば、ECモールでは認知されにくい

ショップの名前やブランドイメージをしっかりとアピールすることが

できます。


メリット3:リピート率の向上を図りやすい

ECモールではモール側が顧客情報を管理するのに対して、

自社ECサイトでは顧客情報は店舗の所有物になります。

サイトを細かく分析しながらコンテンツを充実させ、

過去に購入履歴があるお客様一人ひとりに対して販促活動を行えば、

リピート客や優良顧客を増やして利益を生み続ける仕組みを

つくることができます。


自社ECサイトのデメリット

デメリット1:自力で集客しなければならない

自社ECサイトでは、ECサイトを構築しただけで売上が立つということは

まずありえません。ECサイトを立ち上げた直後からSEO対策や質の高い

コンテンツづくりを積極的に行う一方で必要に応じて有料広告を活用し、

時間をかけて集客に取り組んでいくことが重要です。

デメリット2:成果が出るまでに時間がかかる

自社ECサイトのメリットとして、「利益率が高い」、

「ショップのブランディングができる」、

「リピート率の向上を図りやすい」ことを挙げましたが、

これらの成果は一朝一夕であらわれるわけではありません。

ECサイトの問題点を見つけて改善したり、

日頃から顧客との関係を築いたりと、時間をかけて課題に

取り組んでいくことが必要です。


デメリット3:ECサイトの運営に主体性が求められる

自社でECサイトを運営する場合、集客を始めとして様々な販売活動を

主体的に行う必要があります。

ショップをどのようにブランディングしたいか、

リピーターを増やすにはどうしたらいいかなど、

長期的なビジョンを持ってECサイトを運営しなければ、

自社ECサイトを成功させることは難しいでしょう。


「何を目指すのか」が見極めのポイント

ECモールと自社ECサイトにはそれぞれにメリットとデメリットがあり、

どちらがより優れているとは一概には言い切れません。

短期的に成果を出すべきなのか。

時間がかかってもショップの認知度を向上させて高利益を狙うべきなのか。

はたまた、新規顧客とリピーターを同時に増やしていくべきなのか。

それぞれのECサイトの違いを理解した上でショップの目指す方向性を

見極め、自社に合ったECサイトの運営方法を戦略的に検討しましょう。





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