【読了】右大臣実朝
鎌倉殿ーーーーーーーーー!!
と、私の中の太郎(泰時)が叫んでいます。
はい、先日も書きましたが「鎌倉殿の13人」見てます。もはやロスです。
最初は三谷幸喜だしなぁ…と思ってましたが(何様)やっぱり三谷幸喜すごい!と見事に手のひらを返しまくっております。
ドラマのおかげで源氏って3代しか続かなかったのよね、とか北条執権とか、鎌倉新仏教とか元寇とかぐらいしか記憶になかった「鎌倉時代」がものすごく人間くさく見えてきました。いやえらいもんですね。
もちろんドラマはドラマと割り切ることものも大事ですが、史料で明らかになっていない余白から色んな解釈や想像や創造ができるから楽しいですね。
本屋に行けばさまざまな関連本が並んでいてもあまり気に留めていなかった私でしたが、実朝最期の回を見て、もういても立ってもいられず、
やはり創作物には創作物で対抗だ!と
よくわからないマイ理屈で手に取ったのが、太宰治の「右大臣実朝」というわけです。
今、読まなければいつ読むのだ!
ドラマが終わってしまうまでに読まねば!
と、よくわかんない情熱が先に立ち、途中まで読みかけていたのを傍において一気に読み始めましたわけです。
古文のよくわからないところは、他人さまの力を借りたりしましたが
もうすっかり大河ドラマの面々で脳内再生されておりました。
その語りの主である「私」を除いては。
そう、その「私」は、私でもあったんですね。
この凡俗な私の拙い文章で感想を伝えるなんて烏滸がましいにも程があるのでございます。
それにしても、この作品が書かれた時期を思うとあの結末には言葉が出ないです。
あと「鉄面皮」という作品は「右大臣実朝」の予告編みたいな感じで、その時の心情やらを作者があれこれ語ってて、ほのぼのと終わるのかと思いきや、やはりなんかヒヤリと冷たい空気がながれるような締めでした。
それにしても、源実朝という人の何が、ここまで思いを馳せさせるのでしょうか。
不思議です。
鎌倉殿の余韻に浸りたい方はこの正月休みにいかがでしょう。