映画「世界一キライなあなたに」を観て
日曜日の午前は、
ボクの週末の楽しみである、映画タイムだ。
2時間の、大切な時間。
アマゾンプライムで、映画「世界一キライなあなたに」を観た。
2016年のアメリカ映画。原題は「ME BEFORE YOU」だ。
交通事故で、車椅子状態になる主人公ウィルを演じるサム・フランクリン。
そして、ウィルの介護で雇われるルイーザを演じるエミリア・クラーク。
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この映画、
とにかく、ルイーザ(ルー)が、可愛らしい。
カラフルな服装もそうだが、その行動も愛らしい。
何故か、表情が変わると、ハの字に曲がる眉毛もキュートだ。
魅力いっぱいのキャラクターで、何度も笑ってしまった。
最初は、ルーに心を開かなかったウィル。
でも、徐々にルーに惹かれていくのが、ちょっとした表情の変化でわかる。
ウィルは、本当にモテル男だと感じる。
事故に遭う前は「まるでモテル男のお手本」であったことが、垣間見られる。
* 事故前のスキーやマリンスポーツをする映像。
* 結婚式での、年配女性のウィルの評価。
* ルーへの誕生日プレゼント。
事故後の心を閉ざす姿は、元の身体には戻れない絶望からくる仮の姿で、本来の彼の姿ではないことがわかる。
しっかりと、周りの人のことを考え、行動する人だということが、時間の経過とともにわかってくる。
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さて、話がそれるが、ルーの恋人パトリック。
恋人より、トライアアスロンや体を鍛えることが、彼のステイタス。
まるで過去の自分自身を見ているようで、苦笑いをしてしまった。
「ボクとは7年、ウィルとは5ヶ月の期間の付き合いだ!」のような言葉を、パトリックはルーに言うが、
恋愛は、長さではないんだよね・・・。
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話を戻そう。
この映画は、ほとんどの人が、ウィルの立ち場にはなれない。
事故に遭い、元の身体に戻れない苦しみは、想像でしか分からないのだ。
だからどうしても、感情移入はルー側になりがちだと思う。
それだけに、最後のウィル本人の選択に関して、批判も同情もできないと感じる。ましてや、ご両親の気持ちなど、周囲の誰も分かるはずもないのだ。
世の中には、このような現実が実際にあるということを、知ることしかできない。
ウィルが言った「思い出の上書きはしたくない」の言葉。
その思いを胸に、ルーが新天地で「新たなウィルとの思い出」を作り出してゆくシーン。
それは「悲しみの映画」でなく「希望の映画」として、ボクの心に残った。