見出し画像

トラベルセトロヴィトレ、アンクル


自分はムーブメントで特に好きな部分は「アンクル」です。アンクルは、ぜんまいの力を往復運動に変えるパーツで、その動きに不思議と心惹かれます。アンクルが左右に揺れる様子を見ると、なんだか落ち着きますし、あの「カチカチカチ」という音も魅力的です。機械式時計の特徴的な音の一部は、このアンクルの動きによるものです。

ただ、シースルーバックの時計は多いものの、アンクルの動きがはっきり見える時計は少ないように思います。私が持っている時計の中では、トラベルセトロのユニタス6498が一番はっきりと見えます。このムーブメントは大きいので、各パーツが見やすく、特にアンクルがしっかり露出している点が素晴らしい。アンクルの動きがしっかり見えて、その音を聞いていると、なぜか安心感があります。正直、少し変態的かもしれませんが、一日に何度もその動きと音を楽しんでしまいます。

このユニタス6498は、仕上げも非常に美しく、まるで芸術作品のようです。机の上に時計を置いて裏側を眺めながら、お茶やコーヒーを飲む時間が至福です。

現在の時計市場の値段を考えるとトラベルセトロ、特に中古は価格以上の価値があるのではと感じます。


大きいので見やすい


フェイスもいい

いいなと思ったら応援しよう!