【No50 リッチモンド】

障害者の個人モデルでは、その方の機能的な部分をストレートに問題だと考えるとこがある。これは、支援者側の倫理や考え方で行われる。これは、健常者側と同じようにするという同化の考えである。そこでは障害者の倫理などは無視されてしまう。

障害者の社会モデルでは、個人ではなく、グループなどの単位で考えて、問題を個人ではなく社会の問題だと考える。これはすなわち、同化ではなく、異化を認めて、それぞれの差異を尊重して、それらが社会で当たり前になるように、利用者ととも歩む考え方である。

これらは、高齢者の方が街を歩くという行為でさえも変わる可能性がある。ソーシャルワーカーが利用者のアセスメントをして、地域住民にも働きかけることで、地域住民は高齢者に声をかけることが当たり前になる。そうすると高齢者は過ごしやすくなる。

地域共生ではこのような行動が広がっていくと思う。しかし、これは考えようでは、財政の問題もあり、非専門職種の力を使っていこうとしているのかもしれない。これは仕方ないことだ。

しかし、リッチモンドは、こういうことを言った。

ソーシャルワークにおける複数の機能や役割を統合するのがソーシャルワーカーの役割である。そして、これは訓練を受けたものでなければ、いくら知的能力が高くても達成されないのである。

読書を続けないと、支援やソーシャルワークの意味を履き違えてしまうや、理解していくのが難しいと感じる。