お気に入りの"1枚"

私は数年前までは「音源は絶対CDで買う」みたいなこだわりがあったけれどだんだんダウンロードでも購入するようになり、そしてとうとうSpotifyで聴くことも増えてきました。CDとして購入する金額は間違いなく減っています。
タイトルも「お気に入りの1枚」としているけど、1曲ごとのダウンロード販売やサブスクによる聴き放題が主流になりつつあって「アルバム」や「枚」単位での話をすることがだんだんなくなっていくのかな？なんて感じています。

家のCDを引っ張り出してみると古いものでは1990年頃のもの。
ということはCDを買うようになっておよそ30年（！！）
引っ越しや断捨離で一部処分したりしていますが、何枚買って聴いてきたかわからないそれらのCDの中で自分に大きく影響与えたお気に入りの1枚があります。

NOBU-SONS in CLASSICS（1991年）

10代の頃、「タモリの音楽は世界だ」という番組が大好きで良く観ていました。そこにレギュラーで出ていたバンドがさまざまなゲストを迎え、クラシックを多彩なジャンルにアレンジして収録したのがこのCD。
最後のトラックの「メドレー」はタモリさんもトランペットで参加しています。

高校生の頃、母が買ってきたこのCDを借りてよく聴いていました。ブラスバンド部に入っていて一番クラシックを聴いていた時代。知っているクラシックの曲がオーケストラでもブラスバンドでもない演奏というのが自分にとってすごく新鮮でした。
クラシックと邦楽しか知らなかった私にはジャズやボサノバなどいろんなジャンルの入り口になり、音楽がより好きに、より楽しいものだと知ることになったきっかけかなと思います。
今では趣味でやっているバンドもインストがメインだし、ライブに行くのもインストバンドやジャズバンドの割合も多いので自分の今の音楽の方向性に大きな影響を与えたCDだなと思います。

このCDは大学生になり、一人暮らしを始めるときに母から譲ってもらい今でも手元に置いています。自分の人生で一番長く聴き続けているCDなのは間違いないです。
この記事を書きながらあらためて聴いていますがいまだに飽きないし、かっこいいし楽しいんですよ！
クラシックをよく聴く人にも、普段歌モノしか聴かないよって人にもちょっとお試しでいいから聴いてほしいおすすめのアルバムです。
CDは廃盤ですが、Amazon Musicでは販売があるようなので気になった方はぜひ。

他のお気に入りはまたの機会に。
皆さんのお気に入りの"1枚"は何ですか？
よかったら記事で紹介してください。

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