その交換の何を知りたいのか

 先々週のこと、休日前に職場に財布を忘れて帰宅してしまった。
 定期券は財布とは別にしていたため全く気付かず、判明したのは帰りに喫茶店に寄った時のこと。前払いのため財布を探したがどこにもない。仕方がないので少額だったがクレジットカードで支払いをした。
 そう、現代の都市部ではクレジットカードがあれば大抵の買い物に支障はない。
 その後の2日間も買い物はクレジットカードと交通系ICカードで事足りてしまった。現金を使ったのは自動販売機でコーヒーを買った時のみ。いちいち財布を開いて小銭を確認する作業をしなくて済むのは開放的でさえあった。
 しかし、やはりうっすら居心地が悪い。まず所持している金銭が減るということが実感しにくいこと。そして買い物時のステータスがデータとして回収されているということ。どうしてもここまで大がかりな「手数料もなく私だけが一方的に楽になるサービス」というのは不信感が拭えない。莫大な広告費をかけてまで個人の買い物履歴を収集したいのかと思うと薄気味悪さえ感じてしまう。
 それでも確かに現金を介さない買い物は楽である。なので現金の使用を中心にしつつ補助としてクレジットカードや電子マネーを使うというバランスは失わないでいきたい。


今日の英語:Credit card

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