「ままならないから私とあなた」/朝井リョウ 読書徒然vol.8
自分の価値観・考えが
必ずしもすべての人にとって
幸せではないということ
当たり前なのだけれど、なかなか
気付きにくいところが2篇の物語を読むと
ガン!って殴られたみたいに実感として
身に染みるようなすごい衝撃
朝井リョウさん
初めてリョウさんの作品に触れた小説で
3ピースバンドのチャットモンチーが
出てきた時に一気に心掴まれた
それから作品読む度に、等身大を感じる
登場人物1人1人がどんな姿をしているのかが
頭に映像が浮かぶようなリアリティ
すごく好きな作家さんの1人
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(本文より)
「戻さないと、って」
-今の世界にずっといられるかどうかなんて、誰にもわかんない。
「戻さないと、自分を、って。コーハイが待ってるからって」
-そのたび世界の一部をレンタルしてどうにか生き延びてる人のこと、なんで笑えるの。
『レンタル世界』
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自分の言葉は、誰かがいないから飛び出てきたり、誰かがいるから引っ込んだり、そういう運動をするらしい。
『ままならないから私とあなた』
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