名探偵津田2~呪いの手毬唄と招かれざる男~

普段ミステリーは「1人でじっくり楽しむもの」な人間にとって、昨今の「考察物」みたいなのはあまり好きではないのだが、それを抜きにしても11月8日放送の「水曜日のダウンタウン 犯人を見つけるまでミステリードラマの世界から抜け出せないドッキリめちゃしんどい説第2弾」こと「名探偵津田2」。前作から規模が一気にでかくなりすぎて「もう次やるならU-NEXT独占配信やぞ」レベルまで来てしまった。

来週放送の解決編までの間に、今回の事件や気になるポイントを整理した。
皆さんの考えの助けになれば幸いである。
もちろんTVerで実際に映像を見ていただいた方がもっとわかりやすいかもしれない。

長野編

登場人物

・津田篤宏
我らが名(迷?)探偵。1月には雪で閉ざされたペンションで発生した連続殺人を解決に導いている。
時期的にもMCを務めた27時間テレビ前ということなのと何か予定が入っていたらしく、長期戦が予想されることにいつも以上に時間を気にしていた。
癇癪持ちで勘も悪く、悪態も容赦なくつくが、頼まれた事はほっておけない。そんな不器用だけれど心の奥底では芯の通った男。

・五百旗頭(いおきべ)茂雄
村長。村で行われる祭りでは着物と刀を身に付け、各家を周り刀で不幸を断ち切り祖先への感謝の舞を踊る。

・五百旗頭浩一
村長の息子。

・五百旗頭恵
浩一の妻。

・鈴木昌輝
村の広報を務める男。

・鈴木理沙
昌輝の娘。大学生でミステリー研究会に所属しており、津田の助手として支える。今回はたまたま帰省していた。

・綿貫みち子
村人の1人。

・綿貫ふさ
村人の1人。みち子の祖母。

・高木康二
村の医師。

・今泉佑介 向島智弘
捜査にやってきた長野県警の警察官。「今泉」「向島」はドラマ「古畑任三郎」に出てくる「今泉巡査」「向島巡査」から取られており、それに一瞬で気づいた浜田さんのアンテナの張り方が凄い。やはり刑事に向いているのでは。

第1の事件

11時20分 偽のロケが開始。
長野県の住民が7人しかいない山奥にて、行くまでの車のサスペンションがボロボロだったことに文句を言いつつもロケ開始。
出会ったら綿貫みち子から今日祭りがある事を知らされ村長である五百旗頭家へ。
村長の茂雄から行われる「刀舞祭」の概要について聞き、舞については「12時15分ぐらいだったら見せられる」ということで綿貫家で待機することに。

12時
綿貫家で休憩する中、村長による村内放送が行われる。
「戸隠上祖山のみなさん。12時になりました。今日は年に一度の刀舞祭です。祖先のみなさまへの感謝を忘れないようにしましょう。」
あまりにもシンプル過ぎる放送や、お年寄りには過酷すぎる坂の多い村にツッコミながらも時間となり12時15分に五百旗頭家へ向かうと中には村長の死体が吊るされていた。

綿貫家に戻り一旦整理することに。そもそも村人は7人であり、殺された茂雄を除き、帰省していた理沙を加えても7人。当然津田や撮影クルーを含む外部の犯行の可能性は非常に低い。よって村人の中に犯人がいる可能性が高い。

再び現場に戻り、既に捜査に来ていた長野県警の今泉と向島から事件の概要を聞く。
・医師の高木曰く死亡推定時刻は12時から12時半
・死因は近くに血の跡があった斧による撲殺の可能性が高い

村長は12時に村内放送をしており、12時15分に津田達によって死亡しているのが発見されているとするのならば犯行時刻はこの時間内の可能性がある。
しかし、村内放送ができる場所にも血痕が残されており、犯行現場はそこの可能性が高い。
つまり犯人は15分の間に村長を殺害し、村長を抱え坂を上り、家の中で遺体を吊るしたことになる。
※CAUTION あまりにも力が必要になることから男性の犯行の可能性が提示されているが、そもそも男と言えどもこの工程を15分で完遂することはできるのだろうか…?

