明日開く紅い傘
雨傘を差したり差さなかったり。日傘はずっと差さないまま。
今年はいよいよ気合いを入れて日傘を買ったのだが、まだ一回しか開いていない。空模様が雨と曇りの曖昧な往復で、陽射しの眩しさが地上まで降りてこない。農業もしていなければ天候に嘆く権利は無いが、それでも空を見上げて嘆息したくなる。待ち構えていた夏がまだやって来ないのだ。
いつの間にか手の甲が日焼けしているのに気づく頃、梅雨が始まる。雨、降り続く雨。その狭間に新鮮な水色の陽光。それなのに今年は憂鬱な雲が雲が空を覆い続けている。光は射すのだろうか。このまま冷たい夏で終わったりしないだろうか。私はおろおろ歩くしかできないが。
朝顔の蕾、風鈴が鳴る日を待っている。
今日の英語:Wether
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