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地域で信頼を集めているリユースショップの経営者様へ

あなたは顧客開拓の入り口が電話でもネットでもない
自動集客型の新しい営業手法に興味はありませんか

見込み客の警戒心を知らず知らずのうちに解きほぐし、
いつの間にか信用を得て、新規の顧客を獲得できる
リユース業界に特化した効果的な営業手法があります。

※注記1・本記事は実績に基づいた内容ではありません。私が「現実性はある」と考えて導き出したアイデアですが、実績がないため本当に記事の通りになるかどうかは不明です。
 記事通りに実行してもうまくいく保証はありません。それでも「実績がなくてもやってみる価値のあるアイデアは存在する」と信じる方のみ参考にしてください。
 私の現実感覚が信用に値するかどうかについては「副業を検討しているマニアコレクターの方へ」「普通では稼げないジモティーの0円出品物の転売で儲ける方法」等の記事をご覧いただき、ご判断ください。

注記2・文中に伏字(■■)がありますが、ここには私が在住する地域の固有名詞等が本来入ります。この部分の内容、および敷地の詳しい場所をお知りになりたい場合は、有料記事「「出張展示場」を近隣の商店・施設と連携させて売上を増やす方法」をご覧ください。

■  リユース業界に共通する課題とは

   リユース業界において新規の見込み客への電話による不用品の売却勧誘は広く使われています。電話営業は集客に結び付く効果があるから多くの会社で有力な方法になっています。そのことはよくご承知だと思います。
 ただ、相手の需要の有無が分からないまま行う電話による勧誘には無視できないデメリットがあります。それはリユース業界に限りませんが、需要がないのに一方的にかかってくる営業電話にうんざりする人がたくさん出ることです。
   日常的にリユースショップを利用しない多くの人にとってかかってくる電話の営業員が名乗る所属会社の名前はほとんど馴染みのないものです。だから知らない会社からの、しかも自分にとって必要のない内容の勧誘に警戒的になりがちなのです。
   また自宅に買い取り業者を呼んだところ、不当に安く買い叩かれた、という噂されることもあります。さらに売却予定だったもの以外にあれこれ不用なものはないかあれこれ詮索されて、売るつもりがなかったものを強引に”売らされた”という悪評が立つこともあります。
 あなたのお店ではそのような勧誘はしていないかもしれません。あるいは取引のない相手に電話営業すること自体していないかもしれません。でも業界の一部でもそのような営業が行われていると、個々の業者についてよく知らなかったり、関心がない多くの人から、それが業界全体のやり方だ、と十把一絡げに見られやすくなることは避けられません。だから電話営業が業界に広まっていることによる悪影響からあなたを含めた多くのリユース業者様は無縁ではいられないのです。

■ 電話営業が見込み客におよぼす負の側面

 電話営業は顧客にとって害をなすようなやり方と決めつけるべきではありません。実際に電話営業をきっかけとして買取をお願いした顧客から喜んでもらえたという結果を引き出せた例もたくさんあることは事実だからです。
しかしその反面で需要がない世帯に電話営業をすることによって、それが不当なものでないとしてもリユース業界全体に対してアレルギーを持ってしまう人たちを意図せずに大量に生み出してしまっている厳しい現実があることも否定できないのではないでしょうか。
 そのようなアレルギーを持つ人のなかには、不用品がお金に換えられるかもしれないという知識はありつつも、リユース業者から不当な扱いを受けることから嫌な思いをすることを恐れて買取依頼をすることをためらってしまう人はたくさんいるのです。
 その結果、多くの有価性のある不用品がリユース業界に流れずに廃棄されてしまうことになってしまっています。これはリユース業界にとっても、換金できるのに不用品を廃棄してしまっている人にとっても損失であることは明らかです。また循環的社会の実現の理念に反した状況でもあります。

■ ネット集客の利点

 ところで電話を使った“攻め”の姿勢の営業手法と対極的なものとされるのがネットを利用した集客です。今さらながらのことですがネット集客の利点を確認しておきましょう。
 ネットを使った集客は見込み客の方からのホームページ等への能動的なアクセスを前提としたやり方であるため、“待ち”の営業手法と言えます。言うまでありませんがネットを利用した集客もリユース業界にすっかり定着しています。
 ホームページの中には少なからぬ売り込み文句が含まれていることが普通ですが、利用者はそこで自分が売り込まれている、とはほとんど意識しません。なぜならホームページにたどり着く前に利用者は検索行為など、能動的に情報を探索するという自分の行為を介しているからです。そのような自覚があるために自分から情報を取得しているという意識があっても、売り込まれているとは思わないのです。
 またそこに書かれていることに売り込みの臭いを嗅ぎ取ったとしてもそれが自分の意に沿わないものなら部分的に無視するか、それを読むことを即座に中止できるものであるために、さほど気にならないのです。これは電話営業にない大きなメリットであり、実際にネットによる集客が広く活用されている理由でもあります。

■ ネット集客の死角

 ではネットによる集客に死角はないのでしょうか。もちろんあります。それはホームページ等によって集客できるのは見込み客が自分の欲求や必要を言葉にして明確に意識できる場合に限られるということです。誰しも自分の欲求や必要があることは間違いないがはっきりそのことを自覚できていない、ということはあるものです。
 たとえば家の中が散らかっていてなかなか整理整頓が行き届かずに悩んでいる人は世の中にありふれています。しかしその一因に単に整理整頓の行為が苦手でしていないということだけでなく、家の中にあるモノが多すぎるという場合があります。そしてその家の中にあるモノの多くが実は今では不用になっているということに気づかないというケースも多々あります。
 しかしこの場合では当人が自分の抱えている問題や欲求が頭の中でもきちんと整理整頓できておらず、家の中の不用品を処分しようとさえ思いつかずにいます。そのためにネットを使える立場の人でも先立ってネット検索という能動的な行為を必要とするために、本当は需要があっても、なかなかリユース業者のホームページにたどり着くということがないのです。
 その点から言えば電話営業の方がこうした自分の中にあるあいまいな需要を持つ見込み客に届く余地があるとは言えます。そこに見込み客に嫌われがちな電話営業のひとつの意義があると言えるとは思います。しかし見込み客が相手の正体がちゃんと見極められない電話の営業員に対して自分の密かな悩みを打ち明けて相談するという状態になるのは実際にはかなり稀だと思われます。

