担降りではないけれど

今まで優先順位が最高の状態が7年続いた推しよりも好きな推しができたかもしれないという話です。

私はかれこれもう7年ずっと推している、アイドルのAくんがいる。Aくんは私の青春全てを捧げた存在であり、ガチ恋の相手。痛いオタクだからもう成人したのにガチ恋をやめられずにいるんだけど、それくらい彼が最高のアイドルで。リリースがあれば全形態は当たり前で積むこともあって、現場は1年に10回以上行って、グッズも雑誌も山積みで、出かける時は常にアクスタを連れて行っていた。

いや、どれくらい好きかって自分以外の人に伝えるのは難しいね。お金=愛とも思ってない。
つまり私にとって彼は7年間ずっと、推しの中で一番どころか私の人生で一番(といえるほどの)優先順位TOPに君臨していた。

もともと2次元オタクだったからアニメも漫画も好きだし、アイドルだって他のグループが好きになった時期もあった。だけどどんな時も、AくんだけのときもAくん以外に推しがいるときも、私にとって最高の存在だった。

そんなに?と驚かれるくらい心から大好きだから、彼が結婚したりグループが解散したりの何か重大なお知らせが来ない限り、私はずっとAくんのことを好きなんだろうなと信じていた。ところがたった3か月でAくんをも凌駕する推しができたかもしれないのだ。私自身も訳が分からなくて混乱する。

新たな推しをBくんとする。彼はおよそ1年前、とある番組で存在を知り、私は彼のファンになった。ちなみにBくんもアイドルなのだが、Aくんが日本人なのに対してBくんは韓国人である。慣れない日本語で、日本で、たくさん話そうとしてくれるひたむきさに心が奪われた。
しかしとある事情により彼は日本から去ることになり所属していた会社も退所した。そのときはとても悲しかったが私にはAくんがいたし、「またいつか会える日まで私も韓国語の勉強がんばろう」と比較的すぐに立ち直ることが出来た。

そうしてBくんが姿を消してからも、私の生活は変わらなかった。いつものようにAくんへの愛を鍵垢で呟きまくり、バイトのシフトを入れまくっては貯めた資金でAくんに会いに行った。正直1ヶ月も経った頃にはBくんのことを考える時間なんてなくなってしまっていた。

季節が過ぎて今年の4月、Bくんは再び表舞台へと舞い戻った。日本ではなく彼の母国の韓国で、なのだが。

この時私は純粋に嬉しかったし、もしかしたらもう二度と見られなかったかもしれない推しとまた出会えたことに感動した。Bくんを応援するためのコンテンツは毎日欠かさず必死だった、ここで絶対彼をしあわせにしたいという思いで。そうしてBくんに必死になっているうちに、気づいてしまった。「あれ?私、Bくんのほうが好き?」と。

普通に考えたら推しなんて何人いても良いし、優先順位なんてそんなに大切?と思うだろう。
だけどなんだか優先順位が変わるって、自分が勝手に自分で感じていることなのに、受け止めきれない気持ちになった。
だって私はAくんのファンで、Aくんが一番なのが当たり前なのだ。Aくんやグループに何かあって、それを受けて私が降りるというイメージしかしていなかった。Aくんより好きになる存在はいないと信じていたし、なんなら今も信じたいくらい。Aくんは何も悪くないどころか今度行く現場も楽しみにしていて、この間もCDを積んで、Aくんへの感情はなにも変わっていない。
Aくんを好きな気持ちが減ってそこにBくんが入り込むのではなく、Aくんを好きな気持ちの大きさが変わらないままなのにBくんへの好きがもっと大きくなった。のかもしれない。

とにかく混乱、という感じでまとまらないままnoteを書いている。Twitterには既に「Bくんのこと今だけはAくんよりすきかも あーーー)😭😭😭😭😭😭キモオタクだからAくんへの罪悪感でBくんだけにハマれないよ Aくんがいてこそのわたしだし、Aくんがいちばんすきだっておもってるのに😭😭😭😭😭😭😭😭😭Aくんに釣られたいよ」とかのたまっている(もちろん鍵垢なのでゆるしてほしい)。

罪悪感をなぜ感じてしまうんだろう。Aくんは私のことを認知していないし、私がAくんのオタクをやめて困ることなんてすずめの涙な売上でしかない。全部私の中だけで起こってる勝手な感情によってAくんが二番手になるのも、それはそれで別の私が嫌だって言っている。

「好きだから好きであって、それ以上なんてないのに、罪悪感だの執着心だのとこれから戦わなきゃだめかも わたしのいちばんはAくんなのに 自我失うくらいどうしていいか分からんくなっちゃう分かんないけど Aくん早くわたしのこと連れ戻して」とツイートした。
一番をAくんにしておきたい気持ちと、理性でどうにかできないくらいBくんの存在が大きくなっている気持ちが戦ってるんだろうなと俯瞰する。

Bくんは再び会えた喜びや、界隈の中で今が一番盛り上がっている時期であることから、普段より熱量は高い。つまりこの盛り上がり期を越えたら落ち着くのかもしれない。いいや落ち着かないかもしれないな、それがなんか怖いなやっぱり。

他人からすればしぬほどどうでもいい話だがnoteに書いたのは備忘録にでもしよう、やっぱりAくんだったわと後で振り返ろうと思うから。
単に担降りではなく優先順位が変わってとても動揺したという話はあまり聞かないが、誰か同じ様な人がいたとして、「自分だけじゃないんだな」と思うなりなんなり活用してほしい(私はたまに担降りブログを読んでは、いつか書く日が来たら……と考えることがある)。


これも担降りの一種なのだろうか。

この現象をなんと呼べばいいのだろうか。


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