デザインはタノシイ
こんにちは。みついです。
美術系の学校も出てなく、仕事もクリエイティブではないですが、育休中に「デザインできるようになりたい!」と思い前田デザイン室に参加しました。
「デザイン」そのものの考え方が変わり、「デザイン」はとても身近でおもしろいなと感じております。
前田デザイン室にはデザイナーの方も多く、さまざまなプロジェクトがありドット絵のダウンロードサイトDOTTOWNや前田デザイン室メンバー限定の診断ゲームのNUKEDANを作っています。凄すぎて何もできず卑屈になりそうですが、そっと覗くと「こんなのやってみました」「これってこうなんですよ」と優しく教えてくれます。
「楽しそうですけど何のお祭りですか?」と声をかけたら、誰かは優しく丁寧に答えてくれます。自分の技術を自慢でなく、伝え合えるオンラインコミュニティです。そしてクオリティがエグイです。
そんな前田デザイン室ではゲストを招いての定例会があります。本やネットの文字でしか知らなかった方の、声や表情を感じながらお話を聞くことは、言葉の受け取り方も違うし印象に残りやすいです。質問もでき、実際に会場へ行ってお会いすることもできる。凄い場や…。
1月のゲストは、アシタノシカク株式会社 代表/アートディレクターの大垣ガクさんでした。
デザインの仕事を楽しんでやっている、という共通点のある大垣さんと前田さん。難波にある前田デザイン室の秘密基地から配信された定例会について、私の独断と偏見で綴ります。(備忘録)
大垣ガクさんについて
おもしろくない仕事を、おもしろくひっくり返す
こんな話からはじまった今回の定例会。
「意地でも楽しんでしまえ」と思っている大垣さん。お話の中では、一貫して自分が楽しむことを大切にされていました。
コミュニケーションや空間をデザインされているので、一人の機嫌が周りに与える影響も考えているのかもしれない。
話は違うかもしれないけど、お寿司屋さんの大将がどんなに美味しい握りを出しても、不機嫌で塩対応だったら私は2度とその店には行きたくない。
機嫌って本当に大事。
機嫌も自分で努力して良くする。
仕事もおもしろくないなら、自分でひっくり返しておもしろくする。おもしろい仕事が来るのを待っているのではなく、自分でどうやったらおもしろくなるかを考えて表現を取り込んでいく。
自分が楽しみたいのであれば、自分でおもしろい仕事をつくるというDIY精神が、ご機嫌の秘訣のような気がします。
楽しいはつくれる
大垣さんは、仕事の中でこうやったら楽しいんじゃないかというアイデアを提案していたそうです。使われなくても、何度も提案は続けていく。
前田さんも、採用されなかったアイデアのファイリングを当時の上司に勧められて作っていたそう。
使われるかわからない提案は絶対必須の事ではないので、「まぁいいか」とやらずに終わることがありませんか?私は「こんなことやったらおもしろいかも」を何千万回と考えて、形にできたことが少ないです。
定例会では、陶芸家さんについて「売れるかわからないものを作ってるんですよ」と大垣さんは敬服されていましたが、私からしたら同じようなことをされていると思いました。
楽しいことを考えて、それを実際に作ってみることが大事。
誰に見てもらえるかもわからない、使われない確率が高いけど提案し続ける。その結果、「おもしろいことを考える人」という認識が広まって声が掛かるようになった大垣さん。
モザイクパンツというモザイク柄のパンツの話をしても反応がいまいちだった。だけど、試作品を作ってみたら「あ、本気なんだ」とやっとプロジェクトが動き出したという前田さん。
楽しいは、作って見せて続けていくから、作れる。
楽しいことを頭の中だけで想像するのではなく、実現するためにどうしたらいいのかを考えて案を作って伝える。実現させるために試作品を実際に作って熱意を伝える。その繰り返し。
ちょっと面倒臭いな、っていう日の目を見ないかもしれない案づくりも楽しんでやってしまう。強制的にやらないといけない状況や仕組みづくりによって、お2人は楽しいを作り続けている。それがASITAROOMと前田デザイン室なんだなぁ。
未知の価値
大垣さんの思うクリエイティブのおもしろさは、未知の中に飛び込んでいくこと。定例会ではりんごを使った図ででわかりやすく説明していただきました。
既に世の中で価値が分かっている既知をりんごとすると、まだ価値のわからない未知はりんご以外の無限に広がる空間。
楽しい仕事は未知だから、価値がわからなく値段がつきにくいという説明はなるほど納得!
人は未知過ぎると受け入れられないから、既知と未知の境目であるりんごの皮がクリエイティブになる。栄養素がいっぱい。
小説家の伊坂幸太郎さんも、1つの作品の中に入れるファンタジー要素は1つだけにするという話を思い出しました。たくさんファンタジー要素を入れてしまうと、読者がついてこれなくなるからです。
既知と未知の混じり合った部分は、信頼と好奇心ですね。
なるほどが深い!
未知の価値を作るために、大垣さんはASITAROOMという利益は関係なく、自分がおもしろいと思うことをする部屋を用意されました。楽しいを作るための余白であるASITAROOM。
通常の仕事では相手に理解してもらうように意図を明確にして、ASITAROOMでは自分がおもしろいと思う謎な要素もある展示やイベントをする。クリエイティブの皮の部分を体現しているような会社ですね。
明日楽しいことなにする?
大垣さんのASITAROOMと、前田さんの前田デザイン室は、仕事ではない自分のおもしろさを追求するための場所。楽しいを作るための余白なんですね。
ASITAROOMの展示・イベントが仕事に繋がっていることもあるし、前田デザイン室での活動で自身に変化がある人もいる。
私も前進していきたい。爆速で変わる人達をみてて、なんで自分は何も変わっとらんのんじゃ!と思うこともあるけど、それは自分でどう楽しく切り開いていくのかですね。
ASITAROOMについてのお話で「今目の前の仕事ではなく、明日自分がやりたいことを話す」という部分が、頭に残りました。
いつも目の前の仕事ばかりみてしまってて視界が狭まってしまっているな、と思うことの繰り返し。日常の大半を占めている会社で、自分の気持ちと外の広い世界を見る時間があるのはとても良いなと思いました。
利益関係なしに自分がやりたいことの話を聞いてもらう場所があるのは、とても心が健やかでいられるはずです。
無限に広がる未知なる明日に、私は何と遭遇できるのか楽しみです。
私も楽しいを作っていきます。
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