【No138 メンタライゼーション分類、人間の行動や発達】
私というものは大切だ。誰かと仲良くなった時や恋人になる時に、この私というものが見えなくなると、今、自身は何を考えているのかわからなくなり、不安定になる。
では、この私とは何か?私はいつ登場するのか?これは赤ちゃんを想像すると理解できる。赤ちゃんは空腹などを理解してない時はその不快に泣きわめく。
母親は、ミルク飲みたいんですね?ミルクですよなど話す。それを繰り返すと、不快な感情に対してお腹が空いているのか、お腹が空いたらミルクが飲めるのかと理解できるようになる。
これは、母親が赤ちゃんの気持ちをメンタライズしていることとなる。
ここで重要なのは、有標性である。有標性とは声をあえて高く表現すること。赤ちゃんに話しかける時に母親は声が高くなる。
これにより、赤ちゃんは、声が高くなる時は自身に話かけてるとわかるようになる。
空腹が母親の言葉を通して理解できるようになると次は言葉を覚えて、マンマなど言うようになる。
これが私というものらしい。母親にメンタライズされて、言葉を覚えて、赤ちゃんは自身でもメンタライズできるようになる。
メンタライズは相手がどう考えているかを考えるもの。しかし、そこには安心というか、安定があるような気がしてならない。