TwitchとVTuberの関係がとても面白くなっているのでは?という考えを書いただけの記事
はろーアイちゃんのラストライブでマジ泣きして、いままでに味わったことのない真っ白な感情になったすらだよ。おひさしぶり!
今回書いていくのはTwitchとVTuberについて。
Twitchは海外VTuberを見ていると頻繁に観測することになるプラットフォームです。そんなTwitchがVTuberにとって面白くなってきたなと感じ始めたのはVTuberタグを公式が採用してから。
すらはTwitchがVTuberタグを採用してから、ときどきVTuberタグのデータを収集していました。
上記の図はそのデータのひとつで、TwitchではVTuberの配信者が順調に伸びていて、配信中のVTuberが去年ですでに3,000名になっています。VTuberがTwitchに3,000名いるわけではないのです…配信中のVTuberが3,000名いるのです。しかもVTuberの全チャンネルの視聴者数は10万人にものぼりました。
またVTuberタグと一緒につけられているタグも非常に興味深い内容です。
英語タグの次に多くつけられているタグがLGBTQIA+。日本で似ている意味合いを持っているのはバ美肉で、海外でもVTuberが別の性別や人種になる手段として受け入れられているわけです。
その注目度は単純に数字だけではなく、海外のメディアで1つのテーマとしてきちんとした特集がされていることからもうかがえます。
さてそんなTwitchで有名なVTuber配信者にはどんな方がいるのかというと…
日本で知られている存在だとVShojo。
エージェンシーとしての成長がすさまじく、視聴時間が大幅に増加した配信者としてIronmouseさん、Nyannersさん、Zentreyaさん、Veibaeさん、Silvervaleさん、Apricotさん、エージェンシーの8名中6名がトップ10にランクインしているのです。
またironmouseさんは最近になってTwitchのフォロワー数100万人を達成して、2022年2月中の視聴時間が最も多い女性ストリーマー兼、Twitchにてサブスク会員数が最も多い女性ストリーマー兼、女性で初めて10万人のサブスク会員数を突破した配信者として、大記録を残し、31日間の長時間配信もやり遂げています。
エージェンシー以外では、英語圏などでVTuberを広く認知させるきっかけになったCodeMikoさん。去年世界最大のコンピューターグラフィックスカンファレンスのSIGGRAPHのAsia 2021で「Best in Show Award」に輝くレベルで、技術に長けた配信者です。
その他にもラテンアメリカで大活躍のNimu Spacecatさん。企業に所属せずにYouTube・Twitchのダブルで100万人登録者達成する快挙など、多方面で活躍をみせています。また突然onlyfansのアカウントをチラつかせるなど視聴者を飽きさせることなく、面白く、魅力的な配信者です。
アイドルグループで活躍するTwitch配信者もいます。VRChatなどを使ったMVで注目されたISEGYE IDOLです。メンバーにはK-POPの非常にレベルの高い環境を経験してきた韓国アイドルがメンバーにいて、MVの歌声からもその凄味が伝わってきます。また単純にアイドルとしてのパフォーマンスだけでなく、Twitchで1万人の視聴者を集めるなど、配信者としてのスキルも高いです。
そんなやべー配信者達がつどうTwitchですが、YouTubeとは違った特殊なシステムがあり、これがとても面白いなと考えています。
1つはカテゴリとタグです。もちろんYouTubeにもハッシュタグやカテゴリはありますが、個人にあわせて最適化されていて、再生数の高い動画や好きなチャンネルを見られるように設計されています。しかしTwitchのトップページはゲーム名などのカテゴリの一覧が並べられていて、視聴者数の多い少ないなど関係なしに並べて、いろんな配信者が見られるように導線を設計しています。また検索するときは自分の趣味嗜好にあわせてタグで絞り込むことができます。
またYouTubeの検索も、検索結果が最適化され基本的に視聴されている動画や配信がさらに注目されやすいシステムになっています。この設計のために突然伸びる動画もありますが、まったく見られることもなく消えていく配信者を生み出す要因にもなっています。
さらに日本では非常に炎上系のコンテンツが異常なまでにカジュアルに流行っていて、それがYouTubeの検索とあわさることで、地獄のような光景をうみだす一端にもなっています。
ですがTwitchでは視聴者の少ない配信者や最近配信を始めた配信者を視聴者が、検索で並べられるようになっていて、視聴者が少ない人も選んで調べられるよう考えられています。
もう一つは、レイドシステムやスタンプ。レイドシステムは配信が終了したときに、普段仲の良い配信者や気になる配信者に自分の視聴者を送れる機能です。
これは視聴者が少ない人でも、視聴者の多い配信者にこの人面白いなと思われればワンチャンスがあるとても良いシステムだと思います。またレイドを選んで送るということは、フェイク系で視聴者を集める配信者は、配信者から好かれにくいとうことで、YouTubeの暴露や炎上系と比べると少しだけエコなようにも感じられます。
スタンプはYouTubeにもありますが、YouTubeよりももっと気軽に使えるようになっています。またギフトを送ったりと、非常に横のつながりが良くなっていくようなシステムが構築されています。
詳しくはMinyaさんのインタビューを読んでみてください!!
