日向坂46を推すのを少し抑えようかと思う
いきなりセンセーショナルな見出しで申し訳ない。
特に私を知っている人は「スイクンさんが!?」みたいなリアクションすると思うので余計申し訳ない。
早めに弁解しておくが、日向坂46と完全に縁を切る訳ではない。
別に嫌いになったわけではないのでグッズを売ったりとかCDを壊したりとかもしないし、これからも毎週「ひなあい」は見るし他の番組に日向坂が出れば「頑張れ!」と応援していく。
ただ、言うなればこれまで「中火」ぐらいだった火力を少し弱める感じである。
今回このような考えに至ったきっかけはやはり「日向坂46の紅白落選」である。
もちろん別に「紅白に落ちたからグループを見限った」と言うわけではない。
出られなかったことはもちろん、グループのメンバーが続々と紅白に出られなかったことに対する悔しさやファンへの謝罪をつづるブログが続々と出てきたいことも仕方ないと思う。
だが、自分の中で一つの違和感を感じたのは、「じゃあファンはどうすべきなのか?」という議論がかなり繰り返されたことだった。
「YouTubeのPVを1日100回回せばいいのか?」「でもそうやって回していけば勘違いした運営が図に乗って来る」「とにかく運営はいい曲を出せ」など、メンバーの皆さんたちを助けるために「とにかくファンはどう応えればいいのか?」「運営に何を求めるべきなのか?」という話だらけだった。
自分にとってはそれが正直辛かった。
今年発売された「One Choice」「Am I ready?」「君は0から1になれ」の3曲。
自分はワンチョイや01のような「さわやかで疾走感あるカッコイイ曲」が好みだし、それは1つの「日向坂の持ち味」だと思っている。
乃木坂46の「制服のマネキン」「インフルエンサー」といったカッコイイ曲の印象は「切れ味」だと思っている、櫻坂46(旧・欅坂時代含む)のカッコイイ曲は「圧」だと思っている。カッコよさがあるんだけれど重くない、軽やかな感じは「日向坂らしさ」に数えてもいいのではと思う。
PVもワンチョイは地元・横浜で撮られているのもあるしドラマ仕立てなのが自分は好み。アムアイはひなのワールドを上手く映像化したなぁと感じられるし、01はキャプテンの大人感を出しながらも花火打ち上げまくりという特効大好き日向坂らしさが出ているのでどれも好きだ。
だが、コアな日向坂のファンの皆さんにとっては「今年の3曲は全部ハズレだった」と言われるし「振り付けもPVもクリエイターの独りよがり」と断罪されてた。
その意見が多数派になりつつある中で「合わないのかなぁ」と思ってしまったのが1つの要因である。
もう1つは「ハッピーオーラのかけらもない戦争状態にあること」。
金村美玖さんのブログでも言われていたが、運営に対し色々かけ合ったものの、1人ではどうにもならない事が多々あったと語っていた。
もちろん運営側も櫻坂・日向坂の2つの大きなグループを抱える大所帯として手が回らないということもあるし、スポンサー周り(特にサンヨー食品)もあるし、あるいはイメージ戦略もある。それ以上にメンバーも運営も極度のワーカホリック気味なので、またギッチギチに詰めて故障者リスト入りが増えてしまっては結局元も子もない。
そんな中で「運営」VS「メンバー」の背後に「メンバーの夢を叶える為ならいくらでも金を出すし労力は惜しまない」という「熱いファン」という構図が、自分には昨今の「戦争」に見えた。
そこに日向坂が掲げている「ハッピーオーラ」は無かった。
もちろんメンバーにだってつらいこと苦しい事はあるし、それを内に抱えずブログなりメッセージなりで出すのもファンへの認知と心の転換として必要なのは当然だ。
でも何か、今の状況は「運営」VS「メンバー&ファン」になっていて、みんな怖い顔、つらい顔になってしまっている気がする。
いろいろ話をして、例えば「キャプテンが辞めたら今後はどうなる」「1期生がもっと辞めたらどうする」「選抜制は導入するのか?4期生は投入するのか?」みたいな議論もあるし、なっちょが12月で卒業して、そこから3月の「ひな誕祭」、それ以後のシングル・ライブとかはどうするのか?みたいな、凄い先の先の事まで議論することもあった。
でも自分は「そんな先のことまで考えたって仕方ないじゃない」と言ってきた。明日、いや1時間後だって何があるか分からない中でそこについて我々が議論したところで運営を変えることもできないしメンバーを救うことだってできないじゃないか。
そこまで熱意ある見方をしなければ彼女たちを救うことはできないのか?
それに自分は耐えられなかった。
自分としてはもっと明るく楽しみながら応援していきたい。
だからちょっとだけ、ほんのちょっとだけよ。推したり情報を得るのを控えめにすることにした。
別にこれはメンバーも、運営も、そして熱心なファンの皆さんの誰が悪いというわけでもない。
ただ、心の弱い自分が「ついていけない」と防御反応を見せた結果である。
改めて、紅白に出場できなかったのは残念ではあるし、今年はひなくりもない。でもその分、年末年始の番組に顔を出してくれたらそれも嬉しいし、なにより次のひな誕祭、あるいは東京ドームまで、今度は故障者・欠席者なしで迎えられるよう、メンバーの皆さんには心身ともに年末年始休暇でリフレッシュしてほしいと思う。
出演もパフォーマンスも大事だが、やっぱりみんなが笑顔でいてくれるのが一番嬉しいので。
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