3次元に冒険する記録
先月半ばに知ったジオキャッシングだが、すっかりその魅力に取りつかれてしまった。魅力はいくつか挙げられるが、それらを底上げするもののひとつに「近所」ということがあるだろう。
ジオキャッシングは現実空間に隠された宝箱=コンテナを探すゲームだが、そのコンテナを隠しているのはゲームの運営側ではなくプレーヤーだ。プレーヤーは運営が設定したルールに則りコンテナを隠し、それを別のプレーヤーが探しにいく。そのためコンテナの設置に積極的なプレーヤーがいる地域には多くのコンテナがあるが、そうではない地域ではコンテナの密度は低い。
私が居住する地域ではコンテナの密度はそう高くはない。しかし幸いに通勤経路にはいくつか点在している。そうすると職場を出た私はプレーヤーとなり、駅までの道のりを15分遠回りしたり電車を1区間歩いて探しにいくのだ。正直に言えばこの季節は痛烈なまでに寒いし、仕事終わりは空腹だし、駅前のベンチの裏側を覗き込む様子を不審者を見る目でみられたこともゼロではない。
それでも楽しい。小さな冒険を積み重ねてコンテナを発見する作業は何より楽しい。そしてコンテナの中のシートにはこれまでコンテナを発見した人たちのサインがある。みんな四苦八苦しながらこの小さなコンテナを探して、見つけて、喜んだ。そんな高揚の共有が冒険をより一層楽しいものにする。
今はただどこまでも冒険の記録を重ねていきたい。
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今日の英語:Exploration