常に世界を洗い流す
水や風を絵としてとらえるのは難しい。風の動きはカメラの性能を言い訳にして諦めもつくのだが、水ことに雨は妥協できるほどの満足に達したことがない。
そもそも私にとって雨とは濡れた空気と雨音なので、それを画像に収めようというのが無理な話なのだろう。それでも波紋や窓ガラスに伝う一滴をと思うのだが、そうはいかないのがいつも。
雨の日は屋外に人間が少なくなるのがいい。雨音以外の音が遠ざかる。空と世界が広くなる。
水は廻る。南極の億年の秘密からやってきて、ここに弾け、世界で最も新しい島のマントルの爆発へ。
永遠の透明な旅を。
今日の英語:Moment
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