東京の夜
太陽が沈む
街は小さな光、大きな光、オレンジの光、白い光
多くの光に埋め尽くされていく
それをただ眺めては美しいと思い
同時に胸にザワつきをおぼえる
この街は こんなに多くの光が集まってできている
ボクもその1灯なのだ
この目に映る1灯1灯の光に
それぞれの想い、悲しみ、愛、欲望、そんなのが詰まっているはずなのだ
暗い夜に浮かびあがる無数の光
闇のやわらげる美しい光
でもその美しさを感じるのは その光のほとんどが
きっとボクとは無関係だからなんだ
無関係の光に埋もれて掬われる 東京の夜