海外ドラマに学ぶ
海外ドラマが大好きで、毎日すごく見ている。
海外ドラマは色々な事を気づかせてくれる。学びをくれる。しかも、違う言語、違う文化の世界に旅をさせてくれて、とてもストレスを晴らせてくれる。
映画よりも その世界に本当に生きて暮している人達の中に入ったような気分になれるのがいい。
現実逃避としての効果も抜群で、かつ、現実の世界に問題点を違う視点から見渡し、浮き彫りにする効果も抜群なのだ。
今、見ているドラマは、これ。
https://www.netflix.com/title/80117540?s=a&trkid=13747225&t=cp
ユニークライフと言う邦題になっているが、原題は ATYPICAL。
自閉スペクトラム症。高機能自閉症。
といわれる障害がある主人公の物語。
うちの長男もこの主人公と同じ、診断を持っているので、見始めるときは少々身構えたが、見始めると、とてもドラマとして面白いし、ワクワクできるドラマだ。
共感できる部分、涙が出ることもあるが、自分の子育てを客観的に見れるし、障害に関する知識や、アメリカでの現状についても忠実に、真摯に描かれているので、変に複雑な心境になったりもしない良作。
自閉スペクトラム症というものに対する知識がない方にも、是非!見ていただきたい。面白いので!
ネットフリックスオリジナルなので、NHKがこれを放送するのは難しいかもしれないが、NHKBSの11時枠とかでやったらちょうどいい感じ。
このドラマを見ていて、思ったことを一つ。
アメリカ、そしてアメリカ以外でも、日本以外の多くの国のドラマを見ていて、日本と違うところは、相手を褒める言葉のバリエーションと登場回数の多さが圧倒的に違うなあ、ということ。
素直に率直に、相手のすばらしさを認める。喧嘩しても、自分が悪かったら後に 素直に謝る。
日本のドラマは、夫婦間、親子間でこんなに褒め合わない。
こんなのわかりきってることだし、欧米人は褒め上手、日本より感謝の言葉は愛の言葉を良く言ってる、とかは常識的にみんな知ってることだとは思うが…
ドラマを見ていると、改めて、痛切にその違いを感じる。
そしてそのことが、日本の大きな弱点であり、改善すべき、でもすぐにでも取り組める、課題じゃないか!と思えるのだ。
子育てでほめることが大事、とはよく言われていることだし、長男の担当医にも、できているところに注目して褒めてあげてといつも言われている。
が、これが本っっとうになかなかできない。難しい。
そういう文化の国に生まれたから。
そう言ってしまえばおしまいだけど、本当にそれが苦手な国民性なんだと思う。
でもそうやって課題が見つかったからには、そんな言い訳ばかりしていないで、やっぱり変えていくべきだと思う。
感謝を伝える、相手のチャレンジを褒める。いいアイデアを讃える。勇敢さ、意見をはっきり言ったことを褒める。
それが自立に繋がる。
そしてみんなが自分に誇りを持ち、相手を尊重し、
不毛なモヤモヤも合理的に解決していける議論ができ、
生き辛い人たちが減っていく…。
日本人は、アメリカ人に比べて細かな配慮が出来たり、いい面も持っている。
そのことはアメリカに1年ちょっと住んだので、わかる。
でも、この日本人が、海外のいいところを学び、
恥ずかしがらずに自分の意見をはっきり主張し、
相手に敬意と感謝をもっとはっきり伝え、自信と誇りを持ってアウトプット出来る文化が育って行けば、かなり最強なんじゃないかと思う。
そこには教育改革と、親の態度の変革が不可欠だ。
まずは、ウチから、まずは私から、
変えていきたい。