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TAG HEUER タグホイヤー 669.706 F

白い文字盤にレモン色に焼けたトリチウム、そして差し色としてグリーンと赤が入ったタグホイヤーのロゴ。この色のバランスが何とも可愛らしいと感じます。サイズ感もいい、39mm位。
可愛らしい雰囲気がありつつも、一応ダイバーズウォッチっていうのもいい。
とはいえ、1980年代後半から1990年代製のモデルであるため、防水性能はもはや期待できず「非防水」ではありますが。

外装は大きなダメージもなく、ケース、ベルトを綺麗にする程度で十分かなと思います。汚れは結構付着していますが。ムーブメントを外して超音波洗浄する形で対応し、研磨はしなくていいかと思います。

油汚れのようなものは結構ある

ムーブメントの精度についてはタイムグラファーで測定したところ、問題なく良好でした。裏蓋を開けた際の印象から、これまで一度も開けられたことがないのではないかと思うほど内部は綺麗でした。元々200m防水だったため、気密性が高いのかもしれません。


すごく綺麗な状態

ムーブメントはETA 2824-2。このタイプは私が好きなアンクルの動きが見えません。
アンクル好きには少し残念です。

この時計のサイズ感と雰囲気のダイバーズは現行にはない可愛らしさがあり、魅力的だと思います。

ふと眺めていて思ったのですが、この文字盤に使われているトリチウムについて、時計用の量であれば問題ないとされています。トリチウムの放射線はガラス風防も貫通しないほど弱いものなので、通常使用では安全性に問題はありません。ただし、ケースからムーブメントを外した際にはトリチウムがむき出しになるので、その場合でも安全なのか少し心配になりました。

トリチウムは1990年代から20年以上経過しており、半減期(約12年)も既に過ぎています。しかしこの個体は光を当てた直後には結構しっかり発光しました。調べた限りでは安全性に問題はないようですが、実際に発光する様子を見ると、体への影響が本当に大丈夫なのか、少し気になりました。もし詳しい方がいれば教えていただきたいです。

1990年代の時計にもハマりつつあります。


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