Blue Prism 7.3 & Blue Prism Desktop 1.2 リリース!
こんにちは、バディです。もう少しで今年も終わりますね。バージョン7が3回目のマイナーバージョンアップをしました。みなさまが、アップグレードを本格的に検討されるのは来年かもしれませんが、いち早く、新しい機能を紹介します。
Blue Prism 7.3 の主な機能強化
ネイティブ Citrix Virtual Apps
拡張アプリケーション モデラー (ベータ版)
Smart Vision
ネイティブ Citrix Virtual Apps
これまでは、Citrix Virtual Desktops のみの対応でしたが、Citrix Virtual Apps についても対応しました。
これにより、ネイティブアプリケーションと同様に要素を認識して開発・操作できるようになります。
金融や公共のお客様をはじめ多くの企業が、セキュリティ強化のためにネットワークを分けて運用しており、VDIなどの画面転送によって操作のみを許可しているアプリケーションがあります。
これらのアプリケーションに対して、サーフェース オートメーションを使うことなく、安定した操作が可能になります。
これまで躊躇されていた方も、ぜひ、ご検討ください。
導入にあたっては、上記のように Citrix 側の設定をする必要があります。Blue Prism は完璧だけど、Citrix は不安という方は、ご支援するサービスもありますので、ご相談ください。
本機能については、詳しく紹介するnote記事を投稿する予定です。ご覧くださいね。
拡張アプリケーション モデラー (ベータ版)
アプリケーションを操作するための部品(VBO)を作成して、再利用ができるのがBlue Prismの良さの一つです。
しかしながら、知識や経験が必要なこともありました。その一つは、操作対象の要素を指定・定義(スパイ)する作業です。
例えば、Webアプリケーションを自動化する際には、HTMLモードだけでなく、必要に応じて、Win32モードやUIAモードに切り替えてスパイする必要があります。
この新しい拡張アプリケーション モデラーでは、要素に合わせて自動的に適切なモードでスパイすることができます。
より簡単にスパイ出来るようになることで、より幅広い方に開発していただけるようになるでしょう。
もう一つ、このスパイする作業は、一つ一つ指定・定義する必要がありましたが、複数の要素を同時に指定できるようになりました。
開発に慣れた方にも、嬉しい機能強化かと思います。
ベータ版になりますが、ぜひお試しいただき、フィードバックをしてください。
お待ちしております。
Smart Vision
サーフェースオートメーション(画像ベースの自動化)を利用しなければいけないケースがまだまだあります。会社のポリシーやセキュリティーによって変更に制限があり、Native Citrix Virtual Desktops & Appsの機能が利用できない場合やアプリケーションの作りによって、要素を認識できない場合です。
しかしながら、サーフェースオートメーションは、人が手動で領域を指定して要素を指定・定義(スパイ)しなくてはなりませんでした。
さらに、サーフェースオートメーションは、画面を構成するピクセルや要素の位置によって大きく依存するため、通常の構造解析された要素に比べて、変更や環境による影響を受けやすい傾向にありました。
Smart Visionは、これらの問題をAIを活用した機能により大幅に改善させています。
対象のアプリケーションの画像をインターネット上のSmart Vision サービス(AI)が分析して自動で要素の領域を定義します。また、他の要素との位置関係を定義することで、画面を構成するピクセルや要素の位置による影響を大きく削減します。
これにより、これまで自動化をあきらめていたアプリケーションに対しても安定して操作ができるようになります。
Smart Vision 対応のライセンスについては、来年の1月以降にお客様へご提供できる予定となっておりますので、もう少しお待ちください。
Blue Prism Desktop 1.2
ワーク キューに追加するアクション
同時セッション数のライセンス
ワーク キューに追加するアクション
バージョン1.1では、Blue Prism Desktop専用のステージであるEnterpriseステージが追加されてプロセスとリソースを指定してセッションを実行することができました。
バージョン1.2ではさらにワークキューに追加するアクションが実行できるようになりました。
つまり、Blue Prism Desktopからワーク キューを追加して、Blue Prism Enterprise と連携ができるようになりました。
この機能により、さまざまな制約で人が特定の端末で入力をしなくてはならないような業務については、Blue Prism Desktopで実行してから、人から切り離して処理できる部分は、Blue Prism Enterprise(デジタルワーカー)にあとはまかせるなど、これまでにできなかったEnd to Endの自動化を実現できます。
同時セッション数のライセンス
同時セッション数のライセンスモデルに変更されました。ユーザーデバイス数に制限されることなく、広い範囲でBlue Prism Desktopを利用できるようになります。
注意事項
標準VBOが、Core VBO として Blue Prism DX から提供
標準VBOが、Core VBO として Blue Prism DX から提供
良く利用される部品については、標準VBO として、製品をインストールする際に、下記のフォルダにインストールされていました。
C:\Program Files\Blue Prism Limited\Blue Prism Automate\VBO
しかしながら、7.3以降は、インターネット ショートカット(.url)のファイルが1つあるのみになっています。
このリンク先は下記になっており、Blue Prism DX 上の Core VBO (26個)の一覧が表示されるようになっています。
今後は、こちらから最新の Core VBO を標準VBO としてダウンロードして、ご利用いただくように変更されました。
サポートについては、これまでの標準VBO と同じになりますので、ご安心ください。