そして最後にかなり違うなと思ったのは、プラットフォームが配信者を積極的にサポートしていることです。
わかりやすい例で言えば、上記のブログの面白い企画に賞金を与える企画。
(追記:ついにTwitch本家でVTuberオンリーイベント「VTuber TAKEOvER」が開催されました。)
またグローバルに限らず、TwitchJapanでも日本の配信者をサポートしています。VTuberを例にあげるなら2018年5月に由縁アヤさんのツイートを引用リツイートしたことから始まります。
そしてTwitchJapanのアカウントを見てもらうと、いろんなゲームのイベントが頻繁に開催されていて、VTuberというくくりにこだわらず、様々な配信者が横並びにチームを組んでゲームを楽しんでいる光景を見ることができます。
その様子がよく分かるインタビューがMoguLiveに掲載されています!!!
そんな横のつながりを大事にする仕組みの影響なのか、TwitchのVTuberの配信者たちはエージェンシー関係なく、横でつながることに抵抗がない気がします。
下記の配信のアーカイブはYouTubeですが、FinanaRyuguさん以外は全員Twitchを中心に生配信をおこなっているVTuberです。
個人的な主観になりますが、NIJISANJI ENの男性グループができてからは、Twitchを中心に活動するVTuberと横でつながる機会が非常に増えた気がしています。そして起点になっているのは、Twitchで活躍するVShojoです。
※もちろんYouTubeがコラボしにくいと言いたいわけではなく、インドネシアのVTuberを盛り上げたいと言っているAirAsiaのAozora Kurumiさんは頻繁にコラボをしていたり、YouTubeを起点にしていて積極的にコラボしているVTuberはたくさんいます。ただYouTubeとくらべると企業やジャンルによるハードルの壁が少し低いように感じられます。
NIJISANJIやHololiveでよくわかっていると思いますが、コラボは非常に視聴者を増やすきっかけになる強力なフックです。それがTwitchの気軽な横のつながりがきっと良い影響をあたえるのではとすらは考えています。
そして…
そーしーてー
そして!!!
そんなTwitchでバイリンガルで、日本のみならず海外でもバリバリコミュニケーションをとって活躍するMinyaSeptemberさんにTwitchの文化をすごく詳しくインタビューさせてもらいました。
普段だったら自分が書いた記事を自分の記事で、気が狂ったか?ってぐらいに宣伝するなんて、こっ恥ずかしくてやらないのですが、Minyaさんのインタビューがすごく良かったので、いやほんとにすんごく良かったので、この記事でアピールさせてもらいます。
全人類読んで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
最後にこの記事はVTuber全員、Twitchにいけ!という主張ではないです。例えば動画勢は間違いなくYouTubeが向いているでしょう。ですが配信が好きで、視聴者とコミュニケーションをとるのが大好きな配信者はTwitchで活動してみるほうが、接点が増えて良いかもしれないのではと思うのです。そんな考えをささやいているだけの記事です。