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零細ボイロ実況投稿者が立ち絵の有償依頼をしてみた。その2

依頼の流れを書く前に筆を置いてしまった前回に引き続いて、その2です。今回は実際のやりとりや作成した資料を掲載していきます。なのでもうすこし身の入った内容になることでしょう……(希望的観測)

〈今回依頼させて頂いた絵師様〉

〇時雨jun様@jun4674099

そんな前回はこちら(おもに依頼前の情報整理段階のお話)。

依頼できる絵師さんを探す

自分の中のキャラクター設定と情報が整理できたところで、改めて依頼できる絵師さんを探していきます。もちろん自分の好きな絵柄の方を探していきます。が、これが大変。

というのも普通の依頼サイトではVOICEROIDで検索するとどなたもヒットしないからです。
(それより最近VTuber系の受注依頼がものすごいですね……)

まぁそこは予期していたのですが、何より普通に検索すると膨大な検索結果が出てきます。ここで大事なのが自分の好みに加え『連絡が取れる』という点に尽きます。

依頼がなければログインはされなくなり、メッセージを送っても気づかれない可能性があります。これを踏まえ絞り込むと最終的に2,500件ほどの出品者が見つかりました。全部見ました。

不安だったのでSKIMAでも同様の検索をおこない、全部見ました。合わせて三日くらい掛かりました。こういうところで不安症なんですよね……。

気になる人はブックマークで残し、ここからどなたに依頼するのが良いか検討します。

・サービス内容が分かりやすいか
・価格が予算内に収まるか
・依頼できる状況か(もしくは手が空くのを待つくらい魅力的か)
・サンプルで立ち絵の完成イメージが湧きやすいか

こちらの条件で最終的に3人ほどに絞りました。

ところで、私絵を描いて(いた)るんですが、透き通るような淡いような、透明感のある色使いが好きなんですよね。それで候補の中にこんなのがありまして。

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きらきらしてるなら間違いないですね!! 決まりです。
先述したように時雨jun様に依頼した流れはこのような感じです。長かったですね。

依頼の相談

依頼する絵師さんが決まったので、まずは出品内容と注意事項を確認して見積もりに必要な情報を洗い出します。

全身立ち絵や表情・ポーズ差分があると料金が変わってきますので、ある程度の試算もしておきます。

確認していると、YMM4の使用を想定する場合いくつか調整頂かないといけない部分が出て来ました。

・各部位ごとにパーツ分けした形式(眉、目、口、体、その他)
・提供形式はPSD

これはこちらの勝手な事情なので依頼の前に申し伝えておきましょう。

相談にあたって絵師さんに内容の説明に移ります。ファーストインプレッションになるので文面は慎重に書きましょう……。

ご挨拶
・依頼の経緯…どういう流れで知ったか(絵柄が好きでした)
依頼の概要
・立ち絵の依頼…どんな用途で使用するか(ゲーム実況)
・VOICEROID二次創作の権利について公式から引用
質問
・先ほどの質問点について交渉

幸い快いお返事を頂けたのでいよいよ依頼内容の説明に移ります。

依頼内容の説明と見積もり依頼

依頼内容の説明とそれを受けて見積もりを頂きます。言わずもがな一番大事な作業です。

自分がどういったキャラクターを欲してるのか、どんな用途で使用するか、こだわりを絵師さんに情熱を持って説明しましょう。そういう温度感はきっと伝わります。

普通ならDMからテキストでお伝えすることになりますが、文章だけではなかなか伝えづらいと思います。
自分のイメージに近いものや、どういった表情が欲しいのかなど画像を探してできるだけお渡しします。

ここでキャラクターの共通認識ができなければ後々に響きますので渡せる情報はすべて渡すつもりで。

ここで他の絵師さんのイラストを添付したりするのはイメージが引きずられるのでは、といった疑問も持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、線引きを引いておくことを意識すると良いかもしれません。