■ 「出張展示場」という新しい集客方法

 つまり電話営業によってもネットによる集客によっても現状において取りこぼされている膨大な見込み客は存在するのです。それが当人にとっても無自覚な需要を抱える人たちなのです。このような需要は無自覚であるがゆえに売り上げに結びけることは一般には困難です。私が提案するのはこのような電話営業でもネット集客によっては届きにくい人たちに対して、時間をかけつつも徐々にリユース業の利用に導くための手法です。
 その出発点になるのがあなたの店舗から離れた地区の、ただしお店の商圏内の土地に簡易な商品の「出張展示場」を設置することです。買い取り専門店様の場合は実際に買い取った商品の実物の展示ということになります。もちろん販売も行っているのでしたら、展示するのはお店で販売する予定の商品を含みます。単独の出展も可能かもしれませんが複数の同業のお店との共同事業とする方が何かと都合がいいと思われます。管理やコストも分け合えるので有利ということもありますが、他にも理由があります。詳しくは後で説明します。

■ 「出張展示場」の主目的とその限界とは

 ただ早合点を避けるためにここで先に改めて強調して申し上げておきたいことがあります。それはここで行おうとすることの主目的はあくまで「出張展示場」を設置した場所の地域住民のリユース業界全般に対するあまり良くないイメージに由来する、あなたのお店への警戒感を払拭することにあるということです。あなたのお店をその地域の住民が十分に活用していない現状があると仮定すると、それは取引する以前の条件が整っていないことを意味しています。それをその地域の住民たちから、あなたのお店は取引を検討してもいい相手であると認められることこそが主目的なのです。良くないイメージを引きずったままなら少しばかりユニークな試みとして「出張展示」を行っても簡単には売り上げに結び付かないのではないでしょうか。
 誤解を承知で申し上げるならある意味で商品の「出張展示場」とはいうものの、その名称は副次的な目的を表しているものに過ぎないのです。確かにそこで商品を展示することは不用品の売却を促したり、お店の商品の販売を促す、といった広い意味での販促行為です。そしてそれがあなたにとって大事なことであることも重々承知しています。しかしそこで販促に専念してしまうと、多くの人のあなたに対する警戒感を解いて取引に結び付けるというゴールは逆に遠ざかってしまう危険性があるわけです。
 このことはテレビの番組とその番組スポンサーのCMとの関係に置き換えて考えていただけると理解していただきやすいと思います。ほぼすべてのテレビ視聴者は番組を見るためにテレビを利用します。CMを見たいからテレビをつけている人はかなり少数でしょう。延々とスポンサーの宣伝が続く“番組”が存在したとしても、その視聴率は極めて低いだろうことは容易に想像できます。これと同じで展示場の商品は地域住民の大多数からすれば、あくまでCMの一種に過ぎません。テレビの番組に相当するものではないのです。
 もちろん地域住民で好奇心が高い方であれば普段リユース店を活用しない方でも興味深く見に来る人はいるでしょう。そのような人が好奇心を満たすために「今何が旬の商品なのか」を知る目的で展示場にやって来て、テレビの“番組”的価値を見出すことはあり得ると思います。その意味で飽きさせないために実際に展示物はたとえば週に一回程度は中身の入れ替えをした方が望ましいかもしれません。そしてそのような努力や工夫によっては展示を一種の情報番組的エンターテイメントに近づけることも不可能ではないでしょう。テレビCMの中にも繰り返しの視聴に耐える面白いものがあることと同様です。
 しかし大多数の人にとって、展示物は多少興味深いことを認めるにしても物珍しい立体的なお店の看板程度の価値だろうことは予め認識しておく必要があると考えます。多くの住民にとって出張展示物自体の価値は基本的にそれ以外のイベントのついでに眺めるオマケ的なものなのです。

■ 「出張展示場」の限界を突破する方法

 だからといってこの展示場の運営に手を抜いて退屈なもののままにして放置することもお勧めできません。特にリサイクルショップ利用する気がない人でもその内容がある程度興味深いものである必要はあるからです。
 たとえば近所にありふれた野立看板が建てられたとして、それを熱心に見つめる人を目撃したとしたらあなたはどう思いますか。多分その看板のお店をその人が利用しようとしていると考えると推測すると思います。
 見込み客の中には近所の人の目を気にしてリユース店を利用することにためらいを感じている方が案外たくさんいることはご承知だと思います。だから散歩の途中で展示場に立ち寄って眺めているところを近所の人に見られても、「ちょっと面白そうだから」とか「社会勉強になるから」という言い訳が不自然に聞こえない程度には一般に興味がひかれる内容であることは必要なのです。
 そしてこのことがあなたのお店の近所ではなく、離れた地域に「出張展示場」を設置することをお勧めする理由でもあります。お店の近くに「出張展示場」があって前記のようなことを言っていた人がお店に入っていくところを近所の人に見つかれば「出張展示場」で熱心に見学していたことが単なる好奇心によるものではないことが分かってしまいます。展示場とお店が離れた場所にあることはそこを利用する近隣住民にとって安心材料の一つになるのです。

