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「自分なりの動画」の作り方について語ってみた動画。(YMM4解説もしてました)

今日は動画の宣伝です。

ニコニコ動画内で、2024年9月に動画投稿初心者の方々向けの「初投稿動画祭」が開催されます。それに向けて先人たちからエールやノウハウなどを贈る「初投稿動画応援祭」が8月25日まで開催されていました。
(今年はニコニコの長期メンテナンスの影響もあって去年と時期がズレています)

去年もこの機に初心者向けのYMM4(ゆっくりムービーメーカー4)解説動画を作っていました。

ってことで、今年の私からはこの言葉をお贈りします。

わぁ

これをサムネイルにしようとしたんですが、初心者の皆さんをさすがに谷に突き落としすぎな気がするのでやめときました。
(余談ですが、途中経過のこのシーンをXに上げたら思ったより拡散されていろんな方面の人を刺してしまいました。てへ。)

で。伝えたいことは先述したとおりですが、最初からハードル上げすぎるのもよくありません。叩き落とすにはまず登ってもらわないといけませんしね。

ということでそんなテーマをメインに据えるのは気が引けたので今年のテーマを記事のタイトルの通り『「自分なりの動画」の作り方』としました。

そんな動画はこちら。

YouTube

ニコニコ(復活おめでとう…)

ちなみに去年は「四の五の言う前に手を動かせ!!」という主旨で初心者向け解説を作ってました。主張は一貫してますね。

伝えたかったこと(2024年版)

「自分なりの動画」を「投稿活動」も含めた全体として考えてみましょう、という動画投稿との向き合い方です。

今年は時間がなかったのもあって観念的なお話を中心にしました。普段は具体性のないこういう話題は迷わせる要因にもなるので避けているのですけど。

基本的に私の解説はあいまいさを残して「試してもらう」「考えてもらう」ターンを置くようにしています。もちろん細かく書くと面倒くさいのもあります

動画における「こだわり」は自分なりの個性や特徴に繋がりますが、それはなにも動画内の演出などに限ったわけではなく、どこを特徴として押し出すかはその人なりの好みや得意なものに依って選べば良いと考えます。

そして最初はそれに注力して動画を作ることに集中するべきです。あんまり抱え込まないほうがいいですね。

私は投稿初期時代に考えすぎてよく分からなくなりました。

動画編集って考えること多すぎません?

結局よく分からなくなったのと、いろいろやりたさもあったので投稿するたびに自分の動画をアップデートする方式にして「とりあえずそこそこのものを作り続ける」ことを目標にしました。

このあたりを動画で長々語っても退屈なので全力でカットしましたが「アップデート」なので時期によって違うことを試して作っていました。

ここから次の大見出しまでは自分が当時上げていた動画の振り返りなので動画とは特に関係ありません。ご興味があればどうぞ。

投稿初期~1ヶ月

投稿初期~1ヶ月くらいはとにかく編集ツールの使い方を叩き込むために1週間で動画を編集して出すことを意識してました。
なので最初の目標は「編集速度を把握する」でした。
この時期は1本平均25分の実況動画を週一投稿してました。

コメントで「それは死ぬ」とかいわれてたのでたぶん普通じゃなかったんだと思います
動画と立ち絵と字幕があるくらいでも苦労した初投稿動画はASTRAL CHAIN実況でした(26分)

中身はどうしても素人感が出るのでサムネイルだけがんばった記憶があります。(もともとお絵描きしてた人だったのでペイントソフトは使えました)

一週間はさすがに詰め込みすぎでしたが、今でもこれはやって良かったと思います。変に最初の1本を作り込みすぎて次の編集にかかれないより、「次は表情を多めに変えてみよう」とか「口パクさせてみよう」とか目標がわかりやすかったです。

まぁこのときは周りに誰一人としてYMM4を使ってボイロ動画を編集する人がいなかったので必然的ともいえます。

1ヶ月~3ヶ月

周りに誰一人としてYMM4を使ってボイロ動画を編集する人がいなかったことに気が付きました。(遅い)

