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共生の住まいを実現する「はちくりはうす」
こんにちは、スギヤマです。
先日、私、2024年のグッドデザイン賞の授賞式に参加してきました。
実は「はちくりはうす」という弊社のプロジェクトで金賞をいただいたのです。祝👏
金賞プレゼン動画:https://youtu.be/li3uGPxhTCQ?si=a24eFf_U_GYPqIIu
グッドデザイン賞については、年単位での受賞やベスト100選に選ばれるだけでも相当嬉しいものですが、金賞となると気が引き締まります。以前にも弊社はホシノタニ団地というプロジェクトで金賞をいただいたことがありますが、今回は私自身が最初から携わっていたプロジェクトなので、喜びもひとしおです。
このプロジェクトを簡単にご紹介すると、「障害者シェアハウス+シェア店舗」なのですが、建築や不動産コンサルティングの枠を超え、障害者と健常者が共生できる住環境を地域社会とともに実現した新たな取り組みです。
「はちくりはうす」が生まれた背景には、「安心して暮らせる住環境を残したい」という、脳性麻痺を持つお嬢様と暮らす施主:T様の長年の構想がありました。しかし、個人で進めるには、いつどのように進めれば良いのか、また上手くいくのかという不安もあり、悩んでいらっしゃったところ、弊社の存在を知ってご相談いただいたという経緯です。
初めてお会いしたときは、長年の構想を伺いたいと思い、おそらく2時間以上お話しさせていただいたと思います。
その想いを凝縮するのは難しいのですが、あえて要約すると、多くの障害者支援施設が提供する孤立した生活ではなく、地域社会と一体となる住環境の必要性を強く感じていらっしゃいました。そのため、「はちくりはうす」は地域と自然に調和しながら、包括的な住環境を目指してプロジェクトがスタートしました。
PJの詳しい内容や業務スキームはこちらをご覧ください:
https://www.bluestudio.jp/bs_news/docs/TALES_no22.pdf
プロジェクトの永続性を支えるためのプロセスとして、信託や贈与の可能性も検討中です。また、物件探しやご自宅の売却においても細かなテクニカルな手法を駆使しました。[本当はここで自画自賛したいところですが(笑)、近いうちにこれらの詳細をセミナー形式で説明させていただく機会を検討しております。その際はぜひご参加ください!
施主様の人生や想いをどのように形にしていくかが問われる中、プロジェクトの理念と現実の課題を両立させることに全力を尽くしました。このような過程を経て、「遮二無二」という言葉にふさわしい挑戦を続けられたことを誇りに思っています。
施主様だけでなく、関わる方々やこのプロジェクトを支援してくださる方々と心を寄せ合いながら、その夢や願いを形にするために一緒に取り組んだこのプロジェクトは、私たちにとっても新しい発見と学びの連続でした。不動産探しから4年も経ちましたが、賞をいただくことが目的ではありません。「はちくりはうす」のようなプロジェクトをもっと多くの方に知っていただける機会になったことが嬉しいです。
地域コミュニティとのつながりを深め、障害者と健常者が共に暮らす素敵な空間を創り出せたことは大きな喜びです。今後も同じ想いを共有する方々と新たなプロジェクトを実現していきたいと思います。
そして、「はちくりはうす」の未来はまだまだこれから続いていきます。
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