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思い出を偲ぶ

中学生から高校生前半にかけて、僕は洋楽ばかり聴いていた。中でもOne Directionが大好きで仕方がなかった。

幼い頃から世間に右へ倣えをするのが嫌いで、日本を含めた有名な歌手や、学校で話題に上がる有名人を悉く拒んだ。
ジャスティン・ビーバーやアリアナ・グランデ。
今では特に何も感じず、歌詞に注目して聴くことができる。

僕が1dを好きになったきっかけは、全く覚えていない。
当時テレビで流れていた携帯会社のCMのおかげかもしれない。その頃はレディー・ガガとか、多くの洋楽が使われていたような気がする。最近はテレビを全然見なくなってしまったからわからない。


1dはその頃、僕にとっての全てで、初めて買ったcdも彼らの作品だった。
もう使っていない父のONKYOのCDコンポを借りた。
人生で一度も行ったことのない音楽ライブを想像して、学校から帰るとすぐに音楽をかけた。
流れている曲に合わせて歌を歌ったり、ダンスをした。絶対に同じ学校の子には見られたくなかった。
グラミー賞の日は、忘れずに録画をして、学校から帰るとすぐに見返した。
今思い返すと狂気の沙汰と言っても過言ではないかもしれないほどだ。
僕に子供がいて子供がそんな感じだったら若干引いていたかもしれない。
でも思春期ってキモいもんね。そんなもんだよね。


1dの曲の中でもその頃すごく惹かれていた曲がある。
一つが「Save You Tonight」

歌い出しからの歌詞が大好きだった。

I, I wanna save your
Wanna save your heart, tonight
He'll only break ya
Leave you torn apart, oh
僕は君を助けたいんだ
今夜君の心を助けたいんだ
あいつは君を壊してしまうよ
きっと君をばらばらに引き裂いてしまうんだ

https://ameblo.jp/fairytale-pixiedust/entry-11682602356.html

当時は別に好きな人もいなければ、失恋したわけでもないのに、ただひたすらに恋愛ソングを聴いていた。
グループのハリーとルイがかっこよくて、彼らに恋をしていたのかもしれない。
いつか僕もこんな言葉を言えるようになるのかな、なんて思っていた。
そんな純粋な心は当然続かなかったが。

今昔聴いていた曲を思い出して日本語訳をひたすら見ているのだけれど、聴いていた当時を思い出して涙目になってしまう。懐かしいという気持ちを改めて感じた。
その曲を聴いた時の感情や匂い、温かみをありありと思い出すことができて、不思議な気持ちになっている。

別にあの頃に戻りたいとは微塵も思わないのだけれど、あの頃の感性が残っていることがすごく嬉しく思う。

もう一つ僕の好きな1dの曲を載せておきます。まだまだたくさんあるし、なんなら全部聞いて欲しいのだけど。

和訳を見ながら聞いて欲しい。

You know I'm always coming back to this place
僕はいつだってこの場所に帰ってくるよ

http://cleantranslation.blogspot.com/2015/12/am-one-direction.html?m=1

言っている言葉は至ってシンプルなのだけど、その「僕」が僕自身と1dの両方に捉えることができてしまう。
僕は最近は全然歌を聞かなくなってしまったけれど、今回みたいに本当にふとした時にふらっと立ち寄ってしまう。
そういう時(今は休止中だし、メンバーは減ったし、メンバーの性格も少し変わったようにも思えるけど)、1dはいつもと変わらずそこにいる気がするのだ。