このご時世に先駆者がいないことなんてないでしょ…。

その頃はYMM4もα版でしたが、AviUtlを使わずにエンコードできる、という利点だけで魅力に思う人もいそう、と考えて編集2ヶ月にもかかわらず導入動画を作りました。
(それでも1週間くらいで作った気がする……)

過ちのはじまり
(べつに後悔はしていないのですけど)

で、この頃から「自分なりの動画」ってどう表現しよう、ということを考え出しました。

その理由は当時そこそこ賑わっていた実況界隈で自分の動画の立ち位置を考えていたときに

  • 投稿頻度では定期的に投稿している人に負ける

  • 動画のクオリティに関してはYMM4を使う以上妥協しないといけない
    (当時のYMM4は画面の複製すらなくて演出面でそこまで凝ったことは難しかったのです)

  • 一つのゲームをそこまで極められない

  • 調声に時間をかけすぎるのも編集が進まなくて心が折れそう

と、並べるとどこかの分野で勝負するとほかの方と違う印象を持ってもらうことは難しそうでした。

そのジャンルを追っていろんな人の動画を観る人に対し動画を開いたときに「パッとした見た目が違う」ことが必要には思いました。そのなかでできそうなことを考えて、見栄えやアニメーション・演出面とかに力を入れはじめました。

実況動画がキャラクターのリアクションを重視した動画になりがちなのはたぶんこの頃の影響がありますね。

この頃アニメーションの使い方知らなくて
登場退場アニメだけで全部アニメーションさせてました。草。

3ヶ月~1年

ちょこちょこ観てくれる人も増えてきたので別のゲーム実況のシリーズも作りたくなってきました。

基本的に私は同じものを作り続けるのが苦痛に感じるタイプなので、何個かシリーズを併走させたくなります。
(その影で何個もシリーズを終わらせてきた)

ちなみに動画シリーズを作るたびにお借りする立ち絵を変えて性格やしゃべり方も変えてました。

この頃に作っていた動画はいくつかあり、ちょっとローテンションな葵と純真でお嬢なあかりの組み合わせ。

ちょっと調声をがんばってみようと思ったONE STEP FROM EDEN実況シリーズ

初あかあか実況として、普段高めなのに急に墜ちるデジタル波形テンションなあかりと純粋ツッコミ役な茜の組み合わせ。
Noitaというゲームはローグライトなのですぐ死ぬこともあり、テンションの落差を押し出したかったのです。

平均300再生クラスの投稿者が1000再生超える界隈に顔を出して怖くなったNoita実況

ちなみに実況ごとにキャラクターの性格や調声パラメータも変えてるので私の脳内には一時期5人くらいあかりちゃんがいました。

一年以降はー……長くなるので割愛しときます。

一個だけ付け加えるとすると、その頃はお借りする立ち絵が他の投稿者の方と被らないかをけっこう気にしていました。

この投稿者はこの立ち絵、という印象はけっこうあると思います。私が立ち絵をお借りする場合は同じゲームの実況の界隈をくまなくチェックして、立ち絵が被らないようにしていました。

で、それを毎シリーズ立ち絵を更新しながらやっていると自分の好みかつ立ち絵が被らないという選択肢が少なくなってきて、ある日ふと「探すより立ち絵依頼した方が早いじゃん」という考えに至りました。

最初の依頼立ち絵は葵ちゃんでした。4年経っているのですっかりお馴染みです。(絵師は時雨jun様) 

この考えは先ほどちらっとあげた通り「パッとした見た目が違う」ことが根底にあり、それが立ち絵依頼をすることで満たせると思ったためです。

立ち絵はサムネイルにも載せられますから検索画面の段階で効果は期待できます。

私は知名度の低いインディーズのゲームなども実況したかったのですこしでも観てくれる人をこれで増やせないかなと考えました。

結果? そんなの最近の投稿動画一覧をご覧くだされば一発で分かりますよ? 

