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変動金利上昇中。家は買わない方が良いの?

◆「変動金利」が上がっています
◆では、今は買わない方が良いの?
◆「実体験」を踏まえて、いま思うこと


◆住宅ローンの変動金利が上がっています。

変動金利の基準金利設定は、主に短期レートに影響を受けています。一般的には日本銀行が政策金利を調整することにより、変動しますが、日本では長年に渡り超低金利政策が続き、低水準にありました。
変動金利という名にも関わらず、もう25年近く低い推移が続いてきたことはご存知でしょうか?
日本においては、住宅ローンの変動金利を選択する人の割合は近年非常に高い傾向にあると言われています。2015年以降では60〜70%に達しており、2021年から2023年にかけては70%前後を推移しています。
確かに、2020年前後はネットバンクの恐ろしく低い変動金利のキャンペーンが横行し、変動金利を選択する方が増えたと感じます。少なくともその影響により上記の割合にまで上ったのでしょう。
恐ろしく低い金利を設定していたネットバンクなどは、人を集めるだけ集めて、いつかどかっと上げるんだろうな・・と思ったものです。

そんな変動金利ですが、今年の6月頃から徐々に基準金利を上がる銀行が増え、据え置いていた主要銀行もついに上がりました。
住宅ローンをすでに組んでいる方は、6月頃からそれぞれの金融機関のタイミングで上がっていたり、一定期間据え置きにされている場合もあります。

具体的には
例えば都市銀行では基準金利は、2.475%から2.625%に上がりました。
これ、5000万円の35年の月々の返済額は、
適用金利0.425%の場合:128,142円だったのが、
→0.575%に上がった場合:131,456円になります。
その差は、月々3,314円(年額39,768円、10年で39,768円)です。
まぁまぁまぁまぁ、それなりですよね。

◆今は買わない方が良いの?

ではそんな今、不動産を買わない方が良いのでしょうか?
今回は実体験を踏まえつつ、家を買うことの考え方について現場からお伝えしたいと思います。
そもそも購入派か賃貸派かという議論は、すでに過去のnoteに書いておりますので、そちらを読んでいただければ幸いです。

①住宅ローンを組むのがちょっと怖くなる!?
〜金利が上がったから、家を買わない方が良いのか〜

金利が上がると、ちょっとハラハラドキドキしますよね。
変動金利を選択した場合、
え、これからもっと上がっていくの?上がったらどうなるの?

そもそもこの考えが良くないと、私は思います。
上がるんです。変動なので!
下がることもあるんです。変動なので。

住宅ローンを完済した時に初めて、
固定金利と変動金利のどちらの選択が正しかったのか、
分かるというものです。
ですから、もしも上がったり下がったりして一喜一憂したくないならば、固定金利の選択、または固定と変動のミックス金利(それぞれのメリットデメリットをうまく相殺)なども選択可能です。

②良い時期に購入したい
誰もが思うことです。
しかしながら、こればかりはご縁とタイミングですから、
気にしないことが一番です笑

仮に、リーマンショックの時のように不動産価格が下落し、
その直後に購入していたならば、その後15年間で大幅に上昇しているわけですから、「良い時期に買った」なのかもしれません。
ただし、リーマンショック直後は、
住宅ローンを組むことは簡単ではなかったことは、あまり知られていません。

例えば、全体の資金計画において、自己資金として1割〜2割以上必要だったり、
諸費用やリフォーム費用は借りられなかったり、審査はお勤め先やその業界も影響しますから、いつも以上に厳しく審査が行われていました。
これだけでも、買いにくい状況だったと言えますが、
そもそも不動産が下落している中で、買う勇気ありますか!?

◆「実体験」を踏まえて、いま思うこと

〜最悪のタイミングかどうかの判断は、自分次第な気がする〜
私自身は、今年に入ってから住宅ローンを組みましたので、
支払いが始まって早々に、金利が上がりました。笑

 超低金利の時代の恩恵を受けることもなく、
 物件の価格が高騰し続けている中で契約し、
 建築コスト上昇の真っ只中に、リフォームされている室内を壊してリノベーションをしようとしています。笑

ずっと何年も前に買っておくべきだったのではないか?
え・・・あ、その通りです。

それでも、こんな風に思っています。
①もっと前に購入しておくべきだったのではないか?
→それは、もちろん、そうである。

②では、もっと前に購入できたのか?
→私自身は、長期に渡り病院通院や、治療のための入院履歴もあり、
住宅ローンの団体信用生命保険の加入が難しかったのが現実。

③組めるローンの額と物件の条件がマッチしていたか?
→年収から計算する住宅ローンの上限で購入できる物件と、住みたい希望の街に乖離があったため、どのみち選択肢が極端に少なく、良い物件には程遠かった。

④将来設計が定まらない中で、購入する勇気があったか?
→勇気はあったが、予算や条件を定められなかった。

⑤今年購入したことを後悔しているか?
→後悔はゼロです。むしろ楽しみしかありません!

「住みたいと思った物件があったこと」
「住宅ローンが組めたこと」

この2つがマッチするときが、1番の買い時なので
金利が上がろうが、返済額が上がろうがあまり気にしていません。
いずれは上がりますし、働けば良いだけのこと。
つまり、細かいことを気にせず男前に行こうぜということです。

◆これから購入するなら、年収の何倍までに抑えた方が良い?
組めるローンの額と、返済に無理のない額は異なります・・・!
長文読んでいただきありがとうございました。
続きは、次回に!


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