【図解】パックラフトの3タイプ
パックラフトに興味はあるけど…
「色々種類があるみたいだけど、どう違うの?」
そんな悩みを持っている人も多いことと思います。
実は、パックラフトには3つの構造タイプがあり、それが舟としての性能を分ける大きな要素となっています。
今回は、それらの構造上の違いと、それぞれの特徴を整理してみたいと思います!
〇コックピットの構造 3つタイプ
まず、その3タイプの名前がこちら。
①オープンデッキ
②スプレーデッキ
③セルフベイラー
以下より、3タイプを順番に解説していきます。
メリット、デメリットはできるだけ公平に書いたつもりですが…ある程度、独断と偏見を含むかもしれません…w
①オープンデッキ 「軽量コンパクト!」
【構造】
コックピットがオープン。
ペラペラのフロア(船底)にインフレータブルのイス。
【メリット】
シンプルな構造なので、軽量コンパクトで携行性が高い。
乗り降りが楽で、開放的な乗り心地。水が溜まっていなければ、動きが軽い。
携行性の高さから、他のアクティビティーとの組み合わせるのにも向き、アイデア次第で用途が広い。
いざとなったら緊急離脱しやすい。
壊れやすい部分が少なく、修理も比較的簡単。
【デメリット】
波を被ると中に水がたまるので、急流では時々ひっくり返して水を抜く必要がある。(慣れるとさほど不便にも感じない…)
波のさほどないところでも、パドリングで徐々に水が入る。
②スプレーデッキ 「ハードな方が燃える!」
【構造】
オープンデッキに蓋をした構造で、コックピットを密閉空間にできる。(カヤックに近い感じ)
ペラペラのフロア(船底)にインフレータブルのイス。(高性能モデルは色々工夫がある)
足を固定するベルトなどが標準装備(のものが多い)。
【メリット】
急流を想定した設計で操作性が高く、テクニック次第でカヤックの技術を活かしたシャープでダイナミックな動きができるモデルが多い。
(単に寒さや水被り対策的な要素で採用しているモデルもある)
波を被っても水が入らないので、急流で操作性が落ちず、波をかぶり続ける高難度ホワイトウォーターで特に強い。
寒さに、悪天候に強い。
【デメリット】
温かい時期、のんびり系の川では密閉空間が暑い。(蓋をしない選択肢もある)
用途や人によっては窮屈に感じるかもしれない。(オープンデッキ状にごっそり取り外せるタイプもある)
乗り降りがめんどくさい。(慣れたらメリットの方が大きい場合も)
③セルフベイラー 「ホワイトウォーター万歳!」
【構造】
コックピットがオープン。
フロアに水抜き穴が空いている。イスに浮力が必要で、ある程度ボリュームがあるインフレータブルシート(イス兼浮力体)の挿入が主流だが、フロア自体が膨らむ一体型インフレータブルフロアもある。
足を固定するベルトなどが標準装備(のものが多い)。
【メリット】
波をかぶっても穴から水が抜け、コックピット内に溜まらないので、急流で操作性が落ちにくく、ホワイトウォーターに強い。
乗り降りが楽で、開放的な乗り心地。特に夏は水しぶきが気持ちいい!!
緊急離脱や、沈脱からの復帰(再乗艇)がしやすい。
【デメリット】
基本的に濡れる。(ホワイトウォーターでは気にならない)
ハードな瀬が連続するなど、連続して多量の水を浴びると、水抜けの速度が追いつかず、一時的に操作性が落ちる。(不安定になるわけではない)
スプレーデッキに比べると、少し動きがゆったりになる。
少し重量が重くなりがち。
〇自分向きのタイプを考えてみよう!
さて、3タイプの構造について構造と特徴を整理してみました。
あなたはどのタイプが気になりますか?
パックラフト選びの難しいところは、実はどのタイプでも様々なことができてしまう点かもしれません。
どれも色々に使える舟で、しかも使う人も色々と楽しみたい場合が多い(と思う)ので、特定の用途を前提として舟の決めるのはとても悩ましいです。
ただし、この記事で解説したように、各タイプの特徴から、それぞれにある程度の「向き・不向き」があります。
次はそのあたりも解説してみたいと思います!
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