■ 「出張展示場」の具体像

 本来であればここで「ではその場所において何がテレビの番組に相当する主たるコンテンツにすべきなのか」ということを続けて展開すべきでしょうが、まずは私が今現在抱いている出張展示場のもう少し具体的なイメージについて述べさせてください。
 この出張展示場は基本的には屋内ではなく屋外を想定します。建物の中だとどんなに開放的な造りにしても地域住民から心理的に立ち入りしにくい敷居の高い場所として受け止められてしまうからです。離れたところからちょっと眺めても、だいたいそこに何があるかが識別できる程度の開放感がなければ積極的に呼び込みをしても簡単には多くの住民はなかなか近寄らないでしょう。人がいると警戒されるので朝夕の日々の開場・閉場時やイベント時等を除いて基本は無人の施設とすべきと考えます。
 しかしそうなると数々の不安点がすぐに浮かんでくることと思います。第一に風雨などによる商品の汚損や破損が心配であることです。第二に盗難などの恐れがあることです。そして第三に日々の管理の手間がかかりすぎて大変そう、ということです。
 これらの問題に対処するために奥行きが50cmから1m程度の物置をベースとして活用すれはよいのではないかというのが私の考えです。そこで利用すべきなのは観音開き式の前面が全体的に開放するようなタイプのものが最適でしょう。そうでなければ引き戸でもヨド物置のエスモのような前面の三分の二が開くようなタイプが望ましいと思います。そしてその中に商品を収納する鍵付きショーケースを置くのです。さらにショーケースの中に商品とともに防犯カメラを設置すればいかがでしょう。
 物置とショーケースの二重の防御により、よほどの激しい風雨が到来しなければ商品は汚損や破損するリスクは小さくなります。ショーケースの中に防犯カメラを仕掛け、それを来場者に明示することにより、その地域の治安が非常に悪いということでなければほとんどの場合、盗難リスクは防ぐことができると思います。
 最近では動体センサーを備えたドライブレコーダーなどの録画式の比較的安価な防犯カメラがたくさん売られるようになっています。そのような機材の転用やポータブル電源・動体センサー付きのライトなどを組み合わせて活用すれば、必ずしも電気の引き込みができない場所でも無人運営することは可能と思われます。
 また展示商品の入れ替えの時等以外は、朝に物置の開錠し扉を全開にして立ち去り、何事も起こらなければ夜か夕に戻って異状の有無を確認しつつ、物置の扉を閉めて施錠するだけで閉場は基本的に完了するので常時の管理も容易です。

■ 「出張展示場」を地域の住民に振り向かせるイベント

 さて、ここからお店の商品の出張展示以外のイベントの例について説明をします。繰り返しになりますが出張展示以外のイベントの方こそ、この企画の成否の鍵を握る重要性があります。ここで催すべきイベントは地域住民の多くにとって①「面白い・楽しい」、または「タメになる」②「助かる」または「便利」③「得になる」という3点のうちいずれかを満たす福利を提供するものである必要があります。可能であれば①から③のすべての要素を兼ね備えたものが望ましいのです。これら①から③に該当する感想が出てくるような体験をその地域の見込み客に提供することの積み重ねがあなたのお店に対する警戒感が薄らいで、信頼感が醸成される基盤となるからです。
 イベントには大きく分けてあなたのお店の営業に直接・間接に関わりがあることと関係の薄い内容のものの二通りがあります。もちろんお店の営業に関わりがあるイベントの方があなたのやる気は起きるでしょうし、やり易いことも理解できます。しかしもしリユース業界と取引することに抵抗感がある人たちをイベントに集める目的にするなら、初めから熱心にあなたにとってやり易いことばかり優先するとうまくいかない可能性があります。だから直接的に利益に結び付かないことでも営業に関りのないイベントの方を積極的に優先させて行うことが必要です。
 しかしさほど心配はいらないと思われます。私が考える限り、あなたのご商売に関りが薄い企画の方がたぶんあなた自身の直接的な手間は少なくて済ませられるからです。あなたの役割は企画の提案し、その提案に乗って企画を実行し運営するメンバー以外の住民たちに広報し、浸透させるまでの手助けで終えることが可能です。そのような企画の運営はそれを直接に担う地元の住民たちの熱意にかかってきますがイベントの成否にまであなたが責任を負う必要はないのです。お望みならあなたイベント自体の運営に関わることも可能ですが不可欠ではありません。そのような関わりでもあなたのお店への信頼感をアップさせることは十分可能です。

■ 「出張展示場」で開催するのに適したイベント例(その1)

 具体的にどのような企画があり得るか例示してみましょう。
 まず野菜などの露地販売のスペースとして出張展示場以外の空いたスペースを無料で提供する企画はどうでしょうか。物価高の影響で一年を通した生鮮食料品の値段も上昇傾向です。このような情勢下で一般には市場に出回らないような不整形な野菜も最近は人気が出てきています。多く作物を農協を通して販売しているような農家はこのような企画に乗ってこないとしても、自家栽培の畑の隅で無人販売所を設置しているようなタイプの農家には歓迎される可能性があります。あるいは趣味で家庭菜園をやっている素人の方にとっても余剰の野菜を販売する場所や機会を差し上げれば喜ばれるのではないでしょうか。何よりもそこに多くのお客が集まって買いに来てくれればその地域全体にあなたは貢献をしたことになります。この場合、②「助かる」または「便利」③「得になる」という福利を提供できたことになります。
 このような野菜の販売を希望する生産者への募集や接触はジモティーの利用をお勧めします。ジモティーは「助け合い」「メンバー募集」「イベント」などのカテゴリーで企画参加者の募集を無料で行える優れたサービスです。現に家庭菜園用地の利用者募集や「売ります・あげます」コーナーで野菜等の販売をしている方は簡単に見つかります。このような方々を勧誘するわけです。検討してみてはいかがでしょうか。
 あるいはその地域で作られる年中行事の消耗品の販売機会の提供というのも考えられます。代表的なものは正月用品のしめ縄や鏡餅の飾りつけなどです。あるいはお盆の時に使う藁で作った精霊馬、七夕用の笹、クリスマスツリー用の松ぼっくりの飾りなどその時々の年中行事で使われる消耗品は結構あります。これらは手作りの工芸品はスーパーなどでも販売していますが、自分と同じ地元の人が作ったということに価値を見出して多くの人が買いに来てくれる可能性があります。
 さらには最近ではなかなか出来立てを口にできなくなっただんごや五平餅などのおやつの屋台を定期的に誘致することなども一考でしょう。

