かつてならそれは警告と
窓の外に流れるものはなく、屋根の上を飛び交う雷霆。
午後はおかしな天気だった。そもそも予報で荒れるとは聞いていたが、心構えていたものと大分違う。それらしい雨は降らず、天に亀裂が走るような雷鳴ばかりが続く。かつて湖を覆う氷や亀の甲羅に入るひび割れで占いがおこなわれたが、天蓋を割り折って卜占をおこなう何かがいるのだろうか。
私が居住する周辺は防災として雨に強く、記憶している限りでは落雷もない。なのでどうにも緊張感を持ちにくい。もし落雷で停電になったら、PCのデータは消えるのだろうか。日記とデジカメの旧いデータは外部メモリに保存してあるが。天蓋の上を何が転がっているのだろうか。今この時に避難が必要な天災が起きたらどうなるのだろうか……。
部屋の掃除をしながら時間は過ぎた。明日からまた仕事が始まる。
今日の英語:Sound of thunder