冬眠から覚めた寝ぼけた友人のように

 今日も生きているアナログマシーン。手ぬぐい生地を縫い続け。
 ネツト通販で入手したボビンケース。ついに昨日本体にセットした。が、動かない。引っ掛かったような音がして震えるばかり。落ち着け。このミシンは10年以上稼働していなかったのだ。
 まずは掃除だ。ミシン本体を90°奥に向かって倒し、ボビンケースが収まっている釜部分の埃を除去する。かなりの密度の綿埃だ。乾いた布で釜周辺を拭き取り、グリースをさし、また拭き取る。ついでに上糸周辺のカバーも開け、天秤の周りの埃を拭き取る。
 そして再度セットし直し、はずみ車に進行方向へ力をかけて、ゆっくりペダルを踏む。動いた。20年眠っていたミシンに体温が戻った。
 縫い始めの回転に引っかかりが残るものの、全く問題なく直線縫い・返し縫いができる。しかしジグザグ縫いが出来ない。20年前は確かにできたのだが、どうカムや調節ボタン類をセットしなおしても直線縫いにしかならない。だがこうやって動くのだ。とりあえず今のマスク製作には事足りる。さっそく簡易プリーツタイプのマスクを2枚縫い上げた。懐かしい授業を受けているような気分だ。
 まだできる、まだまだできる。明日も生地を縫い続ける。
※後日画像追加予定

今日の英語:Revival

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