■ 「出張展示場」で開催する近隣地域イベントの最適な広報方法

 これらのイベントを出張展示場の隣接地で催すことで、普段はそこに来る機会のないその近隣地域の人たちも“ついでに”あなたのお店の商品の展示を自然に見せることができます。それがあなたのお店を認知させて、利用してもらえるひとつの契機にできるのです。ですからイベント当日にはあなたは不在のままで全く問題がないのです。むしろあまりイベント当日に張り切って出しゃばってしまうとその気がなくても強い商売気があると見なされてかえって警戒されたり、イベントの盛り上がりに水を差してしまうリスクがあるくらいです。少なくとも出張展示場を開設してしばらくはアピールするにしてもさりげなく、目立たない裏方に徹するのが得策だと考えます。
 あなたがイベント開催の裏方として第一に注力すべきことは地域の住民に対するイベント企画の提案と、それを実行する熱意のある運営者、または運営協力者の募集です。これは出張展示場での告知物による掲示によって行ったり、あなたのお店のホームページやSNSでの告知などが想定されます。しかしそれだけではなくもう一つ不可欠なのは地域のネット掲示板であるジモティーの活用です。ここにもイベントの企画、実施と共に忘れずに告知していく必要があるでしょう。もちろん他にその地域の人たちがよく見ているポータルサイトのようなものがあればそれも活用すべきです。しかし直接的にそのようなネットを閲覧しなくても口コミ的に情報が広まるようにする工夫もできれば必要です。
 そしてそのためにイベントの企画・実施に際して不可欠ではないとしても是非とも協力を得たい相手があります。それはその地域の自治会です。自治会はどこでも多くの人にとって身近で比較的信頼を得ている団体です。そして自治会は無視できない魅力的な地域メディアを持っています。それは一般的に隣近所の住民間でリレー的に受け渡しされる回覧板です。回覧板にイベントの企画提案や実施告知の情報を掲載できるようになれば、あなたのお店はその後のイベントの成否に関わらずその地域で信頼を得るための強力な足がかりを得たことになります。
 今の時代では自治会組織は地域住民からただ盲目的にその活動が受け入れられる存在ではなくなってきていることは事実です。それでも地区の住民の大多数において信頼を獲得しているケースがほとんどでしょうし、もし自治会の回覧板に載った情報は隣近所の口コミの話題にされる可能性は高いと考えます。地域によるのかもしれませんが、回覧板の内容は一年単位で同じメニューの繰り返しをしていることが多いと思われます。ですから、新しく面白そうなテーマの情報が回覧板に載れば、その新鮮さから地域の話題になりやすいでしょう。またそのような案内状を目にした人の中には、自治会の回覧板に載った企画を提案したお店であるということをもって、それ自体だけで信用に値するかもしれないと考えて商売上の取引を検討する人もいるかもしれません。
 その意味でも出張展示場の隣接スペースで行うイベントには自治会の回覧板に載せても不自然でないぐらいに多くの住民の福利に適う内容である必要があるのです。もちろん自治会の役員の方々からイベントが地域の社会貢献になっていると認めてくれたからといって、簡単には回覧板にイベント提案や告知を載せてくれるようになるとは限りません。恐らく前例がないことでしょうから、そのような案件は慎重に取り扱われると予想されるからです。
 そうなりますと、住民の方々に出張展示場の空いている敷地の一部を無料で貸すので地域住民の方から主体的に何か実施したいイベントのアイデアはないか募集をかけたい、そのために回覧板を活用させてほしいと持ち掛けた方が賢明かもしれません。その方がこちらで地域の需要をあれこれ推し量るよりも現実的でその地域の多くの人に喜ばれるイベント需要が分かります。また仮にそれに対する応募がなくても、その地域において出張展示場の存在の認知を広く浸透させるという小さくない果実をあなたは得られるからです。
 回覧板にイベントに関する告知を掲載させてもらうためには自治会が関わり、主催するような行事に積極的に協力するのも一手でしょう。別に労力や金品を提供しなくてもいいのです。たとえば地域のお祭りや運動会などの行事に際して必要となる備品としてあなたのお店の商品を一時貸出の形で使ってもらうように申し出ればよいだけです。
 そこまでする必要があるのか、と疑問に思うかもしれません。しかし自治会から仮に回覧板を活用の許可が下りなくても、なお他にも魅力的な利用価値があります。そのことは追って説明します。

■ 「出張展示場」で開催するのに適したイベント例(その2)

 次にあなたのお店の営業に関りがある企画についての説明をしていきます。先にジモティーをイベントの広報の手段に使うことをご提案させていただきましたが、そのジモティーの利用者の利便性を高める方策があります。ジモティーにはいろいろな告知が可能なメディアですが、前述のとおり、その中でも「売ります・あげます」のコーナーはよく知られ、使われています。売りたいものや無料であげたいものの写真とその説明文をアップしてその引き取り手を募るものです。
 しかし買い手、貰い手としては写真と説明を見るだけではそれがその価値があるものかどうかがなかなか判断できない場合が多々あると推測されます。たとえばネットで商品を購入していた時に、届けられた実物を見たとき、確かに注文した商品なのに「思っていたものと違った」「色合いがネットの画面のものと違う」と思った経験を持つ人は少なからずいるはずです。だからジモティーで掲載された写真で見る限りではその品に魅力を感じた人がいてもそのような経験によって取引を躊躇してしまうということも頻繁にありうるでしょう。
 そこで出張展示場の一部をあなたのお店の商品だけでなく、ジモティー出品者にも無料で展示する機会を提供してはいかがでしょう。あなたのお店、あるいはあなたと提携したお店にジモティーに出品した物を持ち込んでもらい、それをあなたのお店の商品と同じように並べてたとえば「ジモティー出品中」というタグを付けて展示するわけです。これならジモティーで見つけて引き取りを検討している人も思う存分に見分する機会が得られて歓迎されるのではないでしょうか。
 これは無料であるため、もちろん単なるボランティアに終わる場合もあるでしょう。しかし仮に出品者の希望する金額では取引が成立しなかった場合にあなたのお店の出番となるわけです。ジモティーの「売ります・あげます」コーナーを眺めておりますと、確かに破格の申し出もありますが、中にはかなり割高という印象の値付けで出品しているものも多々見受けられます。だとしますと、この企画はあなたへ商機を提供する機会になり得るのではないでしょうか。
 ジモティーなどのフリーマーケット的な取引は一般の会社員の身分で売る方にとっては副業的な意味あいもあり、買う方にとってはプロの商売人から買う場合に払わなくてはならない消費税が実質免除されるため、これからも人気が続いていくことと思います。だからこのような企画を通して、そのような取引をしている層にアクセスする機会を確保することは今後の貴重な商機を見逃さないために重要なのではないでしょうか。