・自分の好み
・作品のイメージ

この二つは切り離して考えておくことが肝要です。なにより絵師さんに依頼するということはなるべくその人の画風で描いてほしいということなので。

『おまかせ』というオーダーは限られた枠組みの中でしか用いてはいけません。キャラクターの想像図を握ってるのは依頼する側だけです。

私の場合は説明用として資料を作ってきました。
この手の資料を作るときにどんな人が読むか、その人はどの程度情報を持っているか、を考えておくと作りやすくなります。

今回は『VOICEROIDを知らない』方向けに『実況動画の使用イメージ』を伝えることを念頭に置きました。

なので資料の体裁は以下のようにしました。
・VOICEROIDの基本情報
・用途と使用時の画面イメージ
・納品形式
・キャラクターのプロフィール
・オプションの表情差分とポーズ差分の説明

以下からは実際の説明資料です。(このあとやり取りのあとの備忘録として何回か更新してます)

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用途と納品想定

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キャラクタープロフィール。
こちらは絵師さんが載せていたキャラクターテンプレートに沿って作成しています。

こだわりとしては、年齢の想定を16~17(公式は未設定のため)、前髪は公式絵と異なる長さが分かれてるふうが好みなので書き記しておきます。
また、自分のイメージに近い画像をURL付きで貼り付けておきます。絵を描くときに資料として使う場合もありますからね。
あとは喜怒哀楽の参考になるように別のイラストも添付しました。

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表情差分、ポーズ差分について説明です。

パーツを分けて作成頂く予定なのでどの表情がどのパーツで構成されるかをまとめています。
ここで大事なのは、YMM4の動く立ち絵基準に依頼をするため、『あるパーツが他の表情で流用される』という普通の差分の作り方と異なる点です。
どのパーツを使い表情を構成するかも書いておきました。

表情については参考画像を置くか迷ったのですが、最初ということもありイメージに引きずられることを避けてあえて外しました。2度目以降は分かりやすさ重視で付けています。

ポーズ差分は他の立ち絵を使えるならそれを、無ければ画像を拾ってきましょう。イラストだけでなくアニメや人物でも良いので。

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最終的な表情差分はこんな感じになりました。
表情1個単位でカウントされるためパーツ×3個で1表情としました。

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ここまでやっておいてなんですけど、情報量はこれくらいでいいのかと疑心暗鬼でした。ほかの人はどんな感じなんでしょうね……。

ラフ作成

資料を確認頂きお支払いまで済ませると制作に入って頂きます。この段階で追加差分が発生する旨を説明していたので追加資料も後にお渡ししてます。

といってもあとは作業頂くので確認と修正依頼くらいですね。こんな感じで進みました。

・ラフを頂く→確認、修正依頼
・追加差分の資料を作成、依頼
・完成イラストを頂く→確認
・差分の完成→確認
・追加料金のお支払い
・納品

どれもイメージ通りのものを仕上げて頂きましたのですんなりと運びました。

完成品

そしてこちらが完成品になります! とても表情豊かで可愛い素敵なイラストに仕上げていただきました! 髪のツヤとかたまらないですね……!

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サンプル画像は私のほうで作ってみました。
実際の模様はスマブラの動画に使用していますのでぜひご覧頂ければ!

【スマブラSP】#Ex.3 葵とあかりの1on1を気ままにエンジョイ!【VOICEROID実況】

ニコニコ版

YouTube版

まとめ

終わってみるとかなりスムーズに運びました。ご多忙だったこともあり制作いただいた期間は一か月半ほどでした。

立ち絵依頼は自分の投稿一周年記念としてやってみたのですが、想像通りのものができてくるのはとても嬉しいですね! 依頼の際のやり取りも楽しかったです。機会があればまたやってみたいですね。

後日談ですが、仕上がりにとても満足したので追加差分と茜ちゃんのほうも依頼しました……(笑) 動画化はまだですが、こちらもとても可愛いです!

茜_紹介

あらためて、時雨jun様ありがとうございました! ブログの執筆許可もいただけたのでありがたかったです。

というわけで、最後までご覧いただきありがとうございました!

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