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最近の住宅ローン金利事情~2024年12月~
・住宅ローンの基準金利が上がった、その後
・金利は、人により・銀行により異なります
・各金融機関の住宅ローンに関する考え方
2024年10月の号で、住宅ローンの基準金利を上げる金融機関が増えました、というお話しをしました。
実際その後どうなのか?気になりますよね。
最近実際にローンの審査を行った上で確定した変動金利について、
偶然なのかちょっと興味深い状況がありましたので、ご紹介できればと思います。
ちなみにまだ基準金利の変更を半年後に見送っている銀行もありますので、
あ、この銀行は金利が低いぞっと思っても、半年後に上がることが決まっている場合もあります。お気をつけください。
<住宅ローン 事前審査と本申し込み>
これまでも何度か触れていますが、
住宅ローンには、事前審査と本申し込みという2段階の審査がございます。
事前審査で承認をもらうと、ほとんどの金融機関では
そのご本人様に適用される金利が分かります。
すると、売買契約の前に金利が分かりますので、
月額の支払い額の計算ができ、返済計画を把握しやすくなります。
本申し込み時に資金計画の内容を変更すると、
金利が上がることもありますが、
内容が同じ場合は、ほぼそのまま確定すると思っていて良いと思います。
<金利が上がってからの最近の傾向>
先日お客様のローンの審査を行うにあたり4つの銀行に事前審査を出したのですが、ほとんどの銀行が10月に基準金利が0.2%ほど上がっており、
基本的にはあまり大差ない(個人による差はあります)のですが
審査の結果、変動金利を比較すると以下のような差に。
(お借入れする金額、返済期間、資金計画は同じ)
銀行1つ目:0.675%
銀行2つ目:0.725%
銀行3つ目:0.345%
適用される金利は、もちろん個人によって、
そして物件によっても変わります。
個人のお勤め先やご年齢、資金計画等からも影響を受けますので
金融機関によって異なるのも当然なのですが・・・
ちなみに、基準金利を上げる前は上記3つの金融機関に
ほぼ差はありませんでしたが、同じお客様で、同じお借入れの内容だとしても、
大きく差があったということになります。
<金融機関の住宅ローンに対する考え方>
評価の考え方、物件の制限、資金バランスの条件、物件のNG項目などなど
それは、それぞれ金融機関により本当に異なります。
パズルのように組み合わせて、住宅ローンを探すことが必要になることと、それぞれの金融機関で定められている決まり事は、制限されたり緩和されることもあります。
<勝手な想像ですが>
時代背景の中で基準金利を上げたことによって、
ただ上げただけでなく、そこをどのように補おうか
試行錯誤しているのではないかと、想像しています。
例えば、今までは諸費用を借りると金利がさらに上がっていたが、
そこを見直し、諸費用も同じ金利で借りやすくなった、とか
物件の審査対象になる項目を、緩やかにした、など
とにかく、審査してみなければわからないもんだな!と
改めて思ったのです。
むしろ、良い比較検討になりますので、
金利確認のためにも複数の審査を行うことは、今まで以上におすすめかもしれません。
<事前審査と本申し込みのタイミング・重さ>
「事前審査」
・審査のタイミング:売買契約前
・複数の金融機関に審査を出しても差し支えない
→むしろ、金融機関によってスピード感が異なるため、メガバンクやネットバンクなど、複数に出しておくと選択肢も増えます。
「本申込み」
・審査のタイミング:売買契約後
・基本的には実際にローンを組もうと決めた金融機関に申し込む
→ただし、本申し込みの審査は、物件の担保価値や、売買契約前には審査していない項目(不動産の重要事項説明書に基づき、またその他金融機関によって制限や考え方が異なります)があるため、本申し込みで承認が得られない、というケースが以前よりも増えているように感じます。
その背景はネットバンクが増え、事前審査の審査項目がスピード重視で簡易化される傾向にあり、そのような事態が起こりやすくなっています。
そのため、最近では滑り止めの如く、本申し込みであっても複数の金融機関に申請する方が安心と言えます。
もちろん、手続きは多少お手間もかかりますので面倒かもしれませんし、
金融機関や保証会社の方のお手間を取らせてしまいますが、一つに絞って審査が落ちてしまっては、売買契約で定められている住宅ローンの融資承認取得期日や、万が一ローンが通らなかった場合に契約を解除できる解除期日に間に合わない、となってしまってはなりません。安全を見て2〜3つくらいは申請して比較してから決定する、というのが大事なことと思います。
家を購入する際に一番と言っていいほど大事な「資金計画」と「住宅ローン」。
ブルースタジオでは住宅ローンの知識を広げることに力を入れていますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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