■ 「出張展示場」で開催するイベントとリユース業との連携

 もちろんもっと明確にあなたのお店の利益に直結するイベントも考えられます。ご承知の通り、粗大ごみの回収日には壊れてしまったり、汚れて使えなくなったものばかりではなく、まだ使えるものの不用になったという理由で捨てられるものがたくさん出ます。そこで出張展示場にある地区の粗大ごみの回収日の前週あたりから、展示場の掲示板やジモティーなどで粗大ごみの出張買取キャンペーンを告知するのです。そしてその結果、買い取った粗大ごみの写真と買取価格を展示場に掲示するのです。そのような写真と買取価格を見て、警戒的だった人も意外に高値で引き取られていることを知ってあなたのお店を利用してみようという気になるかもしれません。
 釈迦に説法であることを承知の上で申し上げると、買い取りのチャンスとなり得る機会は粗大ごみの前の時期ばかりに限られるものではありません。年中行事イベントの前と後は共にリユース業者にとって商機ですし、もっと言えば寒い季節や暑い季節の前と後も書き入れ時でしょう。雛祭りやこどもの日といったイベントの前にはそれらの行事で使うグッズの購入意欲が高まりますし、その行事の後にはそのグッズを処分したいという需要が一定程度出ます。寒い(暑い)時期が始まろうとする予兆が出だすと暖房(冷房)器具の需要が高まりますし、すっかり暖かく(涼しく)なれば古くなった暖房(冷房)器具を処分したいという需要が高まります。これらの時期にも粗大ごみの場合と同様のキャンペーンを同じような告知方法で行うことでその地域のリユース・リサイクル需要を逃さずに済みます。
 さらにリユース業者は不当に利益を得ているのではないか、という疑念を抱いているような人向けの企画としては複数の同業者も招いて予約制で競りをするというイベントも面白いかもしれません。ネットですと「おいくら」というサイトで疑似的な競りができるところがありますが、実物を見分した上での査定ではないので実際にそこで提示された額で取引がなされるとは限りません。またそもそもそこでの提示額自体に値幅があって、その額自体が疑似的なものであることが否めません。実際に実物を目の前にして複数の業者がその場で査定して買い取り額を提示するという条件下での取引なら、疑り深い人でもその内容に納得せざるを得ないでしょう。
 以上のようなイベントはジモティーなどで頻繁に告知すれば近隣地域ばかりでなく、かなり遠方からの住民からを呼び込むことも可能になると思います。また直接にリユース品取引のイベントに参加しようとしない人たちも知り合いの近隣住民がそれに参加していることに気づけば取引を敬遠する考え方が変わるかもしれません。
 漠然とリユース業者と取引することを避けている人のなかにはプライドが高かったり、貧しい人として近所の人たちから軽蔑されるのではないかという恐れを抱いている場合があります。しかし決して低所得者の人ばかりでなく、社会的に低くなさそうな人もこだわりなく取引をするところを目の当たりにすれば、その時点でようやく自分の意識が偏見であったことに気づくでしょう。だから敢えて開かれた場所で取引の様子をアピールすることはリユース業者と取引することは特別でも恥ずかしいことでもないことに気づいてもらう機会の提供としての役割があるのです。

■ 「出張展示場」に併設すべき簡易な施設とは

 イベントを開かなくても自動的に不用品を回収方法もあります。今の市町村の一部の窓口には「小型家電回収ボックス」というものがあるのはご存じだと思います。一定の大きさの範囲に収まる大きさの小型な家電を回収する箱です。これを真似した回収箱を「出張展示場」に設置するわけです。「小型家電回収ボックス」はすべての市町村の施設に設置されているわけではありませんので、近隣にそのようなボックスの設置がなければ似たものを置いて労せずに回収できるチャンスになります。
 しかし実は「出張展示場」のごく近くに市町村の回収ボックスがあったとしても「出張展示場」独自の回収ボックスを設置することは十分意味があります。なぜなら市町村の設置する「小型家電回収ボックス」は現状においてほとんどが役所の建物の中にあるからです。建物の中にあるということは役所が閉まっている夜間には利用できませんし、土日、祝日などにも使えないということを意味します。「出張展示場」に設置する回収ボックスをそのような時間帯や日を選ばずにいつでも利用できるようにするなら使い勝手の良さの点で市町村の設置しているものに勝てるというわけです。
 さらに市町村の回収ボックスのものより「出張展示場」に設置する回収ボックスの投入口を広くすればさらに使い勝手を良くすることができます。そうすることでさらに回収できる対象物の幅も広がるため、市町村の窓口ある回収ボックスより「出張展示場」の回収ボックスの方を利用するようになるでしょう。もちろんそうなるためには市町村のものに比べて使い勝手がよいことを近隣の住民に積極的にアピールする取り組みは欠かせませんが。

■ 「出張展示場」の運営負担の軽減策(その1)