犯行時刻近辺のアリバイについて
・五百旗頭浩一 五百旗頭恵
庭いじりをしていた
・綿貫ふさ
昼食の支度をしていた
・津田 鈴木昌輝 綿貫みち子
ロケに帯同していた(確証のあるアリバイのため崩れることはほぼない)
・高木康二
寝ていた
・鈴木理紗
寝ていた

そんな中、みち子の祖母であるふさが「伝えたい事がある」といい津田がふさの元に行くと、村に古くから伝わる手毬唄を聞かせたいという。
ただ、毬・笛・太鼓が無いと歌えないということで各家庭を回り何とか入手するとようやく歌ってくれた。持ってきたアイテムは使わなかった…

一番
てんてんてまり てんてまり
村にはたぬきが 4匹おった
畑を荒らしちゃ たまらんと
庄屋がたぬきをこらしめた こらしめた
おなかの大きな親たぬき
吊るし上げたらおっちんだ おっちんだ

二番
悪さばかりの子だぬき2匹
毒を持ったらおっちんだ おっちんだ

三番
生娘に化けた雌だぬき
刀突き刺しおっちんだ おっちんだ

ついに明らかになった「手毬唄の呪い」。特に一番の歌詞は遺体が吊るしあげられた茂雄村長と酷似している。
果たしてこれは呪いなのか?それとも見立て殺人なのか?
もし見立て殺人だとするのならばその理由は何なのか?

第2の事件

午後3時。
朝から何も食べておらず、昼は捜索活動に明け暮れた津田。
ようやく理沙・昌輝・高木・浩一・恵と共に昼食のそばを食べることに。
しかし、そばを食べようととした瞬間浩一が苦しみだし、泡を吹いて死んでしまった。
「毒があるかもしれない」と止める理沙に対し「死んでもいいから」と食べようとするある意味命知らずな津田を止めつつ、死因を考える。
倒れていたのはお椀なことから恐らく毒が入っていたのはマイタケが入ったお吸い物。そしてキノコについて津田ははっと思い出す。
1週間前、タクシーの運転手から「マイタケに似た新種の毒キノコが流行っている」と言う事を聞いていたのだった。
だが、お吸い物を作ったのは恵。出す前に味見もしており、マイタケ自体も隣町のスーパーで買ってきた物。もし恵が嘘をついていないとすれば、犯人は浩一に出すお吸い物のマイタケを毒キノコとすり替えた事となる。
明らかに村の中に殺人鬼がいることは確実の状況。警察の2人から村に泊まることを勧められると翌日収録の「A-studio+」を気にしていたがバラシになった上、そもそも「a-nation」と間違えていた(「a-nation」はエイベックスのライブなのでダイアンが出る幕はないはずなのだが…)。

午後4時30分。
気分転換に津田と理沙は村の高台へ向かう。
村が一望できる高台で、連続殺人が起きて不安な理沙から「不倫でもいいから」とキスを求められるが「事件が解決したら改めて…」と意気地なしとも、また視点を変えれば「男気のある選択」をする。

招かれざる男

午後7時40分。
くつろぐ津田に対し急に理沙が外へ出るよう促す。
慌てて外に出ると警察と押し問答になっている所を目撃するが、そこにいたのはみなみかわだった。
お互い混乱する中、みなみかわの口から伝えられたのはTBSでディレクターが殺されたということだった…

東京編

登場人物

・みなみかわ
新たなる探偵。関西の名門・関西大学卒で地頭と理解力、システマや「金網デスマッチ」を制した機転と判断力は津田以上。ただ津田以上の毒舌なのが玉に瑕。

・田中卓
番組プロデューサー

・五百旗頭春樹
番組ディレクター

・後藤晴奈
番組AD

TBSでの事件

みなみかわが津田と出会う6時間40分前。午後1時。
みなみかわは「事務所の若手芸人を推薦するネタ見せ番組」のコメント撮りのためにTBSに来ていた。
春樹からは「父親がYouTube撮影して、自分に編集してもらいたい」と相談されてるといい、みなみかわも促すなど和やかに打ち合わせが進み一旦スタッフがロケ準備のため退席。

1時20分。
移動の準備が整いADと共にディレクターの春樹を迎えに行くと中で春樹が泡を吹き死んでいた。

改めてどうするか考え、「仇を取りたい」というスタッフの熱意に圧され止むを得ず捜査に協力することに。

春樹のポケットにはスマートフォンが入っており、顔認証でロックを解除。
LINEを見ると父親と頻繁にやりとりしており
「最近そっちで変なこととかない?オヤジの周りで」
「細かいことでもいいから何か気になったこととかあったらすぐ連絡欲しい」
とかなり気遣っていたようだった。

さらに田中は最近飲みに行った際、「春樹の父親である村長・茂雄は殺されるかもしれない」「じいさんが怪しい、じいさんに気を付けろ」と言っていたようだった。

しかし、それ以外の手がかりになるようなものは見つからず。
弁当も白米、たくあん、野菜炒め、まいたけの炒め物と特に怪しい点は見当たらない。

こうなると最早春樹の実家である長野に行くしかない。
スタッフ2人が頭を下げ、みなみかわも翌日入っていた「A-studio+」の収録をバラシてもらい3時間半かけて一路長野まで向かっていたのだった…

長野と東京、2つの場所で同時に起こった殺人事件。
2つの糸は果たしてどのように結ばれていくのか?
果たしてこの事件の犯人は誰なのか?真相は一体何なのか?

君にこの謎が解けるか?


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