Touché SEのレビュー・使い方メモ
こんにちは。えんぶらー(@bluembler)です。
早速ですが、こちらを買いました。
Touché SE(トーシェ エスイー)というmidiハードデバイスです。
というのも、私は普段電子ピアノで打ち込み・演奏をしているのですが、
どうしてもモジュレーションホイールやピッチベンドホイールがないために
作業効率が落ちていました。
nanoKONTROL2は動かないし(Touché購入後に直したけど)、これからもマウスでカチカチオートメーション書くのはさすがにめんどくさい…
そんなときに見つけたのがこのハードウェアです。
今回はこのTouché SEの紹介と、もし購入して使い方が分からんって人のためのマニュアル的なサムシングを書いていきます。
僕も全部の機能を知り尽くしたわけではないので、僕より詳しい人やミスを見つけた人はご連絡ください。
Touché SEとは?
まずはこの動画をご覧ください。
キーボードにTouché SEを接続して何やら板のような物を叩いています。
叩くだけでなく、なぞる・揺らすなど、いろいろ動かしてそれに合わせて音が揺らいでいます。
Touché SEは、この板(スキン)をリアルタイムに動かすことで、
その動かし方によって予め設定したMIDIccを変化させるデバイスです。
設定できるパラメーターはMIDIのccであればなんでも良いですし、そもそもTouché SEにccを割り当てることも出来ます。
パラメーターの割り当てには、専用プラグインのLiéを用います。
Liéについて
Liéは、standalone/vst/AU対応のTouché SE専用プラグインです。
見た目はこんな感じ。
基本的には
Liéを立ち上げる→lié内で音源を立ち上げる→パラメータを割り当てる
というのが一連の流れになります。
Touché SEと Liéの使い方
さて、音源の立ち上げとパラメータの割り当て方法に移りましょう。
初回と新たにプラグインを追加した場合、Lieにロードさせる必要があります。
左上の「menu」から「Plugin Manager」を選択、
下の「Options」から「Scan for new or updated VST plug-ins」を押して、
VSTないしVST3が入っているフォルダを指定してあげます。
ここではVSTiのみがロードされ、VSTeはブラックリスト入りします。
エフェクターはTouchéでは操作できないのでしょうがないですね。
プラグインのロードが完了したら、
「Select a plugin」からプラグインを選択しましょう。
その後、右の□をクリックすると音源の画面が開かれます。
パラメータの割り当てですが、方法が3種類あります。
全部紹介するのも面倒なので、一番私が使う方法を紹介します。
今回はHeavier 7 stringsというギター音源を使ってみます。
上の1のノブをクリックし、右のmodノブを動かすと、1のノブがオレンジ色になります。
Liéに戻って1番にmodが入っていることを確認(下の画像の黄色い囲い)できたら、次はTouchéのどの動きにmodを対応させるか決めます。
今回は下側を押すとmodが上がるようにしたいので、赤い○の部分をクリックしましょう。
また、横に揺らしてピッチベンドが動くようにします。
緑の○のマークをクリックし、オレンジ色(アクティブ)になればOKです。
最終的にはLiéがこんな状態になりました。
これでモジュレーションとピッチベンドをTouchéで操作できるようになります
プリセットの保存
このようにしてTouchéの設定と音源の設定が出来たら、次も使えるようにしておきたいですよね。
左上の「menu」から「save preset」で名前を決めてプリセットを保存できます。
ここで重要なのは、読み込まれた音源のプリセットも保存されるということです。
例えば、Liéからkontaktを開き、更にspitfire solo violinを開いてプリセットを保存した場合、
次回プリセットをロードしたときはkontaktもspitfire solo violinも一緒にロードされます。
先の例で言えば、Heavier 7 stringsもロードされますし、H7S内の音のプリセットもロードされます。
これが便利だったり不自由だったりで、
「プリセットを作れば音源も一緒にロードされて便利」ともいえるし、
「各音源(音色)ごとにプリセットを作る必要があって大変」ともいえるんですよね。
事実、私も普段使う音源だけでこんなにプリセットを作ることになってしまいました…
「音色ごとにプリセット分けるのは流石に面倒…」という人は、
Liéに音源だけ読み込ませてプリセットとして保存し、使用する際に先の方法でスキンとパラメータを設定してあげるのも良いと思います。
最後に
様々ぐちゃぐちゃ書きましたが、Touchéは物理フェーダーではなかなか出せないリアリズムなオートメーションを書くことが出来ます。
また、シンセではカットオフなどのフィルターを設定してあげれば、スキンを叩いたときにだけ音が出るなどのパーカッシブな演奏も可能です。
今回使用したHeavier 7 stringsはキーボード演奏に最適化されていますので、リアルタイムでパラメーターを自由に変更するTouché SEとの相性が良いように思いました。
そのためspitfire solo violinなどの音源とも相性が良いように思います。
まだまだどう使えば面白くなるか探求しがいのあるハードです。
皆さんも良ければ是非。
本記事を見て買いました。参考にどうぞ。