僕が君を見つけるから。
「出来る事なら、あなたと一生を過ごしたい。」
”わたしも”と答えたかった。でも、答えられなかった。わたしは瞬時に、あなたの将来や周りの人たちの事を考えてしまったから。そんなわたしに、言える言葉は何もない。
周りが見え過ぎて、一番大事なあなたを見つめる事が出来なかった。
そんなわたしをあなたはすぐに察する。
「来世で会おう。もう一度。」
まっすぐな瞳で、優しく微笑みながらあなたは言う。
無力なわたしは頷く事しか出来ない。
「目印は、”碧”だよ。」
「碧? 碧だけじゃ見つけられない。」
「大丈夫。僕が君を見つけるから。 大丈夫。」
あまりにも力強い言葉に、疑いの余地なんてない。
「あなたが大丈夫だと言うのなら、わたしは”碧”を忘れない。」
”それだけでいい”と言わんばかりに、あなたは笑顔になった。
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