ネコーヒー:ブレンド #5杯目
十猫十色どころか、気まぐれでニンゲンを振り回して二十四色。
基本的にテトもマユも抱っこはさせてくれない。まだ我が家に慣れきっていないのか気質なのか。ご飯は精力的にカツアゲにくるが、接触を伴うコミュニケーションには消極的だ。かろうじてマユはモフらせてくれるが、テトは耳の先っちょに触っただけで跳んで逃げる。猫はそこにいるだけで完璧な存在だが、マイニャスイオンを直接吸引できないのは若干のフラストレーションでもある。
しかしそんなテトとマユだが、何故だかヒトがトイレに入っている時は積極的だ。まさに私がトイレに座って取り込んでいる最中に≪すりすり≫してくる。ふたりとも尻尾をピンと立てて、ご機嫌で力強く。
とても嬉しいのだが今私はケツ丸出し、立ち上がって抱っこするわけにもいかない。パンツ穿いて手を洗うまで待ってほしいのだが、そこは猫様なので容赦しない。なのに慌てて取り込み作業を終えて立ち上がると途端にプイと去ってしまう。理不尽極まりない!
ニンゲンが無防備だからやってくるのか、それとも親近感を覚えるニオイがするのか。床暖房としてならいくらでも利用してほしいのだが……。
猫の多面に振り回されて、それでも猫下僕は喜んでいる。
今日の英語:Whimsical