vol.20 「場」と「居場所」をつくるを、編む
毎年地域のお祭りが開かれる広場、
散歩道で見かけるなぜかいつも賑わっているお店など。
なんだか愛着がわく、関わりたくなる場所、と言った時にどんなところを思い浮かべますか。
「物件から物語へ」という言葉を軸に考えるブルースタジオでは
「場(建築や空間)をつくること」だけでなく、「場を使いこなして“居場所をつくる”こと」を大切に
そのプロセスの設計も一つの大きな役割として考え、取り組んでいます。
過去の記事でも企画・設計後のプロセスを一部ご紹介しました。
その中でも、“居場所をつくる”きっかけ、つまり
「愛着がわく、当事者として関わりたくなるような場をつくる」きっかけの一つとして行なっているのが、イベントです。
今回の「編む、ブルースタジオ」では2回に分けて、そんなブルースタジオの手掛けるイベントについて取り上げたいと思います。
住む人にとっての“居場所づくり”
暮らしについて考える際、愛着を持って、ここが居場所だと感じる要素ってなんでしょうか。お気に入りのものに囲まれることだったり、あるいは馴染みを感じる風景があることだったり。
愛着を感じる要素は様々ですが、中でも「程よい距離感でコミュニティを築くこと」が重要と考えており
そのきっかけづくりとして、入居者のためのイベントを行なっています。
親密なご近所関係から、顔を合わせれば挨拶する程度のライトな関係性まで。人によって「ちょうど良さ」は違えども、その歩み寄りの機会があることで、程よい距離感を見つけたり、また思わぬ共通点でグッと親近感を覚えたり。
コミュニケーションが生まれることで、お互い知らないもの同士では知り得なかった「ちょうどいい」居心地のよさが、暮らしの中に生まれると考えています。
地域で暮らす人にとっての“居場所づくり”
また住む人だけでなく、地域の人も含めたより多くの人にとって
居心地がいい、関わりたいと思ってもらえるように場所を育てていくことも
“居場所づくり”の重要な一つの要素です。
誰もが関われるイベントという形を通して、育てるきっかけをつくっています。
「どんな場所ができるんだろう」「こんなことができたらいいな」
完成前からその場所に期待や関心を持ってもらうプロセスを踏むことで、住む人にとってのみならず、地域からも親しまれる場所をつくっていきます。
そして建物完成のタイミングには、できあがった場を地域の人にも知ってもらうお披露目イベント。
「ココで過ごしてみたい」「あんなことがしてみたい」など
今後も関わりたいと思ってもらう機会をつくることで、地域ともつながりを持って受け入れられる、大きくゆるやかなコミュニティを築いていきます。
はじまりのはじまり
start-up managementといっては大仰ですが「はじまりのはじまり」をお手伝いすることが、私たちブルースタジオが考える「すべての人を当事者にしていくこと」であり
そういった場所にこそお互いを大事にするコミュニティ、社会がうまれると信じて、これからも「場」と「居場所」づくりに取り組んで行きます。
次号では、実際にプロセス作りに携わったスタッフの声をお届けします。
お楽しみに。
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