そんな経緯ではじめた立ち絵依頼でしたが、依頼自体は楽しいし魅力的なので今は依頼したキャラクターは5人になりました。増えたなぁ……。

技術の取り入れ方

長々と自分の話をしましたが、動画に戻りまして。
おもに技術面とかを意識した自分なりの動画の目指し方です。

でも私は「こういうことをしなきゃダメ!」みたいな助言は嫌いなのであくまで考え方だけを紹介するに留めます。
だって投稿ジャンルも考え方も作り方もみんな違うのに自分の考えが正しいとはいえないでしょ。

ではどうしたら自分の動画に向いた動画の構成や演出を取り入れられるか、というのを簡単に紹介します。

  • 好きな人の動画を研究する

これだけです。これがたぶん路頭に迷わずに作れる方法で、自分なりの動画を目指すのに役立つと思います。

動画を一度作ってみると今まで視聴するだけだった目線から「これどうやって作るんだろう」とかそういう目線を持てるようになると思います。

動画だけじゃなくて動画外の情報も参考にしましょう。

サムネイルとか

動画の概要欄はお借りされている素材のサイト名がクレジット表記として書かれており、とても有用です。

ニコニコなら親作品登録というシステムがあり、お借りした素材のIDを登録されていると素材先のURLを調べることができます。(作品登録をすると制作者に還元される仕組みもある)

逆にいうと自分が投降者側に回った時はお借りした素材の利用規約はしっかり守って素材先などを明記するようにしましょう、ということでもあります。

ちなみにこの方法、欠点としてはタイムパフォーマンスがえげつなく悪いことです。少なくとも何本か動画を投稿していないとわかってこない部分だと思います。

このへんの考え方は今風じゃない気はしてますが、創作とかものを作るって行為は身体活動的だと思っていて、作っていないと分からないことはたくさんあるんですよね。

でもほかの人の動画を観ていてそういう気づきができるようになると動画制作も楽しくなってきます。そう考えるとやっぱり3本くらい投稿するべきですね。

隙を生じぬ2段構えの圧

話が脱線してました。いやいいたいことは上の図ではあるんですけど。

ということで好きな人の動画の細かいところを真似して真似して取り入れて、自分の好きを徐々に形にしていくことを私は望んでいるわけです。

その過程で他人のアドバイスは毒にも薬にもなる、という話にもつながります。

他人のアドバイスは毒にもなる

こういう先人たちがアドバイスを送る会は情報が集約されてとても実りがある場になるのはスゴく良いと思います。

ただ、アドバイスをくれる人は動画編集をしてきた上での経験は人によって違うわけです。
分かりやすいのは投稿ジャンルとか会話ですね。

例としてはよく聞く会話のテンポ感を題材にあげました。

詳しい話は避けますが、合成音声ソフトはデフォルトの設定のまま会話形式の音声を作るとかなり間延びした印象のものができあがります。話速、文末ポーズ、さらに動画の印象とか。

私も3か月くらい(もっと長いかも?)は文末ポーズの存在に気付かずにずっとデフォルト800msのまま音声を作ってました。それを見直して話速を1.25、文末ポーズを300msくらいに直しました。

この値でもたぶん今は「遅い」といわれるテンポ感だと思います。ですが、実況でもこのくらいの掛け合いでないと一個一個のセリフが聞けないので私はこのくらいで落ち着いてます。

こんなふうに自分の好みでパラメータは違ってきますし、投稿ジャンルの違いなら劇場動画のカメラワークとかの解説が実況動画に転用しにくいといった話もでてきます。

そういった背景は動画だけからは見えづらく、最初の方に額面通りに受け取ってしまうと自分が作りたかったものと違うものができる、という思わぬことにつながることもあるわけです。

で、たまに私もいっているのですがこれは私の解説にもいえることでして。このへんの機会を利用して知識を得る際はできれば色んな方の意見を広く観て慎重に判断できればいいなぁと。

だからといって全部聞き流せというわけでもないのですけど

ふわふわした解説だけだと不安になるので編集の話もする

そんなふわっふわなことだけを話しておくつもりだったんですけど、見返すとやっぱり初心者にはあんまり有益じゃなさそうだったので……編集ツールの話もすることにしました。

はい、いつものYMM4の話です。

自分で名乗った覚えはないこと

以前もやった記憶がありますが、やっぱり編集ツールをどうするかという話は聞きたい方も多そうなので自分の感想を述べています。

やっぱり最初に選択肢にあがるのはAviUtlとYMM4ですよね。

(私はアビュートルと呼びたい)

YMM4もずいぶん高機能になりましたが、立ち位置としてはそこまで変わりませんかね。

私はわいえむえむよんと呼びますが、公式がYMM4の正しい読み方はYMM4っていってましたからお間違えなく!(結論:わからない)

今回のYMM4解説部分では最近映像エフェクトが増えてきて分かりにくくなってきたのが気になってきたので、よく使いそうなものを初心者向けにピックアップしてみました。

長くなってきたので動画の後半あたりを観たほうがわかりやすいと思います!

