ネコーヒー:ストレート #33杯目
猫の気質は十人十色だが、テトとマユに共通する気質として特筆すべきはその上品さ、振る舞いの気高さだ。
テトとマユは元は保護猫である。詳細な過去は全く把握していないが、それでも保護が必要になるほどの過酷な経緯があるのだろう。と思うのだが、食事に執着がない。厳密に言えば、未開封のフードの袋を破いて盗み食いする、ということをしない。それが日中8時間近く人間が留守であってもだ。
彼女らにとって食事とは人間が給仕するものであるようだ。床に置かれたフードの袋や箱には目もくれない。どれだけ空腹だろうがご飯ダンス&ソングで給仕を求める。空になったマグロの缶詰に微塵も関心を示さない。
食事とは給仕された皿からとるもの。ああ何て気高い猫だろう!
そして感動にうち震える人間に冷ややかな眼差しを向け、次のディナーの給仕を求める。それこそが我が満ち足りた生活である。
今日の英語:Waiting food
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