2025年1月7日 レミゼ観劇 感想

今シーズン2回目にして最後のレミゼを観劇してきた。今回のチケット入手に関してはこちらの記事から。
今回も感想書き殴りです。

今回のキャスト


・木下ファンテーヌ、奥ゆかしさと芯の強さを感じる。武家の嫁、みたいな。なので、娼婦に身を落として金を稼ぐシーンも、単なる社会の闇やこの暮らしに耐えながらも生きるファンテーヌの強さの中に、どことなく儚さも感じられた。
12月の公演と比較すると、昆ファンテーヌは、どちらかというと気の強さの方が優っていた気がする。

・念願のルミーナエポニーヌ!!歌唱力、声量と声の通り、そして演技が圧倒的すぎる。歌にエポニーヌの感情をガンガン乗せて歌い上げるので、一瞬で彼女の感情に移入してしまう。
最も驚いたのがオンマイオウン。エポニーヌと言えば、のこの曲は、夢(願望)→現実という流れの歌詞。前半は彼女の思い通りマリウスが自分に恋してくれている世界線なので、とても嬉しそうに歌う。それは、愛しい人をそっと撫でるような優しさ。一方で、現実の部分は、マリウスは絶対に自分を異性として見てくれないと分かっているので、悲恋したとても辛い気持ちを全面に出して歌い上げる。激しく冷たい雨が容赦なく降り注いでいる感じ。
この、優しく撫でる感覚と冷たい雨が降り注ぐ感覚が、自分の身にも強く感じた。歌で感覚も伝えられるのかと驚愕した。

・エポニーヌの死に際は、本当に辛くて。辛さがルミーナの演技と歌唱で一段と膨れ上がっており、次の場面へ移った後も感情の切り替えが出来なかった。

・そして山田マリウスも念願だった。テニミュ卒業してすぐに抜擢されたこともあり、期待とドキドキで胸がいっぱいだったが、杞憂だった。
山田マリウスは、正に初めて恋を知った男の恋心が溢れている感じ(水がコップから静かに溢れ続けているイメージ)が強く伝わった。
マリウス自体、今まで女の人に目もくれなかったような堅物で、良いところのおぼっちゃまの学生。私はマリウスに対して、知性と教養、落ち着きがある人物というイメージを持っているので、恋に落ちたマリウスの解釈が山田マリウスそのもので嬉しかった。
もちろん、今まで恋心を知らない男が初恋を知ることを、火山が爆発したような情熱的に表現するのも好き。むしろ、こっちの方がよりフランス人らしいか?
他の人達とも遜色ないが、ルミーナエポニーヌとのデュエットが少し物足りなさを感じた。ルミーナエポニーヌが圧倒的すぎる。山田くんの今後に期待!

・マリウスとコレットの結婚式のシーンで、二人がジャンバルジャンの元へ行き、テナルディエ夫妻の歌唱シーンが始まる。この場面で、二人がこっそり奪ってた銀の食器がコロコロ転がっていき、舞台から落ちて演奏者のいる所へ落ちそうになる寸前のところで、染谷テナルディエが止めた。流石動きにキレがある染谷テナルディエ。あのまま落ちてたら、大変なことになってた(あれ頭に当たったら痛いよ)

・ジャンバルジャンの死に際に、ファンテーヌとエポニーヌが現れて歌うシーン、木下ファンテーヌとルミーナエポニーヌのハモリが良すぎてうっとり&涙止まらない。正直どっちがどっち歌ってるのかわからないくらい、声がきれいに混ざり合ってて正に芸術だった。

最後に

私の2024-2025のレミゼ観劇はこの公演で終わり。三浦くんの成長と、ルミーナの素晴らしさを痛感した今回。もっと観劇したかった、という思いと、地方も視野に入れてチケットを取るべきだったか?という悩みがある。とはいえ、新たに推しの演者さんが出来たので(ルミーナ)、個人的には大満足。彼女が出る他の舞台も是非とも観劇したい。
また、改修前の最後の帝劇で大好きなレミゼを2回も見れたのは、やっぱり相当運がついていたとしか思えない。
次回のレミゼも、改修後の帝劇も楽しみだ。

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