気温と能力と土の相

 夏の気温の高い時期は順調を通り越してオーバーヒートするほど生ゴミを分解していたコンポスト。今はささやかに発酵を続けている。
 コンポストを導入してから夏の間までは、チップ材は明るい黄土色をしていた。恐らくそれは発酵の熱で乾燥していたのと、おからで作られた猫のトイレ砂のためだろう。今はというと濃い焦げ茶色、いわゆる黒土の色となっている。
 夏と今では別物のような色をしているが、それでも分解は遅々とだが進んでいる。調理の際に発生する野菜屑や魚の骨、またミルワームの死骸なども日数が経てば消失するのだ。そう日数がかかる。真夏であればキャベツの芯も一晩経てば原型を留めず分解された。今では4,5日はコンポストの中で浮き沈みしている。気温が低いと分解する微生物の活性が下がるのか、それとも熱とともに分解のエネルギーを奪われるのか。冬本番になれば分解が停止してしまうのではないかといまから心配だ。
 本当に分解は進んでいるのか、撹拌してはチップ材に手を近付けて熱を確認する日々である。


今日の英語:Deceleration

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