(ここの動画を観ていただければわかりますが)最近のアップデート情報にはあまり触れられなかったのでそこの軽い紹介もしました。

いちおう右のあかりちゃんはメッシュ変形+呼吸アニメつけて動かしています
ここ最近の「これをどうやって使えばいいんだ」第一位の手描きペン

ペン機能やメッシュ変形はいろいろできそうなのですが、なかなか手間がかかるのでそこまで使えてないのが心情。
ペン機能は描いた履歴をアニメーションとして再生できて、タイムラプスみたいなことができるのがいろんな可能性を秘めていると思っています。いつか活用してみたい気も。

まとめ

なんで動画の宣伝するだけのnoteが5000文字超えてるんでしょうね。いつも思う。でも止められないの。

で、気が付けば動画投稿っていう趣味をはじめてみてもうすぐ5年経ちます。今まで絵を描いたり小説を書いたりしていましたが、ここまで大きく反応がもらえることはなかったです。

それこそ閲覧数が10もなかったりとかはザラで、合成音声界隈は一定数観て下さる方々が必ずいる、というのが初心者に優しいな、と思います。

私が合成音声を使った創作をはじめたのは単に生声による動画の苦手意識から知ったものでした。
そこからなんとなく実況動画などを観ていろんなキャラクターを知って、ぽっかりと半月ほど時間が空いたときに思い至って作ったのがはじまりでした。(メンタルがどん底に落ちていて生きた屍みたいになりかけてたからとにかく何か作ろうとしていた)

ちなみに今回上げた私の動画を含む今年の初投稿動画応援祭は下のタグから観られます。

動画を観ていると去年の初投稿動画祭でデビューした方が動画をあげていたりしていいサイクルになっているなと思います。私は初心者向けの動画をよく上げるからそういう方々に「YMM4はいいぞ!」っていいたいためだけに動画を作りました。

と思ってたら去年はAviUtlを勧める方々が多かったのに今年はYMM4をおススメする方々が増えた印象です。時代の移り変わりを感じますね。私の仕事もこれで終わらないでしょうか? ダメですか?

ホントのまとめ

そろそろちゃんと終わりにします。ホントに。

私はけっこう長いこと創作を趣味としていて物を作っていないと多分死ぬ病にかかってます。それくらい創作は楽しいし、動画制作でないとできないこと、味わえないことがたくさんあります。
そういう楽しさをいろんな方に味わってほしいなーという気持ちもあってこういう動画を作ってました。
さっきYMM4を勧めるためだけに作ったっていってましたよね?

今はいろんなことを調べると初心者向けの情報がすぐ手に入ってはじめやすい環境が整っています。動画制作においてもそうです。

反面、最初から情報があふれていて、いろんな人の意見を受け容れすぎてあふれちゃうんじゃないかなと思ったりします。
でもそもそも創作の世界に答えなんてないんですよ。

今回のテーマは「自分なりの動画の目指し方」と称してそういう創作的な考え方の芯を育てること、動画だけでなく「自分のこと」を含めたアプローチがそこにつながっていく、ということをお話ししたかった次第です。

答えがない。自分の好きを相手に伝える表現を生み出すこと。
それが創作の難しいところであり、楽しいところです。

もしこの動画をご覧になってはじめて動画を作るという方は頭の中の片隅にでもこの記事や動画のことを置いてもらえると嬉しいです。

そして本祭である「2024初投稿動画祭」は
2024年9月14日(土)~2024年9月22日(日)
にニコニコ動画で開かれるそうです。

これを機に動画投稿をはじめてみませんか?

というわけで、やたらめったら長くなった記事もここまでで。
お疲れさまでした!



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