vol.24 「時間」を分かち合うシェアハウス「わの家 千峰」を、編む〈不動産スタッフ編〉
だれと・どこの街で・どんな時間を過ごしてきたかで、自分なりの価値観や、その土地ならではの思い出はつくられていきます。
ブルースタジオが手がけるシェアハウス「わの家 千峰」では、共に同じ空間を分かち合うだけではなく、そこで過ごしてきた人の思い出や価値観を共有し、同じ「時間」を分かち合うことで暮らしが紡がれています。
ブルースタジオの不動産部では、そんなひとつの物件を通し人とのめぐりあわせを大切にしながら、お客様の新しい豊かな暮らしへと繋いでいます。
前回のvol.23では、「時間」を分かち合うシェアハウス「わの家 千峰」を、編む〈プロジェクト編〉を、今回のvol.24〈不動産スタッフ編〉では、vol.3、vol.10でも登場した“暮らし探し”のチームの不動産部のスタッフの想いやことばを「編む」ことでみえてくる暮らしの「物語」をお届けします。
introduction:
〈不動産スタッフ編〉の記事ではお馴染み(?)になってきました新米社員であるわたし(柴田)が、今回は不動産部の西嶋さんにお話を伺いました。
西嶋さんは、大学生の頃にアルバイト募集でブルースタジオに入社。その後、在学中に正社員として改めて仲間入りした若手スタッフです。
西嶋さんといえば多趣味なイメージがあるのですが、それも学生時代の友人の影響で好きなものが増えていったそうです。最近では祖母のミシンを使ってリュックを作ったり、フリーマーケットに参加したりと、“自分らしく”暮らしを楽しんでいる姿がとても魅力的です。
「時間」が重なり合う家
暮らしてきた・暮らす人たちの思い出と共に
「わの家 千峰」のコンセプトは、“四季の巡り、人のめぐりあいを大切にする家”。
わたしも先日初めて訪れたのですが、まるでおばあちゃんの家に帰ってきたような心地よさや温もりを感じました。
物件の名称にもなっている「千峰」という名は、大家の石川さんのお母さまの雅号であり、家の中には“千峰さん”の作品があらゆる形で残されています。そんな「わの家 千峰」では、大家の石川さんが家族と共に過ごしてきた「当時の時間」と、入居者の方が暮らしを愉しむ「今の時間」が重なりあうことで豊かな暮らしが紡がれているのです。
古き良き昭和の暮らしを一方的に残すのではなく、個性として現代に引き継ぎ、当時の大切な思い出と共に価値観を共有し、暮らしの豊かさを紡ぐ家。古きモノを大切にしながらも、いま暮らす人たちに寄り添った住みやすい家になるようにと建物のリノベーションに加え、大家の石川さんは、自ら入居者さんの個人用の棚を作ったりしているそうです。
それは“千峰さん”が、暮らしの中で使うものは、自分で手間をかけ丁寧に作っていた姿と重なるものを感じます。
「わの家 千峰」での暮らし
"わたしらしい"暮らし探しのお手伝い
シェアハウスでの暮らしは実際どういうものなのか。共用部はどう使用するのか、どんな方が暮らしているのか。
入居をご希望される方は想像を膨らませながらも、新たな暮らしに不安に思う部分もあるのではないでしょうか。
そんなお客様に寄り添い、「わたしらしい暮らし」をご提案するのも不動産部の仕事でもあります。不動産部のスタッフそれぞれが自分なりの着眼点や言葉で、物件の個性・魅力を共感していただけるようコミュニケーションを取りながらお伝えしているそう。落ち着いた人柄ながらもしっかりと芯を持っている姿が印象的な西嶋さんに、普段不動産部のスタッフがどのようにお客様とコミュニケーションをとっているのかお聞きしました。
スタッフ個人が感じた物件の個性や街の雰囲気なども、お話しするようにしているそうです。
また、西嶋さんが思うこの場に暮らす魅力についても聞いてみると、物件についてだけでなく「野方」の街についても話してくださいました。
ひとつひとつの物件の魅力を伝える上では、物件の個性をよく知りスタッフならではの感覚に加え、大家さんの想いも汲み取りさまざまな視点で物件をみることが大切になっていきます。スーツを着た営業スタイルの不動産のイメージとは異なり、親しみやく声をかけやすいのもブルースタジオ不動産部スタッフの魅力です。
暮らし・住まいのパートナー
それぞれの豊かな暮らしのために
入居者の方にとっては気軽に相談ができる暮らしのパートナーとして、大家さんにとっては一緒に大切な物件をつくりあげる住まいのパートナーとして、相手に寄り添う不動産部。
最近では、入居者の方々と“親しみやすいラフな関係性”を築けるようになれればという西嶋さんの思いから、「ブルースタジオ通信」というスタッフ直筆で書かれた“お手紙”のようなご案内を作り、それぞれ物件に住む入居者の方々に配っています。
コミュニケーションの中で私たちがお客様を知るだけでなく、自分たちのことも知ってもらうことで、親しみやすい関係を育む一つのきっかけになれればと始めたそうです。そんな風に率直に感じた「こうしたらいいのに」をチームに共有し考え、挑戦できる自由度があるのもブルースタジオ不動産チームならではかもしれません。
Share and connect
ひとつの物件でめぐりあった人たちが、暮らしの中でお互いにモノ・情報、そして「時間」を“シェア”する家として、今の時代に大切に引き継がれ、新たな生き方を歩むことになった昭和の木造平屋建て「わの家 千峰」。
「わの家 千峰」での暮らしは、物件を再生したことで育まれている豊かさに加え、
暮らしてきた・暮らしている人たちと、大家さんそれぞれの思い出や価値観を共有し「時間」を分かち合うことで、この家ならではの暮らしがうまれています。
また、暮らす人に“ここに住んでよかった”と感じてもらい、大家さんに“ここに住んでもらえてよかった”と思っていただけるよう、人とのめぐりあいを大切に、それぞれの丁寧な暮らしをひとつの物件と共に届けていきます。