田島貴男ひとりソウルツアー2023札幌Cube Garden振り替え公演を観て
昨年、まさかのコロナ感染で北海道公演が延期となり、年が明け、1月25日やっと待ちに待った札幌振替公演開催となった。
ライブ前日は、飛行機も列車も欠航だらけで正直ハラハラしていたけれど、田島さんの札幌入りの報告を見て、ホッと一安心。
今回、長年のファンにとっては、おおおお!!!となる曲が多く、聴いている最中、物凄い勢いで、記憶と感情が脳内を駆け巡った。
印象に残った曲を振り返ってみる。
「ディア・ベイビー」
超久々に聴いてテンション上がった1曲。
最近、ペトロールズ長岡さんがカバーしたことにより、改めて良い曲じゃん!なんて思っていたけど、本人もそう思って演奏したのだろうか。
「ひとりぼっちのアイツ」
この曲を聴いている最中、20年くらい前のペニーレインのライブを突然思い出した。声が全然でなくて調子悪かった時のライブ。
あんな田島さんは初めてだったのでよく覚えている。昨夜の田島さんの歌を聴きながら、アルバム「街男街女」の頃の歌い方から随分変化したなあと。私は今の田島さんの歌が一番好き。
ここ数年でかなり磨きがかかってきた印象。
「Happiness Is A Warm Gun」
カバー曲はビートルズ。
ビートルズの中でもカバーされにくい曲なのでは?
「自分が弾きたい曲をやる!知らない人は棒立ちになるコーナー」と言いながら歌っていたけど、凄く良かった。
ホワイトアルバムが好きだという田島さんらしさを感じた。
「ハッピーバースデイソング」
「今日誕生日の人いますか?」と客席に問いかけるも、この日は誰もおらず。
思わず嘘ついてうっかり手を挙げそうになったけど辞めた(笑)
今回この曲の歌詞「明日がいい日になりますように」のところが心に凄く響いた。
あったかい雰囲気が心地良かった。
「誘惑について」
田島さんボーカル時代のピチカートファイヴの名曲。
この曲は、客席からも歓声が上がっていたので、やはり好きな人多いんだろうな。
ファルセットが官能的。
20代前半の頃の歌も良かったけれど、今の田島さんが歌うとまた違う良さがある。
年を重ねてこそ出せる技というか。表現力とか人間性は全て音に出てくるものだが、田島さんの凄さ、底力を改めて思い知る。
そして、ギター弾きながら歌っているだけなのに、私の脳内からは別の楽器の音も聴こえてきた。不思議体験。
鳴っていない楽器の音も鳴っているかのように演奏すると、鳴っていない楽器の音も聴こえてくると言っていた小曽根真氏の言葉を思い出した。
「Music,Dance&Love」
「優しい手~Gentle Hands」
「フィエスタ」
「こいよ」
「希望のバネ」
この辺の選曲は、この時代を強く生き抜くための起爆剤。
田島さんの歌う意思や、伝えたいメッセージを凄く感じたし、勇気をもらえた。新旧色んな曲をやってくれたけど、私は新しい曲が一番良かったし、それが嬉しかった。常に進化し続ける姿を観て、身が引き締まる思いだった。
「優しい手」を演奏している時、沢山のお客さんの手がライトに照らされている様子と、田島さんの演奏が一体となっていて、なんとも言えない美しさに「ああ、この瞬間を切り取っておきたい!」という衝動に駆られた。
凄く胸がいっぱいになった。
アンコールは「夜をぶっとばせ」大合唱で終了。
何度聴いても好き。本当に私の青春の一曲。
今回のMCでは、ライブで着る革ジャンをホテルに忘れてライブ前に慌てて取りに行った事件が面白かった。実に田島さんらしいエピソード。
相変わらず天然で面白い。
明日というか、今日は函館公演!
ファイナルなので、どうなるのかドキドキ。
2024年のライブ初めは、とても幸せなひとときでした。
田島さん、ありがとうございました。
ソウルパワー沢山受け取った!
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