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海も空もそう願う

 今日は妹たち家族と外出した。いまなおCOVID-19禍の最中なので、適当に他者と距離のとれる海浜公園へ行った。
 こういう外出時に意外に子どもの写真は撮らない、というか正確には「撮れない」。何故なら健康的な台風が吹き荒れ大人たちは真っ直ぐに立っていることもままならない。それでも私は隙を見て情緒のある写真、今で言う“エモい”画像を撮るべく暗躍する。

 この日は11月にしてはとても暖かく、そして浜には思いのほか生物がいた。

 都市部の湾の端、人工の砂浜。それでも生物は故郷を再建しようと生命を繋ぎ、子どもたちは広い空の下で歓声をあげる。

 それでも私は砂と蔦が公園を侵食し、静寂が人間を征服する未来を願ってしまう。
 全てがいつか穏やかに落着する日がくることを。

 おみおつけにするそうだ。


今日の英語:A warm day

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