巣もなく足音もなくその偉大
昨晩、昭和レトロな我が家の浴室にアシダカグモが出現した。
私は早速その勇姿を撮影。もっと近影をと距離をつめようとしたところ瞬く間に姿を消してしまった。
どこかで聞いた雑学だが、人間はヘビとクモのどちらかが本能的に苦手だという。しかし案の定私はそのどちらにも該当しない。噛まれないか潰さぬよううまく掴めるかという怖さはあるが、視界に入った途端に悲鳴が出るような感情はまずない。特にヘビなら脊椎があるのだし触れてかぶれるようなことはないではないか。
こんな生態の貧弱な都市部にもこれほど大きな節足動物が生きている。この大きさに成長するまで数ヶ月はかかるだろう。市街には市街の生態系があるのだ。
しかし私がアシダカグモに遭遇した感動を母に伝えたところ、そのアシダカグモは今朝母が窓の外に放擲したという。アシダカグモは御器齧をも捕食するというのに。かえすがえす残念だ。
今日の英語:Sergeant