風になりたい


あなたの背中が小さくなっていって、あなたがいた時と違う感情が芽生えてる自分に気が付いた。いや、最初からそう思っていたのをわたしが蓋をしていただけかもしれない。


連れ去ってくれたら良いのに。


言葉だけだったらどうとでも言えるから。言葉じゃ変えられない世界を見たかった。お互いに怖がりで、どちらとも言い出せなかった言葉。どちらとも一歩を踏み出せなかったその瞬間。

風に舞うぐらい、軽い二人でいれたらよかったのに。



次会った時、わたしは言えるのかな。行動に移せるのかな。

ねぇ。

次会った時、あなたは言ってくれる?




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