小説 日のあたるこころ
この物語はフィクションです。ソーシャルワークを学んで、スマイルマネジメントを考えた専門職が、高校の調理部で高校生に日を照らす物語です
3話 絵にすることの難しさ
粉末コーヒーを久しぶりに入れたら、コーヒーとミルクを入れたはずなのに、ブラックコーヒーになった。ミルクが固まっていたように思う。
それを気にせず飲む。ブラックも飲めるからと別に気にしない。そういうことが高校時代にもあったように思う。
現国、数学、英語などの科目と誰かに恋をしたりする気持ち、そしてアルバイトしてお金を稼ぐ喜びもある。
そういった苦味や甘味がコーヒーとミルクが調和されたようだ。
しかしながら、本当はそれがブラックコーヒーの場合もある。苦味だけのこともある。
ゆうた、お前飯どうしてるの?
俺はそんなにお腹空かないのよ。だから売店のポテトだけで充分。
たけし、お前さ?学校には来てるけど、何でそんなにやる気ないの?
俺は実は、今、自転車で2時間かけて学校来てるの。今自宅に住んでないの。
例えば、右肩で今まで遠投できてたのに投げるのが痛くなった。だけど運動を避けたら普通なの。
そういう人がたくさんいたような気がする。
ケアマネで言えば、自立支援が大切だけど、その人たちには、元気支援が大切。
スママネが必要。その人が高校で、自己実現するには、ポテトだけ食ってたらいけないし、遠いとこから来て勉強に身が入らないのもいけない。
右肩を痛めてたら、それで運動を避けたら、大学行っても運動部に入れなくて、それが恋愛できないに繋がるかもしれない。
その人の笑顔を作る要素を書き出す。
ポテトではなく、例えば調理部に入って、美味しいものを食べてもらう。場合によれば、女性の生徒の料理を食べてもらう。
そうすることで料理や食は、ただ食べるわけではなく、楽しいし笑顔溢れることを教える。
そのためには、必要なのは、1、調理部への参加、2家族以外の手料理を食べる、3調理部の人と昼食を囲み談笑する。4、最終的には調理ができる。
そして、それは女性生徒でもいるはずだから、その女性生徒を救う役割も担う。
これは異性とかではなく、やっぱり同性なら、変な意地やプライドがじゃまするからね。
そして最終的には皆が楽しく昼食を食べることができる
スママネは言う。目標が最終的に来てしまった。反省だな。
絵にすることの難しさを感じた。