水素のように透明な
いつでも新鮮な水の味がする。不急で不変で、不可思議。
このところ部屋でのBGMにラジオではなく音楽をかけている。3月に突貫で旧日記の保存作業をして以来、ラジオではなく音楽を脳が求めるようになった。しかしCDデッキが壊れているため、音楽の再生には一々PCを起動している。粗大ごみの処分申し込みができるようになったらCDデッキの入れ換えをしなければ。
保存作業の最中はZABADAKや平沢進を聴いていたが、今は遊佐未森を連続で流している。今が5月だからだろうか。初期のCDを中心に聴いているが、とにかく気持ちが良い。
繊細だが、数学的なバランスで構成された美しいファルセット。上昇気流にシンクロする旋律が瞼に新鮮な光を送る。ビー玉のようにシンプルな言葉は、胸に懐かしさと透明感と。滞留した脳の、神経細胞の外側にある物質が浄化されていく。
布団に入る前にPCにオフタイマーをセットし音楽を流す。今日も私は夢のような5月を過ごしている。