都会に持ち込まれる副産物

 現在撹拌式コンポストに猫砂は投入していない。しかし夏の余熱のせいか強烈な臭いはとどまることを知らない。
 もう約1週間ほどコンポストで猫砂の処理はしていない。それなのにまだコンポストからは存在感の強い臭いが漂っている。今まさに猫の排泄物が分解されているからなのだろうが、これでは我が家のみならず隣家の洗濯物まで臭害をうけてしまう。こうした事例の対策は何かないかとネットで調べたところ「くん炭」が効果的だという記事を発見した。くん炭であれば以前に近所のホームセンターで購入したことがある。今日の休みを利用し早速買いに行くことにした。ちなみに以前にくん炭を購入したのは段ボールコンポストに挑戦するためだ。察しの通り挫折したが。
 ホームセンターのガーデニングコーナーでは、いつもは植木鉢や苗を鑑賞する程度で、肥料までじっくり観察したことはない。まさに今ガーデニング需要が高まっているせいでもあるだろうが、肥料も随分と細分化されている。花か野菜かだけではなく、花もゼラニウムかプリムラかシクラメンか……。その中でも最も驚かされたのは馬糞である。
 腐葉土や赤土と並んで当然のように馬糞堆肥が売られていた。花にこだわったガーデニングをしてこなかった身としては驚愕である。だが動物の排泄物の利用であれば合成の肥料より環境負荷は少ないだろう。しかもバラの栽培に最適らしい。
 河川敷で雑草を食べていたポニーのサッコちゃんを思い出す。馬糞でバラが育つとは。バラは肉食であったのか。
 猫の排泄物はどの植物の飼育に最適なのだろうか。今年は庭の柿が実をつける様子がない。来年はまるまるとした猫のフンを肥料にして甘い柿がなるに違いない。


今日の英語:Horse dung

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