 ここで「出張展示場」の開設後の管理の手間を少なくする方法を考えてみたいと思います。すでに示唆しましたように、出張展示場は単独のお店でも開設することはもちろん可能です。しかし店舗から離れた場所に開設することを考えれば、同業者と共同で運営することによって日々の管理コストが低く抑えられ、かつ楽になります。もしくは古物商の資格を持つ、様々なリユース業者、あるいはリユース関連業者と協働することがお勧めです。
 あなたが仮にリサイクルショップを営んでいるとすれば、質屋業者・便利屋業者・資源リサイクル業者等があなたにとっての類縁的に関連する方々になります。このような業者は扱っている商品が違う場合がありますし、扱う商品の領域が競合していても手に入れた商品の扱い方が異なっています。したがって商売上は必ずしも競争相手にはならないこうした業者の方が連携相手として選びやすいかもしれません。
 しかし一般の見込み客の側からすると同業かほぼ同業と受け取れるリユース業者がタッグを組んで出張展示場を運営していた方が、信頼感が大きくなります。なぜなら競争相手のはずの複数の業者が協調して出張展示場を運営していることを知れば、そこに参加しているお店はみんなお互いライバル店からも信頼されている業者であると解釈するからです。それなら利用客になっても悪いことはされないだろう、という安心感が生まれるわけです。あるいは良くない商売をしようとすれば、連携して活動している他の同業者から牽制されるだろうという期待が持てるからです。
 さらにリサイクルショップという業態は言うまでもなく取り扱う商品の領域が非常に多岐にわたるため、同業でも扱う商品の種類に得手不得手ができてしまうことがよく知られています。そのため得意分野が異なるリサイクルショップが連携してくれた方が仮に買取を持ち掛けたときに適正な値段で買い取ってくれだろうと思えるのです。
 このように見込み客からの警戒感を低下させて、さらに信用を獲得しようとするなら、業態的に似ているという以上に競合するお店を出張展示場の連携・提携相手に敢えて選ぶことにも無視できないメリットがあると言えます。だから同業者に分類できるリサイクルショップや買取専門店と共に質屋業者・便利屋業者・資源リサイクル業者といった類縁的なリユース業者もあわせて連携・提携相手として検討することをお勧めします。

■ 「出張展示場」の運営負担の軽減策(その2)

 しかし出張展示場の共同運営は相手があることですのであなたが乗り気になっても実現できないかもしれません。そこで次に考えたいのは仮にあなたのお店が単独で出張展示場を運営しようとする場合でも、店舗から離れた距離にある出張展示場の日々の管理がお店にとって重過ぎる負担を減らせる方策はあるのか、という問題です。人手不足の中、それは切実なことであることは理解できます。
 もしその展示場の敷地に隣接しているか、近接しているような商店等があって、そのお店が展示場の様子を時々窺うことが容易な場所に立地しているなら、そこに通常のルーチン業務をお任せするのは一案だと思います。ある程度の謝礼を払う必要があるとしても安心でしょう。そのような商店に物置等の鍵を預けて朝の開場時の物置の開錠と扉の開放と夜夕の閉場時の物置の施錠と扉の閉鎖を依頼できれば毎日そこに一日二回往復するような手間も省けます。
 ただし都合よくそのような商店などがなかったり、あっても依頼してみたら「商売に専念できなくなるから」とか「トラブルがあったときに責任を問われるのが怖いから」という理由により、鍵を預かることまで引き受けられないと言われることもあるでしょう。そうなると次に依頼の候補となるのは近くの便利屋業者に依頼するか、シルバー人材センターを通して朝夕の作業を委託することが選択肢として浮かんできます。
 しかしそうする前に検討すべきなのが自治会の役員へ仕事を依頼してみることです。自治会という組織に依頼すれば難色を示されるでしょう。しかし自治会の役員をやっている方に個人として依頼するなら十分に引き受けてくれる可能性があります。そのような方たちは普段自宅にいて生活している無職の高齢者も多いので小遣い稼ぎとして歓迎する方も多分いるからです。
何より地域の事情に精通していて、自治会のネットワークも使えるのでこのような仕事の依頼を通じて日頃からいろいろな情報を入手できるという副産物もあります。さらに地域内に住む人たちに顔が利くということの効果によって、単にシルバー人材センターや便利屋業者に依頼するより展示物が盗まれにくくなる効果があるかもしれません。
 前に述べましたように自治会との繋がりを確保しておくことは展示場の運営上でも商売上でも小さくないメリットがあります。そのため自治会へ食い込むためのパイプ役となってもらえるような自治会役員へ個人的にこのような仕事を依頼することは一石二鳥を狙えるため、一考に値すると思います。
 あるいは大胆すぎるかもしれませんが、前記しましたジモティー出品者向け展示ケース利用サービスのハードユーザーを活用する手もあります。すでに述べましたように、このサービスは原則無料で行う方が得策だと思われますが、たとえば一人一個までという縛りを導入することになるでしょう。 しかしたとえば会社員で不用品販売を副業としているような人にとって、そのような縛りを超えて同時に多くのものをジモティーに出品し、多数の出品物を展示したいという需要もあるのではないでしょうか。そのような人が出張展示場の近くに住んでいるのなら、その人に一度に多数の物品を展示することを許可する代わりに、あなたのお店用の展示ケースが収納されている物置の鍵も預けて展示場の管理と運営の一部も委託してしまうのです。そして展示場全体の開場業務を朝の出勤前にしてもらい、帰宅後に閉場してもらうというわけです。言ってみればお金のやり取りはしませんが、そのような労役によって多数の物品を展示ケースに並べることを認めるという取引をすることになります。もちろん身元が堅く信用できるかどうかの見極めは必須にはなりますが。

■ 公的補助金を活用した「出張展示場」の開設コストの軽減策

 「出張展示場」の運営の負担軽減以外に金銭的な負担を軽減できるかもしれない方策もあります。それは公的な補助金を申請することです。国や県や市といったところから出る補助金は各当局の裁量が絡むところであるので、申請すれば必ず貰えるというわけではありませんし、条件が限られることもあります。それでも受給申請をチャレンジする価値があると思われるものがあります。
 たとえば国の事業ですと「ローカル10,000プロジェクト(地域経済循環創造事業交付金)」という補助金があります。これは地域密着型でかつ地域課題への新しい取り組みのモデルとなるような新規事業に対する初期投資を補助するものです。ただし雇用創出が要件の一つになっています。「出張展示場」の一部をジモティーで物品を販売する人たちに貸し出すことは中古商品の地域内循環型社会推進への新しい取り組みとして解釈できる余地がある事業です。私の案だけではなく、あなたの意欲や工夫によっては該当するかもしれません。
 また「出張展示場」を広告宣伝の場ではなく、ジモティーを通じて何かを販売して起業しようとする人たちのための研修機会の提供の場として捉えなおしてみるのも一案です。「出張展示場」を一種の起業志望者たちへのインキュベーターと考えるわけです。そしてそのような起業志望者たちをあなたが一時雇用して「出張展示場」の管理・運営を任せてみるという計画なら雇用創出という要件もクリアできるかもしれません。起業志望者たちも実際に起業すれば誰かを雇用する可能性はありますのでその意味でも雇用拡大に資すると解することもできます。興味がおありでしたら、ネットでこの事業の詳細を確認したうえで自治体やあなたのメインバンクになっている金融機関に該当するかどうか相談してみてはいかがでしょうか。
 もう少し敷居の低いと思われる国の補助金もあります。規模が小さな会社ですと「小規模事業者持続化補助金」というものがあります。これもいろいろな要件があるのですが地元の商工会議所の指導を受けながら販路拡大を目指す場合に下りる補助金です。私も細かいところはよくわからない点も多かったのですが国のウェブサイトを見て判断する限りにおいては「出張展示場」で必要となる備品・費用のうち、「ショーケース」、「防犯カメラ」、「照明機器」、「地代」あたりは補助の対象になり得るかもしれないと思いました。間違っているかもしれませんが私の推測の当否は商工会議所に照会していただき、ご活用についてご検討・ご判断ください。
 ■■県の補助金事業としては「■■■■■■■補助金」があります。これは単独でなく複数のお店で出張展示場を運営する場合で、なおかつそれらのお店が「■■及び■■経営者」という条件に当てはまる必要があるようですが、規約のある団体を結成すれば補助金を得られる可能性があります。
 市レベルの補助金ですとたとえば■■市がやっている「■■市■■■■■■■■■補助金」や■■市のやっている「■■■■共同事業」という補助金が、複数の店で運営する場合には受給できるかもしれません。他の市町村自治体でも同じような活用できるかもしれない補助金がある可能性があるので各自治体のホームページで調べてみることをお勧めします。また「■■■■■■■■情報」というサイトの中にある「■■■■■■一覧」のボタンを押すと■■県内の各自治体のやっている補助金が一覧的に検索出来て便利です。
 なおリユース関係のお店には直接関係はないのですが、自治会の申請によってその地区内に取り付ける街路灯や防犯カメラの設置費用の大部分が市町村から補助されるという制度が多くの市町村レベルの自治体にあります。街路灯や防犯カメラの設置は出張展示場を運営する上で是非とも欲しい設備だと思われます。そのため自治会の役員の方々と懇意になることが出張展示場の敷地内やその近隣に防犯カメラや街路灯を誘致できるきっかけになるかもしれないことを申し添えておきます。

■ 「出張展示場」とマスコミ業界にとっての報道価値

 ここまでお読みいただいた方の中には私の述べていることが実績のあることなのか、という疑問が生じているかもしれません。率直に申し上げると、この手紙のご提案内容は実績に裏付けられているものではありません。しかし実績がないからこそ、実施すれば価値を見出してくれる人たちがいます。それは新聞やテレビなどのマスコミ関係者です。
 マスコミ業界の人たちは絶えず新しいニュースの材料を追いかけています。ビジネス関連のことですと、初めての試みとなる内容は取材する側にとって大きな価値があると捉えることが多いです。たとえば「■■地方初の試み」とか「全国初の試み」というものです。言うまでもなく、広い地域で見て初めての試みの方がより価値が高くなりますので全国でも初めての試みをニュースリリースするとかなりのインパクトを与えられます。私が知る限り同じようなことをしているお店の例はありませんので今なら十分に取材対象となり得ると考えます。逆に言うと地方で二番手・三番手ということになれば全国的に成功の実績があることになりますが、ニュースバリューがあまりないため、取材を望んでも応じてくれるかどうか分からなくなってきます。
さらに彼らはビジネスの中に社会貢献の要素が織り込まれている場合はさらに高い評価をするようです。仮に「出張展示場」を運営する場合に、お店の宣伝となる展示を行うだけでなく、これまで述べたようなその地域や近隣住民の福利になるような企画を実施すれば、マスコミ関係者が取材に来てくれる確率がさらに高まります。
 昨今において、「新聞離れ」や「テレビ離れ」ということがさかんに喧伝されています。それでも未だにネットを介した告知や宣伝と比較すれば新聞やテレビでニュースとして扱われることの方が効果はずっと強烈に作用します。ネットで流れるニュースも信頼できるものの多くが今でも新聞かテレビ由来のものだからです。ということはその記事を引用して発信するネットニュースがおのずと流される可能性があるわけです。
 もちろんマスコミのニュース材料として扱われれば必ず成功するわけではありません。しかしニュースとして取り上げられれば、当初はうろん臭いもの、として見なしてきた人も見る目が変わることは大いにあり得ます。また評価が変わるかどうかを別にしても近隣地域の「出張展示場」の認知度はマスコミニュースを元にした口コミも手伝って大幅に上がるでしょう。それは成功のための重要な条件の一つであることは間違いありません。

■ 「出張展示場」の失敗リスクとリユース店の経営コスト

 私の提案は実績がなく、それゆえに失敗するリスクを排除することはできません。誰しも失敗することは避けたがるものです。しかし仮に失敗したとして、それはただそれだけで無意味で無駄なことだったと断定できるでしょうか。私は必ずしもそうとは思いません。
 失敗が無駄で無意味になることはないとは言えません。しかしそれはこの出張展示場が失敗に終わった直後にリサイクルショップを廃業するような場合に限られます。出張展示場の運営の失敗があなたのご商売に致命的なダメージを与えないのなら、当然あなたはその後もリサイクルショップの経営を続けるでしょう。それならその後の経営に「出張展示場」の運営失敗を一つの成果として将来の経営に活かすことは十分に可能なのです。
 たとえばあなたのお店で電話による新規見込客への勧誘をこれまできたと仮定しましょう。その場合、「出張展示場」の運営を開始すると同時にその地域で展示場が所在する中学校校区内にだけは電話営業を止めてみた場合を考えましょう。もし一年後に展示場の運営はうまくいったはずなのに、その校区の売り上げの前年比の伸び率が他の区域の売り上げの伸び率より低くなったとします。これは少なくともその時点では「出張展示場」の運営は商売の手段としては効果がなかった可能性があります。さらに展示場の設営と運営コストより電話営業に要する人件費や電話料金の方が安ければ失敗だったという判断になるでしょう。
 しかしこのような失敗は単純に無駄とは決めつけられません。なぜならそのことはあなたのお店で行っていた電話勧誘が多くの新規顧客を引き寄せる力があることが示さたわけですので、あなたは自信を持ってお店の電話勧誘をより強化する根拠を手に入れたことになるからです。あるいはあなたは自信を持ってお店の電話勧誘の質が高いことを見込み客に積極的にアピールすべき独自のセールスポイントにすることさえ考えるべきでしょう。それはあなたにとって小さくない成果を手に入れたことになるはずです。
 「出張展示場」の開設コストと運営コストの経営的負担があなたのお店にとって重すぎるのであれば私の提案は避けるべきでしょう。しかしそうでないなら「出張展示場」の運営の成果が利益に繋がらなかったとしてもそれはあなたのお店の経営コストの一部として考えられないでしょうか。

■ 経営実験の場所としての「出張展示場」

 正しい経営判断はこのような失敗の可能性がある新しい試みを繰り返してこそ可能になります。正しい分析を行うためには毎年変わらない定量的データを取得するだけでは不十分です。そこから様々な仮説を立て、それを検証するために新しい試みを取り入れることが重要なのです。そしてその結果として得られた失敗を含めた“成果”を起点にして現実を新しい視点で絶えず見直しを行うことが競争に勝ち残る経営を続けるために不可欠の条件なのです。
 さらにそのような新しい視点での経営環境の見直しのためばかりでなく、地域での信用をより一層に築くための様々な試みの実験場のひとつとしてもお店の「出張展示場」を持つことは有力な選択肢となります。

■ まとめとお礼

 「出張展示場」は個人や同業者・他業者を含めた繋がりを基盤とする協働を行うことで地域住民の中に形成されているかもしれない警戒感を自然にほどいていき、売り上げの向上に結び付けることができるという他にはない画期的な手法です。失敗のリスクはありつつも、地域に対する社会貢献と未来のより良い経営の両立を目指す進取の気概のあるリサイクルショップ経営者様にぜひご参考にしていただきたいと思いご提案させていただきました。
 大変お忙しいところ長文をお目通しいただきありがとうございました。心より厚く御礼申し上げます。
 末筆ながらあなたのお店の益々のご発展をお祈り申し上げます。

追伸

 私は「出張展示場」の設置に適した土地を■■市と■■市にそれぞれ一か所ずつ保有しております。もしご希望の業者様がいらっしゃいましたら、「出張展示場」のアイデアを実現することを条件にお貸しする所存です。これらの土地のご紹介とそれぞれの立地条件を活かした周辺にある商店や施設との連携方法のご提案をまとめたレポート『「出張展示場」を近隣の商店・施設と連携させて売上を増やす方法』をご用意させていただいております。
これをお読みになればここでは触れていなかった周辺に立地する商店や施設と「出張展示場」の運営との連携を通じてどのようにとあなたのご商売の売り上げに結びつけていくかを具体的にイメージできるようになるかと思われます。また私の所有している土地を利用しないとしても他の適地で「出張展示場」のアイデアを実現しようと考えている業者様にとっても参考になる内容であると考えております。
 レポートは■■地域に実店舗の拠点を持つリユース関連業者様限定で無料送付します。
 ご希望の方は『「出張展示場」を近隣の商店・施設と連携させて売上を増やす方法』の送付を希望する、という文面と共に御社・貴店名、ご担当者様氏名、送付先店舗名と所在地、連絡先のE-mail、電話番号、FAX番号をいますぐジモティーでご連絡ください。
 上記の文面とあなたのお店の情報をジモティーで送信していただくだけで、この無料レポートは手に入れることができます。
 
 リユース業界は物価高による中間層の可処分所得の低下や副業解禁の流れなどの世相を受けて全体として活況を呈しております。その半面で無店舗での営業する新規参入業者も増加しており、競争激化の傾向は収まる気配がありません。
 このような状況の中で電話営業や折り込み広告など以外の新規顧客獲得手段は模索されるべきです。それによってこれまでの営業方法では届かなかった見込み客を数多の同業者たちに先んじて開拓することができるかもしれないからです。そうお考えの方のみ、この無料レポートをお読みください。
 ネットという手段を有効活用しても地域密着型ビジネスでは商圏内の見込み客というパイは常に限られています。お早目のご連絡をお待ちしています。

 なお■■に拠点を持つリユース業者様からの無料レポート請求に関する申し込み・問い合わせはジモティーサイト経由でお願いします。ジモティーの検索欄に「地域で信頼を集めているリサイクルショップ経営者様へ」と入力しますと私(ブルーOちゃん)の“出品”がヒットしますのでそこからご連絡ください。このnoteでは私の記事内容に対するご意見・ご感想をお待ちしています。


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ブルーOちゃん
無職・無収入のためサポートを必要としています。私は“わがまま”な人間です。でも私の“わがまま”を許容するだけでなく、記事を読んでそのようにあることを積極的に支援したいと思われた方々からのサポートをお待ちしています。詳しくは「“わがまま”の大切さについて」をお読みください。